カテゴリー : ラム

SINOB カロニー 1997-2015 スクリュードライバー

 

 

開封いたしました

カロニー 1997-2015 “シノビ” スクリュードライバー

Caroni 1997-2015 /18yo /57.9% /#73 /“SINOB” for Screw Driver

 

Twitterはじめました。

 

070

 

吉祥寺のラム専門店スクリュードライバーさんの詰められたカロニーです。

1997年創業の老舗で、日本のラム専門店の草分けで頂点です。

 

オーナーの海老沢忍氏は、日本ラム協会の代表も務められており

当店にも何度かお越しいただきましたが

柔らかな物腰の中に、熱いラムへの情熱を秘めた素敵な方です。

 

今回は偶然、当店でも同時期に同スペックの原酒の樽違いをリリースすることになり

恐縮なのですが

結果的に樽ごとの個性の違いを明確に感じられる

比較テイスティングを皆様に楽しんでいただけています。

 

樽番号違いの比較は、ウイスキーの世界では日常ですが

ラムではまだそれほど機会が無いように思います。

この機会に是非お試しくださいませ。

 

海老沢氏の樽は、エクスクルーシブ・モルツで有名なCreative Whisky Companyからで

当店のものとはボトラーも違います。

さすがの目利きで素晴らしく高品質な、力強い原酒を選ばれています。

共通点と相違点に注目してテイスティングしてみてください。

 

 

 

 

 

 

024

 

京都は秋の観光シーズンのさなかです。

連休中は特にすごい人出でした。

最終日の琳派展にまた訪れて

前回架け替えで見られなかった抱一の秋夏草図を拝見しました。

抑えた色調が長く心象に残ります。

 

写真は三条通りのハナミズキの紅葉。

今年はポトマックの桜の返礼に米国からこの木が贈られて

ちょうど百年目になるそうです。

 

 

 

 

 

Rum and Whisky   (ラム・アンド・ウイスキー)  Twitter
604-8017 京都市中京区木屋町三条下る材木町188-3 光ビル4階東 (木屋町交番より北に7軒目)

19時から翌4時 火曜休     チャージ500円    TEL 075-221-1721
3時以降でノーゲストの場合は閉店させていただくことがございます。

小さな店でございますので勝手ながらお一組3名様までにてお承りさせていただきます。

オリジナル・ボトルの発売日が決まりました

 

 

当店オリジナルボトル“The Sloth”の発売日が決まりました。

11月12日(木)より、酒のキンコーさんにて販売していただきます。

ボトルの紹介はこちらです。

店舗での直接販売はございませんのでご了承くださいませ。

Twitterはじめました。

 

065

 

上質のスコッチ・ウイスキーとラムを並列にご提供するという

特異な営業の経験を重ねることによって知ることのできた

ウイスキーとラムの愛好家の嗜好の違いを考慮いたしまして

特にスコッチのテイスターが嫌うことの多い香味の要素が

極力少ない原酒をボトリングいたしました。

 

上野渉氏による樹懶捉月図のラベルも可愛らしく

できましたらモルト・バーやオーセンティック・バーに置いていただいて

ラベルへの興味からでも

上質な辛口のラムをストレートでお飲みいただく文化に

触れていただく一助になれましたら幸いでございます。

 

ラムの文化は幅広く

富裕層のための嗜好品から

陽気なラテン音楽に誘うもの

最貧国の労働者を癒すものまで様々です。

 

熱帯での労働の後の一杯に優る物など無いかもしれませんが

同じ物を日本のバーで飲んでもおいしくありません。

 

それぞれのボトルが

ふさわしい楽しまれ方をされるよう願い

当店ならではの発信を続けていきたいと思います。

まずは安心してバックバーに置いていただけるセレクトを確立していきます。

よろしくお願いいたします。

 

 

095

 

今回も良いボトルがたくさん空きました。

特にラ・モニーのトレ・ヴィエイユ・キュヴェはまた扱いたいバランス良い銘酒でした。

ラトレーのモニマスク86はこの年代ながら旨み濃い伝統的なジャマイカン・ラムでした。

 

