カテゴリー : Rum イギリス系

Jバリー 1957

 

開封いたしました

Jバリー 1957

J.Bally 1957 /45%

H 2600 / F 5000

 


 

マルティニークの名門、Jバリーより

1957年蒸留の大古酒です。

 

写真後ろのレゼルブ・ド・ラ・ファミーユは20年代から60年代の黄金のマルチビンテージですが

この57にはより若々しさを感じます。アプリコットの艶やかな香味です。

 

ファミーユには枯淡の風味や青さもあり、複雑さには優りますがネガティブな要素も散見されます。

57は正に熟成の頂点で詰められた上質な構成要素のみで、香りから余韻まで全て素晴らしいです。

こちらも違った方向性で同クラスに並び立つ品質かと感じます。

 

甲乙つけがたい極上の美酒でございます。

是非お試し下さいませ。ファミーユは残り僅かです。

 

 

ラベルのデザインから90年代前半の輸入かと思われますが

バリーは同ビンテージを複数に分けて出荷することも多く

またフードルやボンボンヌで保存されていた可能性もあり、熟成年数は不明です。

 

また、Jバリーの“世界の名酒事典”への初出は1990年版で

この頃から日本で扱われるようになり

インポーターが一度に在庫を買い付けたのかも知れません。

 



 

そのような経緯から年代特定は難しいのですが

名酒事典の掲載写真に基づけば

上記左のラベルが1990-92年度版

中央が93.94年度版

右が95年度版以降のものになります。

 

中央ラベルは他に24・29・39・47・70・75もあり

右ラベルは00 (!) ・50・60・70・95もあると記載されています。

95年度版に95ビンテージはおかしいですね。誤植でしょうか。ブランでしょうか。

 

 


 

今週売り切れたボトルはジャッコーネのジャマイカとラモニーのヌーヴォー・モンドです。

ジャッコーネは液面が下るにつれ甘味が増してより複雑になりました。また扱いたいですね。

 

 

 

 

京都にも台風の来た翌日に

久々に平安神宮の神苑に行ってみました。

白虎池の菖蒲が何本か折れてはいましたが

変わらぬ平安を保っていて、安心いたしました。

 

前回は桜の季節で人が多く

川端康成の古都で有名な蒼龍池の臥龍橋は封鎖されていましたが

この時期はゆったりと飛び石を渡れます。

 

栖鳳池に架けられた泰平閣の途中に腰掛けると

亀島で甲羅干しをする亀たちのユーモラスな姿が見られます。

昨夜は水底で息を潜めていたのでしょうか。

 

池畔の尚美館の上に広がる青空も澄みわたり

秋前の気候も快く、光やさしく

記憶に残る美しい時間となりました。

 

 

 

 

 

Rum and Whisky   (ラム・アンド・ウイスキー)

604-8014 京都市中京区木屋町三条下る材木町188-3 光ビル4階東 (木屋町交番から北に7軒目)

20時から翌4時 火曜休  チャージ500円

3時以降でノーゲストの場合は閉店させていただくことがございます

小さな店でございますので僭越ながら御一組3名様までにてお承りさせていただきます。

ラ・モニー1984

 

お盆も平常通り営業しております

 

涼しげなラベルのラムを開封いたしました

ラマニー 1984

La Mauny 1984 /43%

H 1100 / F 2000

 


 



 

カリブの仏領マルティニーク島より

爽やかな水彩画のラベルのラムを開けてみました。

島南部の大型蒸留所、ラ・モニーのビンテージ品です。

 

1979の後継として詰められ

その後1998までシングル・ビンテージは無かったと思います。

AOCのマークがありませんので

1996年よりも前のボトリングになります。

 

AOC以前のマルティニークらしい、少し厚みのある味わいです。

樽熟成由来の杏の香味に

リンゴの酸味とオレンジの甘味が重なって

シンプルで上質な仏領らしいアグリコール・ラムに仕上がっています。

軽やかで瑞々しく、ついつい飲み進んでしまいます。

 

私が蒸留所を訪れたのは雨季で

空は暗く、敷地入口の小川は氾濫して、このラベルとは全く違った印象でした。

それでもメートル・ド・シェに5本の蒸留塔など案内していただいている間に

高台に南風が吹き抜け、しばしの涼を感じました。

 



 

今週はGMのデメララ1974が売り切れました。

再び仕入れたいのですが

GM社のオールド・ビンテージ・ラムはここ数年日本に入ってきていません。

 

