カテゴリー : 蒸留所・生産者訪問記

サクラ・リケール 2013 マリエンホーフ

 

一足先に春が来ました

サクラ・リケール 2013 マリエンホーフ

 


 

季節感にとぼしい当店で

数少ない四季の便りです。

今年もドイツの早咲きの桜から

無添加・無着色で造られる上質なリケールが空輸されてきました。

そのままでも、水や炭酸水で割ってもおいしい

自然な味わいのリケールです。

百合も入荷しております。

是非この時期にお試し下さい。

 


 

世界最古の薬局、フィレンツェのサンタ・マリア・ノヴェッラのリキュールも

いくつか入荷しております。

ストマティコ

エディンブルゴ

リクリツィア・ディ・サンタ・マリア

カプチーノ

の4点です。

“医師・薬”を家名とするメディチ家御用達の、最高級の液体の宝石です。

どれも国内入手困難なもので

少量のみの入荷ですのでお早めに御注文下さいませ。

 


 

ローマで19世紀末より修道院の製品を扱う“アイ・モナステリ”のリキュールも入荷です。

ラベンダーと蜂蜜酒の2点です。

神戸に支店ができましたので取り寄せてみました。

 


 

リキュールの古酒も御用意しております。

マリー・ブリザールのXOやナ・アハテンなど、素晴らしい食後酒です。

右端はラマゾッティの古いアマレットです。

有名なイルヴァ社のものはフルーティで透明感がありますが

こちらは力強いカラメルの風味です。

ラムやウイスキーの後に、是非お試し下さい。

 

 

アマレットの秘法を知りたくて

イタリア北部、スイスとの国境近くのサロンノ(サローノ)の街を訪れたのは2007年のことです。

伝説では16世紀にサロンノの教会の聖母画を描いた画家と

そのモデルになり献身的に支えた女性とのエピソードから

アマレットは生まれ、今もその街で造られています。

 

牧歌的な風景を想像していましたが

当然時は流れて、のどかな景色の中にも

高架の高速道路や近代的なビルが散見されました。

その中の一つがアマレットの巨大な工場でした。

 

中では流れ作業でたくさんのアマレットが整然と瓶詰め・梱包されていました。

ラインを遡ると、最初の工程でニュートラル・スピリッツとアマレット・エキスが混和されていました。

アマレット・エキスはトスカーナで造られてここに運ばれてくるもので

製法は当然秘密とのこと。

アマレット・ディ・サローノの名に偽りは無いのでしょうが・・

 

イルヴァ社の方にはとても良くしていただいて

旅の思い出としては最高でしたが

生産者訪問としては少し残念なものとなりました。

 

 

Rum and Whisky   (ラム・アンド・ウイスキー)

604-8014 京都市中京区木屋町三条下る材木町188-3 光ビル4階東 (木屋町交番から北に7軒目)

20時から翌4時 火曜休  チャージ500円

3時以降でノーゲストの場合は閉店させていただくことがございます

小さな店でございますので僭越ながら御一組3名様までにてお承りさせていただきます。

年末のご挨拶

 

 

2012年の営業も無事終了いたしました。

おかげさまで今年も満席の盛況にて最終日を終えることができました。

不本意ながら御席をご用意できなかった皆様方、心よりお詫び申し上げます。

何卒無礼の程ご容赦いただき再び足をお運びいただけますようお願い申し上げます。

 

今年も我儘勝手な内容の当店を温かくお見守りいただきましてありがとうございます。

まだまだ未熟でございますが日々精進いたします。

来年は皆様への感謝を何か形にして表現できたらと思っております。

 

 

新年は1月4日金曜日よりの営業でございます。

2013年もよろしくお願い申し上げます。

 

 

2005年、カリブのマルティニーク島にて

ポワント・ド・ブーのソフィテルより首府フォール・ド・フランスを望む夕景

 

 

 

Rum and Whisky   (ラム・アンド・ウイスキー)

604-8017 京都市中京区木屋町三条下る材木町188-3 光ビル4階東 (木屋町交番より北に7軒目)

20時から翌4時 火曜休     チャージ500円

3時以降でノーゲストの場合は閉店させていただくことがございます。

小さな店でございますので勝手ながらお一組3名様までにてお承りさせていただきます。

 

アードベッグ 1999 ガリレオ

 

アードベッグ ガリレオ

Ardbeg “Galileo” / 49%

 


 

今話題のボトルが当店にも到着いたしました。

近代天文学の父、ガリレオから名付けられた

アードベッグの新作です。

現在国際宇宙ステーションで行われている

無重力空間でのアードベッグの熟成の実験を記念したボトルです。

イタリア人ガリレオ・ガリレイにちなんでか

シチリアのマルサラ酒の樽熟成原酒が多く使われているそうです。

蒸留年は1999年、

どうせならガリレオの地動説を異端としたことに教皇が公式謝罪した1992年の蒸留物にすれば・・

と思ってしまいますが

その頃はアードベッグの不遇の時期で

極少量の生産しか行われていませんでしたので

現実的には難しいでしょう。

 