 

 

 

 

077

 

文化の秋です。

遠出して奈良まで正倉院展を観に行ったり

自宅近くの信行寺で若冲の天井画を観たりと楽しんでいます。

洛中の多くの寺社でライトアップや特別公開が始まっていますので

是非秋の京都を満喫してください。

 

写真は岡崎の紅葉。

後方の建物は来年1月オープンのロームシアター京都です。

もうまもなくですね。

 

 

 

 

Rum and Whisky   (ラム・アンド・ウイスキー)  Twitter
604-8017 京都市中京区木屋町三条下る材木町188-3 光ビル4階東 (木屋町交番より北に7軒目)

19時から翌4時 火曜休     チャージ500円    TEL 075-221-1721
3時以降でノーゲストの場合は閉店させていただくことがございます。

小さな店でございますので勝手ながらお一組3名様までにてお承りさせていただきます。

オリジナル・ボトルをリリースします

 

 

11月3日(火)文化の日は臨時営業いたします。

代わりに翌4日(水)を振り替え休業とさせていただきます。

よろしくお願いいたします。

Twitterはじめました。

 

当店初のオリジナル・ボトリングです。

カロニ 1997-2015  18年 “ザ・スロース”  ラム・アンド・ウイスキー

Caroni 1997-2015 /18yo /62.3% / “The Sloth” No.1 /Rum and Whisky,Kyoto

 

046

 

以下案内文です

 

オリジナル・ボトルのリリースにあたって

 

近年、ウイスキーの世界に比べれば変化の緩やかなラムの世界におきましても

同様に古酒の枯渇、価格の高騰が目立つようになりました。

 

現地にまだ古酒の樽があるなら是非日本市場にと

代理店の方に70年代以前の原酒を探していただけるよう、お願いしておりました。

 

遅きに過ぎたのか、既に現地でも古酒のストックはなかなか見つからず、

そんな折このサンプルを送っていただきました。1997年蒸留のカロニです。

 

閉鎖蒸留所の希少性はありますがまだ古酒ともいえず、

また最近も随所よりリリースされていますので、当初は「私が詰めなくても・・」と思いました。

 

テイスティングいたしました。

甘い果実香と粘性のあるボディは、典型的な近年のカロニの特徴です。

ただ同スペックの他の原酒に豊かな、焼けたゴムや焦がした砂糖のような

いわゆる“ラムらしい”といわれる香味が極端に少ないサンプルだったのです。

 

それらはラムの愛好家にとっては代えがたい魅力ながら

ウイスキー愛好家の皆様にはネガティブな要素として敬遠されてしまう香味です。

それらが僅かなこの原酒なら

普段ラムをお飲みにならない方々にもお薦めできるのではと思いました。

 

ウイスキーとラムの世界を繋ぐことは、常々私が目標にしていることの一つです。

これはその目的にぴったりの原酒だと、当店で詰めることに決めました。

 

ウイスキーの愛好家の皆様、特に近年人気のフルーティーなタイプがお好きな皆様、

是非一度口にしてみてください。

そしてもし気に入っていただけましたら、

お近くの専門店で様々なラムをお試しください。

僭越ながら当店ホームページのラム分類法も目安にしていただけましたら幸いでございます。

 

またもちろんラム愛好家の皆様も、このユニークな原酒の特別な個性をお楽しみくださいませ。

 

                                                         Rum and Whisky    定元 学

 

037

 

ラベルについて

 

樹懶捉月図 (じゅらいそくげつず)

 

樹懶(ナマケモノ)は、トリニダードを含む中南米に広く生息する動物。英名“Sloth”

猿猴捉月図は古来多くの絵師が描いた仏典の寓意画。

南禅寺金地院の長谷川等伯のものが有名。

水面の月を取ろうと溺れる猿の姿は、非現実的な大望を抱き身を滅ぼす愚かさを戒めています。

 

一方このナマケモノは、月に気付いているのかいないのか、

捉えるどころか視線を向けてもいないようです。

 

破滅の罠に近寄らぬ賢者か

美を解さぬ愚か者か

或いは只の・・ナマケモノか。

 

