カテゴリー : ボウモア

Ainslie’s Specially Selected Very Old Scotch Whisky 12yo

 

 

開封いたしました

Ainslie’s Specially Selected Very Old Scotch Whisky  12yo

H 1800 / F 3400

 


 

DCL傘下のエインズリー・アンド・ヘイルブロン社の詰めた

12年物のブレンデッド・ウイスキーです。

 

流通は70年代前期以前と推測され

同社はクライヌリッシュ蒸留所の所有者でしたので

原酒はのちにブローラと呼ばれることになる

旧クライヌリッシュの60年代の物かと考えられます。

希少なボトルと申し上げていいでしょう。

 

かつてのクライヌリッシュのオフィシャル・ボトルにも掲げられていた

美酒の守護獣グリフィンのトレード・マークが誇らしげです。

 

香味は艶やかで力強く、オイリーなブローラの特徴が良く出ています。

ピートも程よく効いていて、初期バイカラーにも似ていますが

基幹が細密画のように緻密なミニチュアに構成されていて

それをグレーンが包み込むようです。

 

上質なブレンデッドと見るよりは

上手に伸ばされた旧クライヌリッシュという印象です。

年月を超える美酒です。是非お試し下さい。

 

 



 

今週売り切れたボトルは、テイスターのポートエレン1982です。

穏やかな良いポートエレンでした。夏のアイラ人気で一気に無くなりました。

 

現在お勧めしているのはシグナトリーのボウモア1975とハイスピリッツのベンリアック1968です。

ボウモアはいまだパフューム無く、安定してきています。

ボウモアにはまだこんな一面もあったのかと驚かされる一本です。

 

ベンリアックは開封時よりさらに香味共に良く開いて、まさに飲み頃です。

残り半分です。こちらもお試し下さいませ。

 

 

 

先日、鴨川の散策中に

かねてより建設中の二条のリッツカールトンの屋根が出来上がっているのが見えました。

入母屋風の三角屋根でした。

京都市の建築制約もあって、低層のホテルになるようですね。

来春開業とのこと、古都にまた新しい景色が加わります。

 

 

 

 

Rum and Whisky   (ラム・アンド・ウイスキー)

604-8014 京都市中京区木屋町三条下る材木町188-3 光ビル4階東 (木屋町交番から北に7軒目)

20時から翌4時 火曜休  チャージ500円

3時以降でノーゲストの場合は閉店させていただくことがございます

小さな店でございますので僭越ながら御一組3名様までにてお承りさせていただきます

プルトニー 1990-2001 10年 ハートブラザーズ

 

開封いたしました

プルトニー 1990-2001 10年 ハートブラザーズ

Pulteney 1990-2001 /10yo /57.8% /Hart brothers

H 1000 / F 1800

 


 

1988年設立のスコットランドのボトラー、ハートブラザーズより

若い樽出しのプルトニーです。

このボトルはイタリアで流通したもので

ハイスピリッツ社の扱いです。裏面に同社のラベルがあります。

 

プルトニーはスコットランド北部の港町ウィックで造られます。

かつてヨーロッパ最大級のニシン漁の基地として栄えた町で

最盛期には港に1000隻を超える漁船と7000人の労働者が集まって

重労働の慰みに大量のウイスキーを消費したそうです。

 

結果そのアルコールの弊害を恐れた政府により

禁酒法が1922年に施行され、1947年まで続いたそうです。

19世紀からの町の様子とニシン漁の歴史は蒸留所のホームページで見ることができます。

 

“英本島最北の蒸留所”として紹介されてきたプルトニーですが

さらに北のサーソーに今年ウルフバーン蒸留所が操業を開始しましたので

最北の座を譲ることになりました。。

 

プルトニーの香味の特徴は港町のイメージ通りの爽やかな潮風の香りと

ニシンを想わせる強い塩気と旨みです。

特にオフィシャルの12年に顕著に現れていて

暑い季節にロックやハイボールでおすすめしています。

 

このボトルもそれを期待してこの時期に開封したのですが

オフィシャルよりは少しリッチな甘みがあるようです。

その分長くお愉しみいただけるかと思います。

 


 

今週売り切れたボトル達です

ピアレスのボウモア1969・TWEのロッホサイド1964・BBRのカリラ1982・ロンバードのレダイグ1972です。

どれも素晴らしいウイスキーでした。

新たに御用意させていただいたウイスキー・リストから、皆様良い物を上手に選ばれています。

また劣らぬ美酒を開封して参りたいと存じます。

 

