カテゴリー : ブレンデッド・ヴァッテッド

グレングラッサ 1974 22年 ハートブラザーズ

 

開封いたしました

グレングラッサ 1974 22年 ハートブラザーズ

Glenglassaugh 1974 /22yo /43% /Hart Brothers

 


 

ハートブラザーズ社の詰めたグレングラッサです。

1974年蒸留の22年ものですから96年頃の瓶詰めです。

瓶内で程よくこなれて、正に飲み頃です。

 

控えめな花の香りと自然な果実香から

柔らかでやや華奢なボディと素朴で甘い麦の旨みが愉しめます。

質感はクリアーというよりは少し粉っぽく、落雁のような印象です。

 

前回御紹介いたしましたダンカンテイラー社のウイスキーは

鮮烈な果実香でその香味の輪郭を際立たせているのに対し

HB社のものはどこか境界線のあいまいな、ぼんやりとした感じがあって和みます。

ストンと落ちるような余韻の短さもかえって好印象です。

 

蒸留所のハウススタイル、ボトラーのスタイル、瓶内熟成の期間など

複数の要素が良く合致しており

ひとつの完成された液体になっています。

おいしいと思うボトルはいくつもありますが

最近開けたものの中では特に私の嗜好に合った一本でございました。

是非お試し下さいませ。

 

 



 

まだ御紹介していなかったボトルたちです

DB Glenfarclas 25yo /43% /bot. late1970s

Longmorn 1976 /52.2% /Whisky Festival Tokyo 2010

Benriach 1976 /35yo /43.8% /KINKO 2nd /#3035

Islay Fusion 1990 /46% /Moon Import

Bowmore 1999 /13yo /59.3% /”Dinosaur” 3R

Bowmore Bw1 /52.9% /Elements of Islay

 

ファークラスはさすがの深みがあり、重すぎずバランスの良い一本

ロングモーンはライフのそれとよく似た華やかさ

ベンリアックは驚くほどフルーティです。残僅少。

ムーンのアイラはおそらくBr+Bn

恐竜のボウモアは濃厚シェリー+スモーク

Bw1は果実香と燻香の調和のとれた一本です。

こちらもお試し下さい。

 

 

 

冬の特別公開中の霊鑑寺に行って参りました。

鹿ケ谷の哲学の道から

名門ノートルダム女学院への坂道を上がったところにある尼門跡寺院です。

代々皇女が入寺したそうで

少女趣味の御所人形や美しい花鳥かるたが展示されています。

狩野派や応挙の瀟洒な襖絵のある書院には

徳川家斉より贈られたという大きな雛人形が飾られていました。

コンパクトに整えられた庭には

たくさんの椿の銘木が植えられ

寒椿がそのはかない花を咲かせていました。

 

 

 

Rum and Whisky   (ラム・アンド・ウイスキー)

604-8014 京都市中京区木屋町三条下る材木町188-3 光ビル4階東 (木屋町交番から北に7軒目)

20時から翌4時 火曜休  チャージ500円

3時以降でノーゲストの場合は閉店させていただくことがございます

小さな店でございますので僭越ながら御一組3名様までにてお承りさせていただきます。

グレンリベット1968&ブローラ1981 ダンカンテイラー

 

あけましておめでとうございます

本年もよろしくお願い申し上げます

 

開封いたしました

グレンリヴェット 1968-2007 38年 & ブローラ 1981-2009 27年 ダンカン・テイラー

Glenlivet  1968-2007 /38yo /50.9% /Duncan Taylor /#8227 /470bts

Brora 1981-2009 /27yo /51.3% /Duncan Taylor /#291 /330bts

 



 

昨年の最終で開封したボトルです。

グレンリベットはリッチなシェリー樽熟成ながら軽快さも感じられる同社らしい仕上がり、

ブローラはダンカンテイラーからの最後の一本だったはずです。

蒸留所とボトラーのハウススタイルが拮抗しつつも

それぞれの長所が共存した楽しめる美酒です。

燻気の無い後期ブローラのスタイルですので

オフィシャル30年の初期スタイルと比較してみて下さい。

現在DBは3rdと4thを開栓しております。

 