友人の多才なバーテンダー、木屋町KENNEDY CLUBの上野渉氏に描いていただきました。

 

 

 

テイスティング・ノート

香り

シロップ漬けの黄桃の甘さとドライアプリコットの酸。熟した洋梨。わずかに金木犀。

バニラとペパーミントのアクセント。

ドイツ系ボトラーの中熟ハイランド・モルト、

もしくはマルティニーク島のラム・ヴュー・アグリコールのよう。

徐々に湧き上がるバナナと潮風。白木の爽やかさ。

 



アプリコット・ネクターと少量の海水のカクテル。

舌をおおう上質なオリーブ・オイル。

樽由来の程よい苦味が全体を引き締める。

 

余韻

シロップの甘さと上品な木の渋みが長く続く。

 

 

サンプルと現品の印象が違った、なんてお話もよく耳にしましたので

見本が届くまでは落ち着きませんでしたが

一昨日到着したボトルは案内文通りの内容で安心いたしました。

自信を持ってお薦めいたします。

是非お試しくださいませ。

 

現在は当店にて先行見本のボトルから御提供中です。

酒販店さんでの委託販売は11月9日頃から予約受付を開始予定で

本格的なボトルの到着は18日前後を予定しています。

また委細決まり次第お知らせいたします。

 

013

 

 

 

Rum and Whisky   (ラム・アンド・ウイスキー)  Twitter
604-8017 京都市中京区木屋町三条下る材木町188-3 光ビル4階東 (木屋町交番より北に7軒目)

19時から翌4時 火曜休     チャージ500円    TEL 075-221-1721
3時以降でノーゲストの場合は閉店させていただくことがございます。

小さな店でございますので勝手ながらお一組3名様までにてお承りさせていただきます。

ケイデンヘッド・デメララ30年と当店オリジナル・ボトルの予告です

 

 

11月3日(火)文化の日は臨時営業いたします。

代わりに翌4日(水)を振り替え休業とさせていただきます。

よろしくお願いいたします。

 

開封いたしました

ケイデンヘッド・デメララ・ラム ポートモラント30年

Port Morant from Uitvlugt Distillery 1964-1995 /30yo /73.3% /Cadenhead

H 2600 / F 5000

 

009

 

南米ガイアナのデメララ川流域より

閉鎖蒸留所ウィットブルグの樽出し原酒です。

樽熟30年、瓶熟20年の堂々たる古酒です。

 

下部が木製の単式二連蒸留器、ポートモラント・スティルで造られています。

Port Morant Still で画像検索してみてください。その威容が見られます。

 

粘性のある濃厚な液体です。

73.3%の超高度数のアルコールに

深煎りのコーヒーや、カカオ比率の高いチョコレートのような強い苦み

黒糖飴の複雑な甘さ、だし昆布の旨味が凝縮されて溶け込んで

口に含んだ瞬間の印象は強烈!!

地獄のような美味しさです。

 

皆々様にはとてもお薦めできませんが

愛好家の方は是非ともお試しくださいませ。

 

 

016

 

現在ご提供しているケイデンヘッド社のラムです。

樽出しのダンピーがデメララ1964-2001と1972-2000、ジャマイカ1974-1997で

加水のトール瓶がオールドの日本向けデメララ15年コルクキャップと

北米向け20年US92プルーフです。

 

073

 

今回売り切れたのは、ドメーヌ・ド・クルセル1972-2003と

ラモニーの1984と新世界XOの初期ナンバー・モデル

ディプロマティコ・アンバサダーでした。

どれもまた扱いたい逸品でした。

 

046

 

まもなく当店オリジナルボトルのラムをリリースいたします。

今日にも見本品が届くようですので

テイスティングして、まずは当店にてご提供を開始いたします。

サンプルにあった個性がきちんと反映されていることを祈っています。

 

酒販店さんでの委託販売は11月9日頃から受付開始予定、

商品到着は17日前後の予定です。

店舗でボトルの販売はいたしませんので御了承ください。

また詳しく決まり次第お知らせいたします。

 

 

 