 

 

 

 

祇園祭も無事山鉾巡行が終わり

後は花傘巡行や還幸祭を残すのみです。

夜、当店の窓から見える大文字山に

懐中電灯を持って登っている人々がいるのがわかります。

早くも送り火の準備をしているのでしょうか。

京の夏は祭事が多く、暑さが紛れます。

 

 

 

 

Rum and Whisky   (ラム・アンド・ウイスキー)

604-8014 京都市中京区木屋町三条下る材木町188-3 光ビル4階東 (木屋町交番から北に7軒目)

20時から翌4時 火曜休  チャージ500円

3時以降でノーゲストの場合は閉店させていただくことがございます

小さな店でございますので僭越ながら御一組3名様までにてお承りさせていただきます。

 

ボウモア 1975-2000 25年 シグナトリー

 

 

開封いたしました

ボウモア 1975-2000 25年 シグナトリー

Bowmore 1975-2000 /25yo /49.5% /#1924 /228bts /Signatory

H 1900 / F 3600

 


 

英国のボトラー、シグナトリーの詰めた長期熟成のボウモアです。

ボウモアは1964以降ほとんどのビンテージを飲んでいるのですが

1975は今まで縁が無く、初めての取り扱いです。

 

ボウモアは年代によって随分と個性の変わる蒸留所です。

60年代は南国の果実、80年代は香水や石鹸

70年代はその双方の特徴が入り混じります。

さてこの1975はいかに、と私自身とても楽しみな開封でした。

 

開封からとても良い果実の香り

ただそれは南国の果実ではなく洋梨や熟したいちご様のものが中心で

そこにココナツやクリームの香味が重なります。

 

口内では重厚な熟成感のある麦の旨味と

しっかりしたピートと潮気で、スモークとパフュームはほぼ感じません。

テイスティング・コメントを書いていても思いましたが

これは60・70年代のスプリングバンクかクライヌリッシュのようです。

 

素晴らしくおいしいウイスキーですが

事前に知らなければボウモアとはわからないでしょう。

 

まだ開封日の試飲のみですから

今後どう変化していくのかも楽しみです。

特にパフュームの要素は

開封後数日経ってから現れることも多いですから

しばらく注視していきます。

ボウモアの愛好家の皆様に是非お試しいただきたいと存じます。

 

 


 

若いカリラも開けました

Caol Ila 1991-2001 /10yo /46% /#3204-3208 /Dun Eideann   / F 1200 (H 800)

 

梅雨も明け、急に暑くなりました。

最近アイラ島のウイスキーばかり封切りしていますが

私自身がこの気候に飲みたいものをお勧めいたしたく、自然にこうなりました。

ウイスキーの香味は季節でそう変わるものではありませんが

飲み手の我々の体調は大きく変わります。

時節にふさわしいウイスキーを御用意したいものです。

 

特に暑さのお苦手な方はしばらく冷やしてお飲みになるのも良いのではないでしょうか。

オンザロックや水割り、ハイボールでしたら随分飲みやすくなりますし

若いウイスキーやラムはカクテルにしてもおいしいものです。

近くおすすめのウイスキーやラムのカクテルのリストも御用意しようと思っています。

 

 

 

 

盛夏です。

7月の京都の街中は、お囃子が流れて祇園祭一色です。

暑さと繰り返されるリズムが思考力を奪って

毎日が幻のように過ぎていきます。

 

 

 

 

Rum and Whisky   (ラム・アンド・ウイスキー)

604-8014 京都市中京区木屋町三条下る材木町188-3 光ビル4階東 (木屋町交番から北に7軒目)

20時から翌4時 火曜休  チャージ500円

3時以降でノーゲストの場合は閉店させていただくことがございます

小さな店でございますので僭越ながら御一組3名様までにてお承りさせていただきます。

ジャッコーネのエイボンサイド&ボウモア1968

 

週末は多くのお客様に御来店いただきましてありがとうございました。

周年の企画は初めてでしたので

どうなることかと思いましたが

“美酒をゆったりとした時間と共に

という当店の理念を崩すことなく

常時2・3組のお客様がいらっしゃる状況で

テイスティングに、モヒートにとそれぞれお楽しみいただけたのではないでしょうか。

中盤の少しの時間は満席となってしまい

御席をご用意できなかった皆様方、大変申し訳ありませんでした。

テイスティングのセットはまだございます。

お時間がございましたら是非またお越しいただけますようお願い申し上げます。

 