70年代蒸留品は近年の瓶詰めでも良い物が多くありますから

なんとか国内に入れていただきたいものです。

特に1976に期待しています。

 

代わりになるかは分かりませんが

ケイデンヘッドのクラシック・ラムが久々に入荷いたしました。

一時は当店のスタンダードにしていた手頃でおいしい旧英領ブレンドの辛口ラムです。

この季節にはオンザロックがおすすめです。

 

 

 

昨夜から当店窓より望む東山の大谷祖廟にて万灯会が行われています。

山肌に点る明かりは献灯ですが美しいものです。

思い浮かぶ賑やかな面々・・

 

 

 

 

 

 

Rum and Whisky   (ラム・アンド・ウイスキー)

604-8014 京都市中京区木屋町三条下る材木町188-3 光ビル4階東 (木屋町交番から北に7軒目)

20時から翌4時 火曜休  チャージ500円

3時以降でノーゲストの場合は閉店させていただくことがございます

小さな店でございますので僭越ながら御一組3名様までにてお承りさせていただきます

ベンリアック 1976-2012 35年 KINKO 3rd

 

新入荷です

ベンリアック 1976-2012 35年 KINKO 3rd

Benriach 1976-2012 /35yo /47.4% /#3030 /7 of 193bts /for KINKO Satuma,Japan 3rd Release

H 1500 / F 2800

 


 

話題のボトルが当店にも入荷いたしました。

鹿児島の気鋭の酒販店、キンコーさんの詰めたベンリアック1976です。

ボトルナンバー7番がやってきました。格別の意味はありませんが嬉しいものです。

 

開封から素晴らしい香りです。

2ndに比べますとやや樽感とアタックが強めですが

むしろ好ましく感じられます。

ビンテージの特徴が良く出ていて、期待を裏切らない内容かと思います。

桃のような爽やかな香味のウイスキーです。是非お試し下さい。

 


 

今週空いたのはケイデンヘッドのカリラ15年です。煙香淡く旨味の濃いユニークな佳酒でした。

新入荷はダン・イーディアンのボウモア1992 8年物です。シンプルにその青さが愉しめます。

 



 

カクテル・リストからの今週のおすすめはキャプテンズ・ブラッドです。

当店のレシピでは

 

アプルトン12年 50ml

フレッシュ・ライム・ジュース 10ml

アンゴスチュラ・ビターズ 3drops

トロワリビエール・シロップ 1.5tsp

以上をシェークしたものです。

 

ダーク・ラムを使用したカクテルは、銘柄によって全く違った出来上がりになります。

英国海軍に因んだ飲み応えのあるショート・カクテルを

是非旧英領のジャマイカン・ラムの香ばしさと共にお愉しみ下さいませ。

 

 

 

先の休日は宮崎駿監督の“風立ちぬ”を観て参りました。

円熟した魅力のある、懐古的な良い映画でした。

 

 

 

 

 

Rum and Whisky   (ラム・アンド・ウイスキー)

604-8014 京都市中京区木屋町三条下る材木町188-3 光ビル4階東 (木屋町交番から北に7軒目)

20時から翌4時 火曜休  チャージ500円

3時以降でノーゲストの場合は閉店させていただくことがございます

小さな店でございますので僭越ながら御一組3名様までにてお承りさせていただきます

SMWS R1.4 “Get the juices flowing”

 

新入荷です

SMWS R1.4 1991-2013 /21yo / 66.2% /696bts / “Get the juices flowing”

H 1000 / F 1800

 


 

これまでもハイ・プルーフで高品質なラムを詰めてきたソサエティから

ジャマイカン・ラムが新入荷いたしました。

 

国内のサンプリング会ではなぜかデメララのポートモラントとして紹介されていたようですが

公式に“from one of the oldest plantations in Jamaica”とありますので

モニマスク蒸留所のものでしょうね。

 

これまでのソサエティのモニマスクは

その度数の高さもあり、ひりひりと舌の乾くようなドライなものでしたが

今回はリフィル・シェリー・バットでの熟成ですので

樽由来のリッチな甘みが加わって、上質な食後酒といった印象です。

 

干し草・キャラメル・塩・海草・ビターチョコレート等の複雑な香味が愉しめます。

なるほど“活力が湧いてくる”一杯です。

是非お試しください。

 

 

 

 

 

京都では祇園祭が佳境を迎えています。

7月を通して行われる祭りですが

やはりこの宵山と山鉾巡行が一つの山場になり、大勢の人々で賑わいます。

 