更新情報をお知らせするため

twitterを始めました。

こちらです。

まだルールやマナーは良くわかっていませんが、これから学んでいくつもりです。

御無礼もあるかと思いますがご容赦くださいませ。

 

 

 

111

 

京都国立博物館の琳派展に行ってまいりました。

小学校時代の恩師と共に、また老母を案内してと二度見物いたしましたが

まだ見足りないほどの内容です。

 

宗達・光琳・抱一の風雷神図を一目で鑑賞できるのは圧巻です。

閉館間際が比較的空いていますので是非。

写真は博物館近く、智積院の紅葉。グラデーションの美しい季節です。

 

 

 

 

 

 

Rum and Whisky   (ラム・アンド・ウイスキー)  Twitter

604-8017 京都市中京区木屋町三条下る材木町188-3 光ビル4階東 (木屋町交番より北に7軒目)

19時から翌4時 火曜休     チャージ500円    TEL 075-221-1721
3時以降でノーゲストの場合は閉店させていただくことがございます。

小さな店でございますので勝手ながらお一組3名様までにてお承りさせていただきます。

美味!ダンカンテイラー for 信濃屋&Bar Lamp ベルヴュー1998

 

 

10月6日(火)・7日(水)は連休させていただきます

 

驚くべきハイクオリティのニュー・リリースです

ベルヴュー 15年 バー・ランプ&信濃屋 ダンカン・テイラー

Bellevue 1998-2014 /15yo /51.4% /#88 /162bts /Duncan Taylor for Bar Lamp & Shinanoya

 

116

銀座にあるラムとシガーの専門店、Bar Lampのマスター・中山篤志氏と

信濃屋さんによって選ばれた、カリブの仏領グアドループ県のラムです。

マリー・ガラント島のドメーヌ・ド・ベルヴュー蒸留所のレアな熟成物です。

 

今も牛が荷車を牽く同島のラムは、ブランの野生的な力強さが最大の魅力ですが

一般にどうしても樽熟成によって失われ、代わりに美しく洗練されていきます。

ところがこの原酒は、生来の鮮烈な香味を充分保ったまま

新しい熟成の複雑さを獲得した稀有な例です。

 

この7年間でテイスティングしたニュー・リリースのラムの中では

一番のクオリティだと思います。

過去の銘酒とも並び立てるレベルです。

世界にはまだこんな樽が眠っているのかと、心躍りました。

 

これは是非お試しくださいませ。

まだ在庫があるようでしたら購入されることをを強くお薦めいたします。

 

 

028

シャンタルコントのモンターニュプレ・グランオルダージュも開封いたしました。

世界の名酒事典99年度版によれば30から50年熟成品のブレンドだそうです。

1940年代の原酒も含まれているのでしょうか。

後にXO表記が加わりますが、そちらはもう少し若い原酒になるようです。

最高に華やかで気品ある極上のアグリコール・ラムです。

 

017

90年代に日本に輸入されたマルティニーク・ラムは美酒揃いです。

黄金期と申し上げて良いでしょう。いろいろ開いています。

 

028

90年代初期流通のクレマンのヴューと、80年代と思われるブランも開けました。

どちらも良き時代の魅力に満ちています。

こちらもお試しください。

 

 

 

 

 

 

 

 

019

叢雲の中の満月 当店の窓より





Rum and Whisky   (ラム・アンド・ウイスキー)

604-8017 京都市中京区木屋町三条下る材木町188-3 光ビル4階東 (木屋町交番より北に7軒目)

19時から翌4時 火曜休     チャージ500円    TEL 075-221-1721
3時以降でノーゲストの場合は閉店させていただくことがございます。

小さな店でございますので勝手ながらお一組3名様までにてお承りさせていただきます

ナインリーヴスの記事が掲載されました

 

お隣の滋賀で造られている上質なラム、Nine Leavesの記事が

現在発売中の雑誌、京阪神エルマガジン社の“ニッポンの酒”に掲載されました。

 

気鋭の日本酒の蔵や人気のクラフト・ビールと並んで

国産ラムの代表として紹介されています。

 