初日のテイスティング・セットの御用命は7セットでした。

ちょうど今月一杯で売り切れるくらいのペースでしょうか。

ウイスキーよりラムの方が人気なのは意外でした。

少しずつですがそれぞれコメントさせていただきます。

 


 

抜栓は先月の12日です。

状態確認とともに少し空気になじませておきました。

今は最初の飲み頃でしょうか、まだグラスの中で大きく変化する時期です。

時間をかけてお飲みくださいませ。

ジャッコーネのエイボンサイドは露払いのように書いてしまいましたが

これを白眉としてもおかしくない出来です。

古酒らしい厚みのあるボディは、とても8年物とは思わせません。

古品種の麦の旨味をそのまま液体にしたような

おいしい田舎パンのような無骨なウイスキーです。

 


 

背面のラベルです。神秘的な緑色のDTボウモアにはテイスト・スティルの表記があります。

ボウモア1968のDB・DT飲み比べは共通項、相違点が明確になります。

68ボウモアの特徴、トロピカル・フルーツの香りに加えて

DBは木香と個性的な蜂蜜のような甘い香り

DTはレモンやグレープフルーツの爽やかさとかすかなパフューム。

ボディは熟成年数からかDBがやや重く

飲み込んだ後に口内に戻る独特の熟成したピート感は共通です。

ラムはまた次回に記したいと思います。

 


 

ウイスキーのリストも好評のようです。

棚に並びきれないボトルも全て掲載いたしましたので

しばらく御注文の無かったボトルにも動きが出ます。

早速初日にグレンドロナック1964が売り切れました。

最近の70年代の高騰もあり、着目されたようです。

またこれ以上の美酒をリストアップしたいと思います。

 

そろそろ気温も上昇して盛夏が近づいてきました。

是非今のうちに長期熟成のスコッチ・ウイスキーの真髄をお愉しみ下さい。

 

 

白川ではもうホタルが飛んでいます。

昨夜は三条通りをはさんで10匹ほどが明滅していました。

最盛期には三条から北を眺めると100以上の個体の乱舞が見られます。

今から楽しみです。

 

 

 

 

Rum and Whisky   (ラム・アンド・ウイスキー)

604-8014 京都市中京区木屋町三条下る材木町188-3 光ビル4階東 (木屋町交番から北に7軒目)

20時から翌4時 火曜休  チャージ500円

3時以降でノーゲストの場合は閉店させていただくことがございます

小さな店でございますので僭越ながら御一組3名様までにてお承りさせていただきます。

四周年記念 ボウモア1968・トロワリビエール1969

 

おかげさまで当店も四周年を迎えることができました。

毎年特別な事はしておりませんが

常には申し上げることの叶わぬ

当店を支えていただいております皆様方への心よりの感謝を

美酒の力を借りて表したいと存じます。

 

15ml×3種で4000円の特別なテイスティング・セットを2種御用意いたしました。

本日より6月中の御提供です。もしくは売り切れ次第の終了とさせていただきます。

 

for Whisky Connisseurs

Avonside 8yo /57% /James Gordon&Co. /for Mr.Edward Giaccone

Bowmore 1968 /25yo /43% /Morrison’s Bowmore Distillery Ltd.

Bowmore 1968-2006 /37yo /41.5% /#3823 /Duncan Taylor for Taste Still,Belgium

 


 

スコッチ・ウイスキーの愛好家の方へ

まずはジャッコーネのエイボンサイドからスタートしていただきます。

Single Highland Malt表記で中身はリベットかと噂されるボトルです。

余計な香味の無い骨太なウイスキーを基準点にしていただきたいと思います。

少し塩分も感じられ、舌を活性化してくれます。

 

そしてボウモア1968ビンテージの比較テイスティングです。

オフィシャルからはモリソン・ボウモア時代最後の25年物

ボトラーズ代表はダンカンテイラーとテイストスティルのダブルネームです。

 

DB25年は94年のサントリーへの売却を控えて

多くの長期熟成品が樽払いされた年のものです。

ブラック・ボウモアや30周年の伝説的なボトルと同時期のリリースとなります。

トロピカル・フルーツの香味に重厚な樽由来の甘栗のような香ばしさが重なる

元詰めならではの風格ある一本です。

 