 


 

 

現在御提供中のダンカン・テイラー社のボトルです

Springbank 1967-2002 /35yo /40.5% /#1943 /214bts

Bowmore 1969-2003 /33yo /41.6% /#6086 /216bts

Macallan 1969-2005 /35yo /45.4% /#8366 /127bts

Tomatin 1976-2011 /34yo /51.0% /#6822 /301bts

Scapa 1977-2006 /28yo /59.4% /#2832 /186bts

Linlithgow /1982-2003 /21yo /63.0% /#2211 /264bts

 

 



 

Rarest of the rare

Glenugie 1981-2005 /23yo /61.9% /#5155 /516bts

Deluxe Blended 33yo /43.4% /750bts

(Kinclaith,Ladyburn,Glen Mhor,Glen Albyn,Glencraig,Carsebridge)

以上です

 

独自のハウススタイルを前面に押し出した同社の方針には

当初より賛否ありましたが

振り返ればその革新的な技術力と豊富なストックで

近年のモルト・ウイスキー業界に一定の方向性を示したと言えるでしょう。

後世その功績は更に高く評価されると思います。

 

 

京都は年初から雪です。

白くそびえる叡山の美しさは格別です。

 

 

 

Rum and Whisky   (ラム・アンド・ウイスキー)

604-8014 京都市中京区木屋町三条下る材木町188-3 光ビル4階東 (木屋町交番から北に7軒目)

20時から翌4時 火曜休  チャージ500円

3時以降でノーゲストの場合は閉店させていただくことがございます

小さな店でございますので僭越ながら御一組3名様までにてお承りさせていただきます。

グレンリベット 1961  セスタンテ

 

開封いたしました

グレンリベット 1961  GM セスタンテ

Glenlivet 1961 /G&M SESTANTE /57%

 



 

イタリア・セスタンテ向けのGMのグレンリベットです。

濃厚シェリー樽熟成の57%、珍しい緑瓶です。

熟成年数表記はありませんが、80年代のボトリングでしょうか。

 

セスタンテのボトルは

どれも詰められてからかなりの年月が経ちますが

多くがイタリアン・コレクターの手によって

その価値が理解された上で保管されており

保存状態が良好なことが多いです。

このボトルも、シェリー樽の影響を強く受けながらも

グレンリベットらしい瑞々しい上質さを感じさせる美酒でございます。

イタリアン・ボトラーらしい個性の際立つ樽の選択です。

是非お試し下さいませ。

 



 

現在御提供中のセスタンテのボトルです

Highland Fusilier 21yo /bot.1978 /40%

Glen Albyn 1963 /21yo /40%

Bowmore 1965 /20yo /49.1%

Royal Blackla 1969 /15yo /40%

Millburn 1971-1987 /16yo /65.4%

Glenlossie 1972 /16yo /57.7%

Glenlochy 1974-1987 /13yo /67.3%

North Port (Brechin) 1974-1989 /15yo /66.1%

 


 

NV

Balmenach-Glenlivet 14yo /57.5%

Mosstowie 17yo /40%

Mortlach 14yo /57%

Cragganmore 14yo /40%

以上です

個性的な美酒揃いです。お試し下さい。

 

 

 

奈良まで遠出して

正倉院展を見てきました。

千年以上前の見事な宝物の数々に魅了されました。

昔教科書で習ったように、最高の保管環境なのでしょう

古色蒼然とした遺物の中に

経年を感じさせない現役の美を保った物も何点かありました。

特に今回の目玉の一つ“瑠璃杯”は

深いコバルト・ブルーで透明度の高い小振りの杯で

思わず手に取りたくなる実用的な美しさを感じました。

フローズン・ダイキリを入れたらきれいでしょうね。

 

 

Rum and Whisky   (ラム・アンド・ウイスキー)

604-8014 京都市中京区木屋町三条下る材木町188-3 光ビル4階東 (木屋町交番から北に7軒目)

20時から翌4時 火曜休  チャージ500円

3時以降でノーゲストの場合は閉店させていただくことがございます

小さな店でございますので僭越ながら御一組3名様までにてお承りさせていただきます。

 

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