077

 

普段ラムと無縁な方にも知っていただける機会になります。

僭越ながら当店も“飲める店”としてご紹介いただきました。

 

080

 

 

関西の書店では、現在平積みで店頭に並べられています。

是非ご購入の上、御一読いただけますようお願い申し上げます。

 

 

 

京都も急に過ごしやすい気候となり、もう秋です。

ナインリーヴスを使った秋のカクテルを考案いたしました。

 

090

 

ナイン・オータム・リーヴス

 

梨2分の1個

ナインリーヴス・クリア 15~30ml

以上をクラッシュ・アイス半カップ分とともにミキサーにかけ、

ゆるいフローズンにする。

 

シンプルなレシピですが

他の果物には無い、梨本来の香味が生きる組み合わせになっています。

15mlでお作りすればお酒に弱い方にもお楽しみいただけるかと思います。

 

また、バカルディなどを使った通常の梨のフローズンを作られる際にも

ナインリーヴスを5mlほど加えていただければ

リキュールやシロップを使わずに果実の風味を増幅できますので

一度お試しくださいませ。

 

 

 

 

 

005

当店のすぐ向かい、河原町通に抜けるところに京都BALがリビルドされ

地下1.2階に丸善本店が復活いたしました。

洋書や文具も充実しています。

写真は梶井基次郎氏を偲んだ“檸檬”の一角です。

夜9時まで開いているそうです。

 

 

 

 

 

Rum and Whisky   (ラム・アンド・ウイスキー)

604-8017 京都市中京区木屋町三条下る材木町188-3 光ビル4階東 (木屋町交番より北に7軒目)

19時から翌4時 火曜休     チャージ500円    TEL 075-221-1721
3時以降でノーゲストの場合は閉店させていただくことがございます。

小さな店でございますので勝手ながらお一組3名様までにてお承りさせていただきます

Jバリー1939

 

 

8月30日日曜日は友人の結婚式出席のため

9月2日水曜日はサントリーさんの知多セミナー出席のため

休業させていただきます。何卒御了承いただけますようお願いいたします。

 

開封いたしました

Jバリー 1939

J.Bally 1939 /45%

Half (15ml) 4100 JPY  /  Full (30ml) 8000 JPY

 

006

 

マルティニークの大古酒を開封いたしました。

1939年のJバリーです。初代ジャック・バリーの時代の蒸留でしょうか。

全洋酒情報事典の1990-91年度版に同ボトルが掲載されておりますので

その頃の輸入品かと思われます。

 

事典によれば

“アランビックで2回蒸留したのち、200ml(リットルの誤記?)の小樽で5年以上熟成し、

大樽に移し替えられ、さらに15年以上の熟成を重ねたものをビン詰めしたもの”

とのことです。記事の通りなら単式二回蒸留の長期樽熟成ラムなのですね。

現在のマルティニークでは失われた方法です。

 

037

 

極上のデメララに近い漆黒

沈香の深い香り

野性と洗練の混沌

枯淡の複雑さの極み

 

忘我の美酒でございます。

 

 

 

当店では開業時より一杯の価格の上限を5000円、ハーフ2600円と定めてまいりましたが

仕入れ価格の高騰のため、今後はそれ以上の価格帯のものも扱わせていただきます。

 

そしてこれまでと同様にHP・メニュー表・口頭による価格の告知を徹底し

皆様に納得していただいた上で御注文いただけるようにいたします。

 

価格と内容を、充分な情報と共に御考慮いただきまして

常に買うだけの価値をもった商品をご提供できますよう努力いたします。

今後ともよろしくお願い申し上げます。

 

 

 

051

 

付属の箱には4つのカクテルのレシピが載っていました。

さすがにこのボトルでラム・トニックをお作りできるほどの経験値も胆力もまだございません。

 

 

 

 

 

 

038

洛北の蓮華寺 晩夏の蝉の声の静寂

 

 

Rum and Whisky   (ラム・アンド・ウイスキー)

604-8017 京都市中京区木屋町三条下る材木町188-3 光ビル4階東 (木屋町交番より北に7軒目)