60年代ボウモアのボトラーの代名詞ともいえるダンカンテイラーより

超長期熟成の37年物

さらにベルギーのテイストスティル向けのボトルは選りすぐりのものです。

トロピカル・フルーツの香味に爽やかなグレープフルーツの酸味とラベンダーの香気が重なる

同社ならではの気品に満ちた一本です。

 

 

 

for Rum Lovers

Montagne Pelee 1975 (Depaz) /45% /Chantal Conte

Trois Rivieres 1969 /45%

Green Label Demerara Rum 15yo /46% /Cadenhead’s /bot.90’s

 


 

ラムを愛する皆様へ

90年代流通の古酒3種のセットです。

海外在庫からではなく全て当時国内に入ったもののデッドストックです。

 

まずはカリブ海の仏領マルティニークより、蒸留所を代表するビッグ・ビンテージ2本です。

シャンタル・コントのモンターニュ・プレ1975は島北部のドゥパズ蒸留所のものです。

ドゥパズは特に香りの良さとボディの繊細さには定評があり

熟したアプリコットの複雑な甘い香りとシャルトリューズのような上品な薬草の風味が愉しめます。

 

そして島南部からは今回の目玉、トロワリビエール1969です。

現在の日本のラム業界を牽引するJISの田中社長は言います。

「人気の出てきたマルティニーク・ラムですが、その始まりは一本のボトル“トロワリビエール1969”からでした。」

この20年で拡大したラム市場の原動力となったボトルです。

氏が蒸留所で体験された50年代以前の古酒と比しても最上とするビンテージ、是非お試しを。

 

最後はケイデンヘッドのデメララです。

このグリーン・ラベルは今も仕様を変えて発売されていますが

90年代のこのボトルは特別な良品です。

ビター・チョコレートやエスプレッソの苦味に干した海草の潮気と旨味が渾然一体となっています。

長い余韻と充足感に必ずやご満足いただける逸品です。

凝縮された濃密な味わいですので最後にお試しいただくことをお勧めいたします。

 

 

極上の美酒のみ6種集めました。

こういった試みは初めてですから

すぐ売り切れるものか、そうではないのか、私も全く予想がつきません。

今後入手困難なものばかりですので

普段御愛顧をいただいております皆様方には是非とも味わっていただきたいですし

これからのお若い方にも体験していただきたいと思います。

どなた様もお申し付け下さいませ。

 


 

また暗い店内でもお選びいただきやすいように

モルト・ウイスキーのリストを作成いたしました。

全商品と価格が掲載されています。

新入荷など常時更新していきたいと思っております。こちらもご活用下さい。

 

 

このような我侭勝手な当店を温かくお見守り下さいまして誠にありがとうございます。

これからも長く続けていけますよう精進いたします。

末永くよろしくお願い申し上げます。

 

 

 

 

Rum and Whisky   (ラム・アンド・ウイスキー)

604-8014 京都市中京区木屋町三条下る材木町188-3 光ビル4階東 (木屋町交番から北に7軒目)

20時から翌4時 火曜休  チャージ500円

3時以降でノーゲストの場合は閉店させていただくことがございます

小さな店でございますので僭越ながら御一組3名様までにてお承りさせていただきます。

ボウモア 10年 プレストンフィールド・ハウス

 

開封いたしました

ボウモア 10年 プレストンフィールド・ハウス

Bowmore 10yo /Prestonfield House Malt /43%

H 1200 /F 2200

 


 

エジンバラの賓客用のホテル、プレストンフィールド・ハウスのオリジナルのボウモアです。

80年代後期のボトリングですので70年代の原酒です。供給元はモリソン・ボウモア社です。

開栓時は60年代蒸留かと思わせるほどのトロピカル・フルーツ香でしたが

翌日からはパフュームやスモークの要素も現れ、様々な表情を見せるようになりました。

今後もアルコールの揮発や酸化の進行によってさらに変化していくのでしょう。

最近の短期熟成ボウモアでは、93でもケイデンやマスターピースのみに感じられた

ポテンシャルの高さゆえの不安定さかと思います。

一杯の中にボウモアという蒸留所の危うい魅力が詰まっています。

是非お試し下さいませ。

 

 

 

 