私も昨日の閉店後の明け方に鉾町を訪れて

ひっそりと出番を待つ山鉾を見物して参りました。

ここ数日天気の良くない京都ですが

今夜と明日はからりと晴れてくれるといいですね。

 

 

 

 

 

Rum and Whisky   (ラム・アンド・ウイスキー)

604-8014 京都市中京区木屋町三条下る材木町188-3 光ビル4階東 (木屋町交番から北に7軒目)

20時から翌4時 火曜休  チャージ500円

3時以降でノーゲストの場合は閉店させていただくことがございます

小さな店でございますので僭越ながら御一組3名様までにてお承りさせていただきます。

トロワリビエール1969 モンターニュ・プレ1975 グリーンラベル・デメララ15年

 

テイスティング・セット企画も御好評をいただいております。ありがとうございます。

今回はラムのコメントです。

 


 


 

まずは存在感のあるアペリティフ、モンターニュ・プレ1975です。

開栓からアプリコット系の甘いフルーティな香りがとても華やかでしたが

時間が経つにつれハーブの香りが強くなってきました。

今はもうアマーロの古酒のようです。

口内でも徐々に甘みが抑えられて引き締まった味わいに、

しかしその複雑さはより深く増してきています。素晴らしいです。

輸入元は銀座の三美、裏書には流麗な文体で

この美酒への賛辞が謳われています。

ちょうど発売中の“ウイスキー・ワールド 2013,June”の52ページに

三美のことが載っています。

この文を書かれた美酒への情熱が、その後大きなあの実を結ぶことになるのでしょう。

 

次は今回の企画の発端となった銘酒、トロワリビエール1969です。

私にとっても憧れだった一本です。

四年目にして当店で扱うことができ、感無量でございます。

 

輸入元のジャパン・インポート・システムさんが2008年に作成した小冊子“古酒道”で

代表の田中氏がその思い入れを書かれています。

以下全文を引用させていただきます。

 



 

トロワリビエールを扱い始めてから、20年くらいたちます。

最初に始めるきっかけとなったのは、1969年の素晴らしい品質でした。

しっかりした熟成感とボディ、良質なコニャックを連想させる優雅で華やかな香りは

それまでのラムの概念を変え、

マルティニークラムの凄さを教えてくれました。

ブランデーの中のコニャックのような存在。

味わいがコニャックに似ているだけでなく、マルティニークラムの存在自体が

ラムの中で別格と思えるようになりました。

1969年のあと1975年、80年とさまざまなビンテージ品を取り扱ってきました。

最初に飲んだ1969年ほどのインパクトはないにしても、

ひとつひとつのビンテージには思い出がありました。

とても残念なことに、2000年にトロワリビエール蒸留所は火災に遭い、

古酒の樽を全て消失してしまいました。

瓶詰めされた商品だけがかろうじて難を逃れましたが、数は少なく、

市場に出回ることはほとんどなくなったのです。

2008年3月に、初めてトロワリビエール蒸留所に行きました。

なかを見学したあとに通された部屋のテーブルの上に、

かつて扱っていた全ビンテージが並んでいました。

ビンテージは1953年から始まり、もとろん1969年のなつかしい姿もありました。

垂直テイスティングをしながら、「ああ、この味だ!」と1969年に久々に再会しました。

他のビンテージとも再会を果たし、頭の中では同窓会気分でした。

マルティニーク島で熟成されるマルティニークラムは、

暖かい気候のせいでモルトの倍以上のスピードで熟成が進みます。

樽にもよりますが、10年もたてば古酒の仲間入りをするものも現れます。

私の中では69年が格別ですが、これからもチャンスはあります。

ぜひ、同じ感動を皆様にお伝えしたいと思っています。

(引用終わり)

 

野生的な獣臭に上品な香木の香りがからみ

新樽熟成のボルドーのトップ・シャトーを思わせます。

口内でも野生と洗練がせめぎ合い

フレンチ・クレオールの文化そのものの印象の縮図のようです。

素晴らしいです。

 

最後は安定のディジェスティフ、ケイデンヘッドのグリーンラベル・デメララ90年代流通品です。

香りはコーヒー、ビター・チョコレート、上質な出汁昆布。

口内では十二分に濃厚ながら過ぎることのない

稀有なバランスで最高の余韻を演出してくれます。

これも素晴らしいです。

 

誰よりも私自身が一番楽しんでいるこの企画、

皆様に是非御体験頂きたいと願っております。

 

 

 

Rum and Whisky   (ラム・アンド・ウイスキー)