19時から翌4時 火曜休     チャージ500円    TEL 075-221-1721
3時以降でノーゲストの場合は閉店させていただくことがございます。

小さな店でございますので勝手ながらお一組3名様までにてお承りさせていただきます

クレマン1952と京の夏・祇園祭2015

 

 

あっという間に今年の祇園祭ももう宵山です。

台風が気がかりではございますが。

 

開封いたしました

クレマン 1952

Rhum Clement 1952 /44%

H 2600 / F 5000

 

018

 

 

1887年創業のマルティニークの生産者、クレマンより

1952年蒸留の大古酒です。

歴史ある優美なアビタシオン(農園主の館)を擁する名門ですが

生産は1988年で停止、現在はシモン蒸留所に移設された蒸留塔で造られています。

 

ラベルの人物は創業者オメール・クレマン氏で

この原酒は氏の息子、2代目シャルル氏の時代のものです。

 

マルティニークのアグリコール・ラムらしい洗練された上品な香味と

野生の生命力を想起させる濃厚な複雑さが

共に存在する極上の美酒でございます。

 

深い充足を感じていただける逸品です。

是非お試しくださいませ。

 

203

 

今回売り切れたのはラマニーの新世界到達XOとケイデンのグリーンラベル15年です。

それぞれ、より古い別ボトルが開いておりますのでまたお試しください。

 

 

 

 

京都は今も徐々に台風が接近し、雨脚が強くなってきています。

山鉾巡行の実施・中止の決断は明朝5時半になされるそうです。

雨で巡行が中止になった前例はないそうですが

台風一過の好天を望みます。

 

 

 

 

 

 

109

心地良い早朝の散策 哲学の道の木槿

 

Rum and Whisky   (ラム・アンド・ウイスキー)

604-8017 京都市中京区木屋町三条下る材木町188-3 光ビル4階東 (木屋町交番より北に7軒目)

19時から翌4時 火曜休     チャージ500円    TEL 075-221-1721
3時以降でノーゲストの場合は閉店させていただくことがございます。

小さな店でございますので勝手ながらお一組3名様までにてお承りさせていただきます

マッカラン12年80年代流通品 GMロングポンド1941-99

 

 

六周年記念祭を開催中です。6月15日まででございます。

 

103

 

ウイスキー  マッカラン 12年 43% オールドボトル  30ml  1600円

ラム  ロングポンド 1941  50%  ゴードン&マクファイル       15ml   1600円

Macallan 12yo /43% /OB /bot.1980’s   / 30ml 1600 JPY

Long Pond 1941-99 /50% /Jamaican Rum /Gordon&MacPhail   / 15ml 1600 JPY

 

「昔のマッカランはどんな味だったんですか」

と、若いお客様によくご質問をいただきます。

昔といってもひとくくりにはできませんが

このボトルはその回答の一つです。

 

瑞々しい極上のシェリーの甘さ

香りと味の一体感と舌触りのなめらかさ

いつまでも飲みつづけていたくなるバランスの良さ

 

“シングルモルトのロールスロイス”と称えられた時代の香味です。

往時のスタンダードですが、近年の高騰で今後の入手も御提供も困難になりました。

是非ともこの機会にお試しいただきたいと願います。

 

 

078

 

ラムは英領時代のジャマイカにて、1941年5月3日に蒸留されたものです。

戦前戦後の古酒は何本か扱いましたが、二次大戦中の蒸留は初めてです。

 

強烈に個性的なラムです。旧英領系ラムの愛好家以外にはおすすめできません。

有機溶剤と魚介の乾物が混和した、複雑な強い香りです。

凝縮された旨みと乾燥スパイス類の刺激が

超長期の熟成によって渾然となっています。

突出した各要素は過剰かもしれませんが、決して退屈させることは無いでしょう。

 

205

 

来歴の証書です。

1941年にジャマイカで蒸留、1946年に英国本土に運ばれて

1967年よりエルギンで熟成されたと記されています。

 