実際の実験には樽に入れたウイスキーでは無く

その分子のみが使われているようで

宇宙仕込みのウイスキーを我々が飲めるのはまだ先のようです。

 

宇宙時代の人々は土星の輪を間近に眺めながら

無重力ウイスキーを愉しむのかも知れません。

 

 

アードベッグを訪れたのは2000年のことです。

晩冬の強風の中、最南端の蒸留所までレンタサイクルで来た私は

芯まで冷え切っていました。

蒸留所にはオープンしたばかりのカフェが併設されており

スープとパンで体を温めることができました。

生産過程を見学させていただいた後

記念にとカフェに戻り大判のポスターを購入したところ

「日本までの送料はサービスですよ」と

梱包していただきました。

帰国後しばらくしてポスターが到着しましたが

今思えば商品の代金より送料の方が高いでしょう。

スタンダードのサービスか貧乏そうな旅行者への配慮かはわかりませんが

特別な思い出の品になりました。

当時勤めていたバーに飾らせていただきました。

 

 

 

Rum and Whisky   (ラム・アンド・ウイスキー)

604-8014 京都市中京区木屋町三条下る材木町188-3 光ビル4階東 (木屋町交番から北に7軒目)

20時から翌4時 火曜休  チャージ500円

3時以降でノーゲストの場合は閉店させていただくことがございます

小さな店でございますので僭越ながら御一組3名様までにてお承りさせていただきます。

 

ポートエレン 1979-2001 22年 ザ・ボトラーズ

 

開封いたしました

ポートエレン 1979-2001 22年 ザ・ボトラーズ

Port Ellen 1979-2001 /22yo /The Bottlers /59.8% /Refill Sherry Hogshead /#1552

 



 

エジンバラのワイン商、ザ・ボトラーズの詰めたポートエレンです。

リフィル・シェリー樽の熟成ですが、樽からの影響は多くはなく

原酒の香味を素直に愉しめます。

スモークも塩も旨味も充分に感じられ、熟成感もある良質なアイラ・モルトです。

是非お試し下さい。

 

 



最近開封したボトルです

 

Longmorn 1968-2010 /41yo /GM for JIS /57.6% /Refill Sherry Hogshead /#5277 /85bts

Clynelish 1971 /36yo /Murray McDavid , Mission /51.5% /Bourbon Casks /265bts

Brora 30yo /DB , bot.2004 / 56.6% /3000bts

Caol Ila 1982-2011 /28yo /BBR /56.4% /#6514

Laphroaig 1994-2005 /10yo /Acorn /56.7%

Ardbeg 2000-2006 /Impressive Cask /62.7%

 

スモーキーなウイスキーが美味しい季節になって参りました。

young & fineなアードベッグなどいかがでしょうか。

 

 

ポートエレンを訪れたのは2000年のことです。

アイラ島南岸のポートエレン蒸留所は1983年に閉鎖されてしまい

以降製麦工場として他の蒸留所に原料の大麦麦芽を供給しています。

アポイントメントもありませんでしたが

せっかく来たのだからと窓から覗いていると

スタッフの方と目が合い、御好意で案内していただけました。

巨大なドラム式ドライヤーで麦芽を乾燥させながら

各蒸留所のオーダーに応じた量のピートの煙を焚き込んでいきます。

コンピューター制御の近代的な工場でした。

それからまた自転車を漕いでボウモアの町に戻った頃には陽が落ちていました。

 

時代とともにウイスキーの生産方法も味わいも変わっていきます。

我々は生涯をかけてその極一部を知ることしかできません。

 

 

 

Rum and Whisky   (ラム・アンド・ウイスキー)
604-8017 京都市中京区木屋町三条下る材木町188-3 光ビル4階東 (木屋町交番より北に7軒目)
20時から翌4時 火曜休     チャージ500円

3時以降でノーゲストの場合は閉店させていただくことがございます。
小さな店でございますので勝手ながらお一組3名様までにてお承りさせていただきます。

 

ハイランドパーク 1981-2011 30年 “フンギ” ザ・ウイスキー・エージェンシー

 

新入荷です

ハイランドパーク 1981-2011 30年 ザ・ウイスキー・エージェンシー

Highland Park 1981-2011 /30yo /The Whisky Agency /52.2% /198bts

 


 

最近人気のドイツのボトラー、ウイスキー・エージェンシーのハイランド・パークです。

“フンギ”というシリーズで、少し不気味なきのこのラベルが目を引きます。

 

花の香りとはちみつの甘さを、レモンの爽やかさと潮の風味が引き締めて

今様ながら蒸留所とボトラーのハウススタイルが両立した良い出来だと思います。

是非お試し下さいませ。

 



現在御提供中のハイランドパークです

1968 /27yo /Hart Brothers /43%

1980 /Samaroli /45% /780bts

DB 12yo /bot.1980s

DB 12yo /bot.1990s

DB 18yo /bot.1990s

以上です。

テディベアは蒸留所にて購入したものです。

 