604-8014 京都市中京区木屋町三条下る材木町188-3 光ビル4階東 (木屋町交番から北に7軒目)

20時から翌4時 火曜休  チャージ500円

3時以降でノーゲストの場合は閉店させていただくことがございます

小さな店でございますので僭越ながら御一組3名様までにてお承りさせていただきます。

四周年記念 ボウモア1968・トロワリビエール1969

 

おかげさまで当店も四周年を迎えることができました。

毎年特別な事はしておりませんが

常には申し上げることの叶わぬ

当店を支えていただいております皆様方への心よりの感謝を

美酒の力を借りて表したいと存じます。

 

15ml×3種で4000円の特別なテイスティング・セットを2種御用意いたしました。

本日より6月中の御提供です。もしくは売り切れ次第の終了とさせていただきます。

 

for Whisky Connisseurs

Avonside 8yo /57% /James Gordon&Co. /for Mr.Edward Giaccone

Bowmore 1968 /25yo /43% /Morrison’s Bowmore Distillery Ltd.

Bowmore 1968-2006 /37yo /41.5% /#3823 /Duncan Taylor for Taste Still,Belgium

 


 

スコッチ・ウイスキーの愛好家の方へ

まずはジャッコーネのエイボンサイドからスタートしていただきます。

Single Highland Malt表記で中身はリベットかと噂されるボトルです。

余計な香味の無い骨太なウイスキーを基準点にしていただきたいと思います。

少し塩分も感じられ、舌を活性化してくれます。

 

そしてボウモア1968ビンテージの比較テイスティングです。

オフィシャルからはモリソン・ボウモア時代最後の25年物

ボトラーズ代表はダンカンテイラーとテイストスティルのダブルネームです。

 

DB25年は94年のサントリーへの売却を控えて

多くの長期熟成品が樽払いされた年のものです。

ブラック・ボウモアや30周年の伝説的なボトルと同時期のリリースとなります。

トロピカル・フルーツの香味に重厚な樽由来の甘栗のような香ばしさが重なる

元詰めならではの風格ある一本です。

 

60年代ボウモアのボトラーの代名詞ともいえるダンカンテイラーより

超長期熟成の37年物

さらにベルギーのテイストスティル向けのボトルは選りすぐりのものです。

トロピカル・フルーツの香味に爽やかなグレープフルーツの酸味とラベンダーの香気が重なる

同社ならではの気品に満ちた一本です。

 

 

 

for Rum Lovers

Montagne Pelee 1975 (Depaz) /45% /Chantal Conte

Trois Rivieres 1969 /45%

Green Label Demerara Rum 15yo /46% /Cadenhead’s /bot.90’s

 


 

ラムを愛する皆様へ

90年代流通の古酒3種のセットです。

海外在庫からではなく全て当時国内に入ったもののデッドストックです。

 

まずはカリブ海の仏領マルティニークより、蒸留所を代表するビッグ・ビンテージ2本です。

シャンタル・コントのモンターニュ・プレ1975は島北部のドゥパズ蒸留所のものです。

ドゥパズは特に香りの良さとボディの繊細さには定評があり

熟したアプリコットの複雑な甘い香りとシャルトリューズのような上品な薬草の風味が愉しめます。

 

そして島南部からは今回の目玉、トロワリビエール1969です。

現在の日本のラム業界を牽引するJISの田中社長は言います。

「人気の出てきたマルティニーク・ラムですが、その始まりは一本のボトル“トロワリビエール1969”からでした。」

この20年で拡大したラム市場の原動力となったボトルです。

氏が蒸留所で体験された50年代以前の古酒と比しても最上とするビンテージ、是非お試しを。

 

最後はケイデンヘッドのデメララです。

このグリーン・ラベルは今も仕様を変えて発売されていますが

90年代のこのボトルは特別な良品です。

ビター・チョコレートやエスプレッソの苦味に干した海草の潮気と旨味が渾然一体となっています。

長い余韻と充足感に必ずやご満足いただける逸品です。

凝縮された濃密な味わいですので最後にお試しいただくことをお勧めいたします。

 

 

極上の美酒のみ6種集めました。

こういった試みは初めてですから

すぐ売り切れるものか、そうではないのか、私も全く予想がつきません。

今後入手困難なものばかりですので

普段御愛顧をいただいております皆様方には是非とも味わっていただきたいですし

これからのお若い方にも体験していただきたいと思います。

どなた様もお申し付け下さいませ。

 


 