少し奇妙な記述です。46年から67年まではどこに保管されていたのでしょう。

エルギンにはGM社とその熟成庫がありますが

もし社内で別の熟成庫から移動したのなら、元の保管場所も記すのではないでしょうか。

前所有者の存在が推測されます。

 

戦時下に蒸留して、戦後の混乱期に長距離輸送できるラムの有力な保有者は

私には英国海軍しか思い当たりません。

 

英国海軍は、1970年までラムの配給を続けていました。

あくまで私の憶測ですが

その配給停止を前に民間に樽を払い下げ、それをGM社が買い取ったとすれば

この来歴も納得がいくように思います。

蒸留日をきちんと記録する几帳面さも、海軍保有のラムの特徴の一つです。

 

この私説には証拠も、裏付けする記述もありませんので

このボトルにまつわる一つのロマンとして楽しんでください。

 

 

064

 

どちらもあと少しです。売切れ次第終了となりますので御了承くださいませ。

 

 

154

 

ラムが想定より人気でしたので、何本か追加で開封いたしました。

ケイデンヘッドのポートモーラント1964と

シャンタル・コントのモンターニュ・プレ1975、サント・リュス1977です。

こちらも劣らぬ美酒揃いです。お試しください。

 

 

 

013

 梅雨時の愉しみは紫陽花。得浄明院の門前にて。

 

 

 

Rum and Whisky   (ラム・アンド・ウイスキー)

604-8017 京都市中京区木屋町三条下る材木町188-3 光ビル4階東 (木屋町交番より北に7軒目)

19時から翌4時 火曜休     チャージ500円    TEL 075-221-1721
3時以降でノーゲストの場合は閉店させていただくことがございます。

小さな店でございますので勝手ながらお一組3名様までにてお承りさせていただきます

テイラー1960とポルトガルの思い出 六周年に寄せて

 

 

六周年記念祭を開催中です

 

037

 

ポートワイン  テイラー ヴィンテージ・ポート 1960     1600円

ラム  ロングポンド 1941  50%  ゴードン&マクファイル       15ml   1600円

ウイスキー  マッカラン 12年 43% オールドボトル  30ml  1600円

Taylor Vintage Port 1960 for Harrods   / 1 glass 1600 JPY

Long Pond 1941-99 /50% /Jamaican Rum /Gordon&MacPhail   / 15ml 1600 JPY

Macallan 12yo /43% /OB /bot.1980’s   / 30ml 1600 JPY

 

 

好評のポルトはラスト一杯ですので、本日までの御提供です。

少しずつ色濃くなり、甘みもより増しています。

(6月6日売り切れました)

 

ラムはとても個性的で初めての方にはおすすめできませんが

愛好家の方々に支持されて一番出ています。

 

また近年良い時代のマッカランをお出しするのも難しくなりました。

是非この機会にお試しくださいませ。

 

ポルトは本日売り切れまで

ラムとウイスキーは6月15日までの御提供でございます。

 

 

 

 

15060400020

 

ポートワインの生産地、ポルトガルの古い都市ポルトを訪れたのは2002年のことです。

一週間滞在して生産者や上流域の畑を訪ねました。

まだフィルムのカメラを使っていた頃で、あまり写真も残っていませんでしたが

少しだけご紹介いたします。

 

スペインのヘレスから長距離バスでポルトガルの首都リスボンへ入りました。

コスタ・デル・ソルを抜け、アフリカ大陸を左に眺めながら進みます。

ユーロ導入に伴う旧通貨の廃止直後でしたので

廃業した両替商の店舗が国境沿いにゴーストタウンのように並んでいたのが印象的でした。

 

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リスボンです。酒屋をめぐり、夜は店から洩れるファドを聴きました。

ソラール・ド・ヴィーニョ・ド・ポルトという国営のポートワイン専門のバーがあります。

アルファという高速鉄道に乗れば、快適に3時間ほどでポルトです。

 

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ドウロ川から見た美しいポルトの街。

 

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対岸のヴィラ・ノヴァ・デ・ガイアです。ポートワイン各社の熟成庫が並びます。

観光名所になっており、たくさんの生産者を訪ね見学・試飲させていただきました。

 