ハイランドパークを訪れたのは2000年3月のことです。

英本島最北の港、スクラブスターから日の出前に出港し

厳寒の闇の中、更に北へ、最果てのオークニーへ。

 

島に着いてもまだB&Bも開いておらず

大荷物を持ったままとりあえず徒歩にて蒸留所へ。

当然見学開始はまだ先でしたが

不憫に思われたのか映写室で待たせていただけることに。

 

長旅に疲れていたため、PVを観ながら寝てしまいましたが

いつの間にか入って来たウイスキー・キャットのモルトとバーリーが

膝の上に飛び乗ってきて

驚いて目が覚めました。

 

彼らはとても人懐っこく暖かく

心地良くて再び寝入ってしまいました。

懐かしい思い出です。

 

 

 

Rum and Whisky   (ラム・アンド・ウイスキー)

604-8017 京都市中京区木屋町三条下る材木町188-3 光ビル4階東 (木屋町交番より北に7軒目)

20時から翌4時 火曜休     チャージ500円

3時以降でノーゲストの場合は閉店させていただくことがございます。

小さな店でございますので勝手ながらお一組3名様までにてお承りさせていただきます。

モンバッチョ 19年 アルマニャック・フィニッシュ

 

 

新入荷です

モンバッチョ 19年 アルマニャック・フィニッシュ

Mombacho 19yo Armagnac-finish 43%

 



 

中米ニカラグアのラムです。アルマニャックの樽で仕上げの熟成をした変り種です。

パリの酒舗、ラ・メゾン・デュ・ウイスキーの扱いです。

 

葡萄由来の爽やかな香りからスタートして

中間部にしっかりカラメルの甘みと少し粗めの酒質のニカラグア・ラムらしさを堪能でき

フィニッシュに再びアルマニャックの長い余韻が愉しめます。

 

互いの味の隙間を埋めあうマニアックな構成ながら

全体としてはあくまでもロックで気軽に飲めるような中米ラムらしさを保っています。

寒い夜におすすめの一本です。

 

 

 

アルマニャックの生産者、メゾン・ジェラスを訪ねたのは2004年のことです。

アルマニャックのある仏南部のガスコーニュ地方は

牧草地のなだらかな丘陵の続く美しい田舎で

訪れる日本人も少ないとのことで

とても丁寧にその生産過程を案内していただけました。

 

旧式ながら機能的な蒸留器には車輪がついていて

今も数人の蒸留業者がこれをトラックでひいて村々を廻り(かつては牛馬でひいたそうです)

各農家の作ったワインを、少量でも蒸留してくれるそうです。

日本の昔のポン菓子屋さんのような感じでしょうか。

 

最後に1894年からの古酒を10数種テイスティングさせていただき

生まれ年のアルマニャックを一瓶詰めていただきました。

写真右のボトルです。名前も入れていただき、思い出の一本です。

 

 

 

本年の営業も無事終了いたしました。

皆様のおかげでなんとか今年も年を越せそうです。心より感謝いたします。

より良い店となりますよう一層努力いたしますので

来年も宜しくお願い申し上げます。

12月31日~1月2日は休業させていただきます

 

Rum and Whisky   (ラム・アンド・ウイスキー)

604-8017 京都市中京区木屋町三条下る材木町188-3 光ビル4階東 (木屋町交番より北に7軒目)

20時から翌4時 火曜休     チャージ500円

ラ・ファボリット 1983 for 信濃屋

 

新入荷です

ラ・ファボリット 1983 for 信濃屋

La Favorite  V.O. RHUM 1983 Cuvee Exclusive for Shinanoya-Japan  40% 90bts

 



 

新入荷というには少し遅くなりましたが、ご紹介いたします。

仏領マルティニーク島の家族経営の蒸留所、ラ・ファボリットより

東京の信濃屋さん向けのシングル・ビンテージ・ラムです。

 

ラ・ファボリットという蒸留所名ですが、

その所在地があのナポレオンのお気に入り、ジョセフィーヌの生誕地だという説があり、

それに因んで名づけられました。

 

マルティニーク・ラムらしい干し草やオレンジの皮様の暖かさのある香りに

花の蜜のような上品な甘みが乗って、 なんとも楽しい一杯です。

 

2005年にマルティニークを訪れた際、ディロン蒸留所で

「ラ・ファボリットまでは頑張れば歩いて行ける距離です」と教わって

その気になって少し歩いたのですが

あまりの暑さにすぐ断念して引き返した情けない思い出があります。

 

首府フォール・ド・フランスから最も近いディロンへは

港からカルフール行きの乗合いバスに乗れば

カルフールの隣が蒸留所ですので簡単に行くことができて便利です。

 

 

 

 

Rum and Whisky   (ラム・アンド・ウイスキー)

604-8017 京都市中京区木屋町三条下る材木町188-3 光ビル4階東 (木屋町交番より北に7軒目)

20時から翌4時 火曜休     チャージ500円

TOP