また暗い店内でもお選びいただきやすいように

モルト・ウイスキーのリストを作成いたしました。

全商品と価格が掲載されています。

新入荷など常時更新していきたいと思っております。こちらもご活用下さい。

 

 

このような我侭勝手な当店を温かくお見守り下さいまして誠にありがとうございます。

これからも長く続けていけますよう精進いたします。

末永くよろしくお願い申し上げます。

 

 

 

 

Rum and Whisky   (ラム・アンド・ウイスキー)

604-8014 京都市中京区木屋町三条下る材木町188-3 光ビル4階東 (木屋町交番から北に7軒目)

20時から翌4時 火曜休  チャージ500円

3時以降でノーゲストの場合は閉店させていただくことがございます

小さな店でございますので僭越ながら御一組3名様までにてお承りさせていただきます。

キャプテンズ・リザーブ 従価

 

開封いたしました

キャプテンズ・リザーブ 従価

Captain’s Reserve /Fine Jamaica Rum /40% /bot.1980s

F 1200

 


 

80年代流通のジャマイカン・ラムです。

輸入元は三楽オーシャン、現メルシャンですね。

同じラベルで輸入時期やボトルサイズによって

この“キャプテンズ・リザーブ”の場合と

“ボナンザグラム”の表記の時がございます。

BOOWYの1986年発売の“Justy”という曲の中に

“ボナンザグラム片手に・・”と

唄われているラムです。

これは1リットルの大瓶ですが

ボナンザグラムとして販売されていたものは

550mlと小振りの瓶でしたので

片手で持ってあおるように飲むのに良かったのかもしれません。

 

気軽なクラスのものですが

ジャマイカン・ラムらしい甘い糖蜜の香りと

力強く香ばしい焦げた樽の風味

しっかりとした潮気と旨味で飲み応えがあります。

ケイデンヘッドの若いジャマイカやデメララのようにもお楽しみいただけますし

少しビターなアプルトンのような感覚でもお飲みいただけそうです。

古いものだけに応用の利く香味の幅があります。

オン・ザ・ロックで、あるいはライムとビターを入れてキャプテンズ・ブラッドなどいかがでしょうか。

 

 

 

当店の前の高瀬川の桜は今、正に盛りとなりました。

特に夜は漆黒の枝幹と可憐な桜花のコントラストが幻想的です。

春の宵は値千金です。

 

 

 

Rum and Whisky   (ラム・アンド・ウイスキー)

604-8014 京都市中京区木屋町三条下る材木町188-3 光ビル4階東 (木屋町交番から北に7軒目)

20時から翌4時 火曜休  チャージ500円

3時以降でノーゲストの場合は閉店させていただくことがございます

小さな店でございますので僭越ながら御一組3名様までにてお承りさせていただきます。

 

エンモア 1988 リキッド・ゴールド

 

開封いたしました

エンモア 1988 リキッド・ゴールド

Enmore 1988-2002 /46% /Caribbean Reserve /Liquid Gold /Rinaldi Import

 


 

リキッド・ゴールド社の詰めた南米ガイアナ産のデメララ・ラムです。

イタリア市場向けの商品で、輸入はマッカランでも有名なリナルディです。

“エンモア・ディスティラリー”の表記があります。

“エンモア・スチル”とあれば

以前にも記事にいたしました1880年に設置された最後の現役木製コフィ・スチルを意味しますが

この場合は1996年に閉鎖されたエンモア蒸留所のことでございます。

少し複雑な話になりますが

エンモア蒸留所には当時、エンモア・スチルの他にも

1963年に閉鎖されたヴェルサイユ蒸留所から移設された単式の“ヴェルサイユ・スチル”もあり

酒質からその原酒の可能性が高いように私は思います。

香ばしいカラメルや干草の香り

ジャマイカン・ラムよりは控えめな旨みと塩分で、バランスの良い佳酒です。

とても美味しいと思います。是非お試し下さい。

 

 

 

好奇心を抑えきれず、専門外のビールを仕入れてしまいました。

 

タクティカル・ニュークリア・ペンギン 32% ブリュードッグ

 



 

アルコール度数32%の驚きのビールです。

スコットランド産大麦のスタウトを

スペイサイド・モルトの樽で9ヶ月、アイラ・モルトの樽で5ヶ月熟成し

アイスクリーム工場の設備で凍結して氷を取り除くことを繰り返し

高濃度のアルコールを取り出したものです。

この業界に入って蒸留の原理を学んだときに

逆もできるのでは、それを飲んでみたい、と考えたのを思い出します。

凝縮された旨味・甘味・苦味の塊です。

どれくらいもつものか分かりませんが

お毒見いたしまして香味を確認したうえで

数日は少量ずつにて御提供できると思いますので

ご興味のある方はお早めに御注文下さいませ。

 