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市街に戻って坂道の路地を散策します。

 

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酒屋にはポートワインのブランデーが並びます。

まだユーロにエスクードが併記されています。

 

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100年以上前の路面電車が現役で働く、黄昏の街です。

 

vinologia

 

おすすめのポートワイン専門店、Vinologiaです。

ポートワインに魅了されてポルトに移住したフランス人、ジャン・フィリップ氏の店です。

滞在中毎日通いました。

 

多彩なタイプのあるポートワインの全体像を知り、その多様性を楽しむための

テイスティング・セットが充実していて、丁寧に解説していただけます。

 

ホワイト・ルビー・LBV・トゥニー・コリェイタと、タイプの特徴を知るためのセットや

ホワイトだけの生産者別6種セットなど

セミナーを受けているように、飲んで楽しみながら学べるよう工夫されています。

私のポルトの知識と技術のほとんどをジャン氏に教えていただきました。

現在当店でラムの御説明をする際にも、ジャン氏の方法を真似させていただいています。

 

パナシュカル

 

ジャン氏に御紹介いただいて、畑を見に行きました。

ポートワインの醸造所と畑は、ポルトの街の中心を流れるドウロ川の上流にあり、

世界遺産にも登録されています。

 

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早朝の列車でポルトを出発し

 

渓谷

 

蛇行するドウロ川に沿って、切り立った崖の上の線路を進みます。

絶景です。

 

駅

 

のどかなピニャン駅に着きました。後方の山に段々畑が見えています。

ジャン氏によれば、

「駅で待っていれば、地元の人が白タク代わりに畑まで乗せていってくれるから」

とのことだったのですが

 

事故車

 

待っていたのはこの一台。事故車の牽引中だったのでしょうか。

声をかけられて交渉し、この状態のまま狭い断崖の山道を畑まで連れて行っていただきました。

怖かったです。

 

棚

 

キンタ・ド・パナシュカルの段々畑です。

今回扱ったテイラーと同資本の、フォンセカ社の畑です。

受付でヘッドフォンセットを借りて、解説を聞きながら一人で畑を回ります。

選べる6言語のうち一つは日本語で、嬉しくなりました。

 

畑

 

最終日に、ジャン氏にお願いしてヴィンテージ・ポートを開けていただきました。

 

デキャンタ1

 

ポルトの最上級タイプであるヴィンテージ・ポートは、フレッシュな果実味が魅力ですので

グラスでは売っていません。ボトルを買わなければなりません。

貧乏旅行の予算からなんとか捻出した、それでも充分ではない私の提示額から

キンタ・ダ・ロマネイラ ヴィンテージ1985

を、選んでいただきました。

 

生産者・ヴィンテージ共に最高で、ただ今飲むにはまだ若すぎるが、

良い物を飲んだ方が経験になるから、とのことでした。

 

デキャンタ2

 

専用の器械で澱引きをします。

 

テイスティング

 

このピエロのような格好をしているのが私です。若さゆえ、お赦しください。

ピンぼけの写真で助かりました。

一人で一本飲むわけにもいかず、酔いも手伝って自然とその場の皆さんと共に飲めました。

海外でもいつも私は一人黙って飲み食いするだけですので

この日は特別な楽しい夜になりました。

 

ヴィンテージ・ポートを開けるときはいつも、この夜とこのボトルの味を思い出します。

 

 

 

 

普段は扱わないポート・ワインを開けることで

楽しい節目となり、スキルの再確認にもなりました。

ラムとウイスキーの探求が本業で、他の事に手を出す余裕はありませんが

また何かの機会に愉しめたらいいなと思います。

お付き合いいただきまして、ありがとうございました。

 

 

 

 

Rum and Whisky   (ラム・アンド・ウイスキー)

604-8017 京都市中京区木屋町三条下る材木町188-3 光ビル4階東 (木屋町交番より北に7軒目)

19時から翌4時 火曜休     チャージ500円    TEL 075-221-1721
3時以降でノーゲストの場合は閉店させていただくことがございます。

小さな店でございますので勝手ながらお一組3名様までにてお承りさせていただきます

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