 

急に暖かくなって

東山の花灯路も始まりました。

当店からも見える知恩院の三門にて

プロジェクション・マッピングの企画があると聞き、楽しみにしていたのですが

CGが投影されるのは反対の境内側だったようで見られませんでした。

次の休みにでも見物に行こうかと思います。

 

 

 

Rum and Whisky   (ラム・アンド・ウイスキー)

604-8014 京都市中京区木屋町三条下る材木町188-3 光ビル4階東 (木屋町交番から北に7軒目)

20時から翌4時 火曜休  チャージ500円

3時以降でノーゲストの場合は閉店させていただくことがございます

小さな店でございますので僭越ながら御一組3名様までにてお承りさせていただきます。

 

アプルトン 1949

 

 

開封いたしました

アプルトン 1949

Appleton Estate Special 1949 /60%

 


 

1749年創業のジャマイカの名門、アプルトン・エステートにて

60年以上前に蒸留された大古酒を開封いたしました。

 

今年は1962年のジャマイカの独立から50周年にあたり

記念してアプルトンの50年物が発売されて話題になりました。

 

それはジャマイカの首相の除幕によりお披露目されたスーパー・プレミアム・ボトルで

世界800本限定、海外での価格は40万円程のようです。

もちろんこれはそのボトルとは比較になりませんが

より古い年代のものです。

イタリアン・タックス・シールは三ツ星です。60年代の流通品でしょうか。

 

状態はとても良好、ジャッコーネやベイカーの偉大なボトルのような極辛口ではなく

現行アプルトンのカラメルの甘味でもない

蜜のような透明感のある甘みと

度数を感じさせない均整のとれた味の構成に

笑みがこぼれます。

是非お試し下さいませ。

 

 

国内にダモワゾーの1980がまとまって入荷したようですね。

極上のスコッチやコニャックにも比肩し得る美酒で

近年詰めのラムでは最上の一つだと思います。

 

銘柄に迷われてる方

御自宅用の一本に推薦いたします。

 

 

 

Rum and Whisky   (ラム・アンド・ウイスキー)

604-8014 京都市中京区木屋町三条下る材木町188-3 光ビル4階東 (木屋町交番から北に7軒目)

20時から翌4時 火曜休  チャージ500円

3時以降でノーゲストの場合は閉店させていただくことがございます

小さな店でございますので僭越ながら御一組3名様までにてお承りさせていただきます。

 

ポート・モラント 18年 “Live Reggae Tonight”

 

開封いたしました

デメララ・ラム ポート・モラント 18年 “ライブ・レゲエ・トゥナイト”

Port Morant 18yo /”Live Reggae Tonight” Enos Selezione Vini /46% /222bts

 



 

フィレンツェのワイン商の詰めたデメララ・ラムです。

ビンテージの記載はありませんが

80年代の蒸留かと思われます。

70年代のものと比べますとやはり香味の複雑さではやや劣りますが

その分力強いインパクトがあり

十二分な飲み応えです。

急に涼しくなってきたこの時期におすすめの濃厚ラムでございます。

是非お試し下さい。

 

 

美食の季節、食後にふさわしい極上のリキュールも御紹介致します。

 



 

フィレンツェで800年の歴史を誇る

世界最古の薬局、サンタ・マリア・ノヴェッラのリキュールです。

 

キーナ

ローズ

アルケルメス

チョコレート

メディーチェオ

 

グラッパとリキュールの生産者とウイスキーのコレクターを訪ねて

イタリアへ行った時に出会いました。

現行のリキュールとしては最高級のものの一つです。

厳選された天然素材から抽出された香味の真髄です。

現在はこの5種類を御用意しておりますが

国内入荷が不安定ですので御留意下さいませ。

 

メディチ家御用達の貴族的な液体の宝石を

是非一度御賞味下さいませ。

 

 

 

Rum and Whisky   (ラム・アンド・ウイスキー)

604-8014 京都市中京区木屋町三条下る材木町188-3 光ビル4階東 (木屋町交番から北に7軒目)

20時から翌4時 火曜休  チャージ500円

3時以降でノーゲストの場合は閉店させていただくことがございます

小さな店でございますので僭越ながら御一組3名様までにてお承りさせていただきます。

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