先の休日は蹴上のインクラインの桜見物がてら

南禅寺の塔頭、金地院へ行ってきました。

徳川家康の相談役として武家諸法度を起草し

幕府の基礎を作った“黒衣の宰相”金地院崇伝が住持した寺院です。

南禅寺への参道は花見の人の往来でにぎやかでしたが

金地院は目を惹く桜が無いためか人も無く

常緑樹が主となる鶴亀の庭などゆっくりと見ることができました。

院内の小書院で長谷川等伯の“猿猴捉月図”が特別公開されています。

水面に映った月を取ろうと

片手で枝につかまり落水せんばかりに腕を伸ばした猿を描いた襖絵です。

分不相応な大望を抱いて破滅する愚かさを戒めた警句だそうですが

封建的な秩序に色濃く支配され

茶室の中にすら上下の別があるこの院の中で

無心に月を求める猿の愚かな情熱は

不思議に胸を打つものがありました。

 

 

 

 

Rum and Whisky   (ラム・アンド・ウイスキー)

604-8014 京都市中京区木屋町三条下る材木町188-3 光ビル4階東 (木屋町交番から北に7軒目)

20時から翌4時 火曜休  チャージ500円

3時以降でノーゲストの場合は閉店させていただくことがございます

小さな店でございますので僭越ながら御一組3名様までにてお承りさせていただきます。

グレングラッサ 1974 22年 ハートブラザーズ

 

開封いたしました

グレングラッサ 1974 22年 ハートブラザーズ

Glenglassaugh 1974 /22yo /43% /Hart Brothers

 


 

ハートブラザーズ社の詰めたグレングラッサです。

1974年蒸留の22年ものですから96年頃の瓶詰めです。

瓶内で程よくこなれて、正に飲み頃です。

 

控えめな花の香りと自然な果実香から

柔らかでやや華奢なボディと素朴で甘い麦の旨みが愉しめます。

質感はクリアーというよりは少し粉っぽく、落雁のような印象です。

 

前回御紹介いたしましたダンカンテイラー社のウイスキーは

鮮烈な果実香でその香味の輪郭を際立たせているのに対し

HB社のものはどこか境界線のあいまいな、ぼんやりとした感じがあって和みます。

ストンと落ちるような余韻の短さもかえって好印象です。

 

蒸留所のハウススタイル、ボトラーのスタイル、瓶内熟成の期間など

複数の要素が良く合致しており

ひとつの完成された液体になっています。

おいしいと思うボトルはいくつもありますが

最近開けたものの中では特に私の嗜好に合った一本でございました。

是非お試し下さいませ。

 

 



 

まだ御紹介していなかったボトルたちです

DB Glenfarclas 25yo /43% /bot. late1970s

Longmorn 1976 /52.2% /Whisky Festival Tokyo 2010

Benriach 1976 /35yo /43.8% /KINKO 2nd /#3035

Islay Fusion 1990 /46% /Moon Import

Bowmore 1999 /13yo /59.3% /”Dinosaur” 3R

Bowmore Bw1 /52.9% /Elements of Islay

 

ファークラスはさすがの深みがあり、重すぎずバランスの良い一本

ロングモーンはライフのそれとよく似た華やかさ

ベンリアックは驚くほどフルーティです。残僅少。

ムーンのアイラはおそらくBr+Bn

恐竜のボウモアは濃厚シェリー+スモーク

Bw1は果実香と燻香の調和のとれた一本です。

こちらもお試し下さい。

 

 

 

冬の特別公開中の霊鑑寺に行って参りました。

鹿ケ谷の哲学の道から

名門ノートルダム女学院への坂道を上がったところにある尼門跡寺院です。

代々皇女が入寺したそうで

少女趣味の御所人形や美しい花鳥かるたが展示されています。

狩野派や応挙の瀟洒な襖絵のある書院には

徳川家斉より贈られたという大きな雛人形が飾られていました。

コンパクトに整えられた庭には

たくさんの椿の銘木が植えられ

寒椿がそのはかない花を咲かせていました。

 

 

 

Rum and Whisky   (ラム・アンド・ウイスキー)

604-8014 京都市中京区木屋町三条下る材木町188-3 光ビル4階東 (木屋町交番から北に7軒目)

20時から翌4時 火曜休  チャージ500円

3時以降でノーゲストの場合は閉店させていただくことがございます

小さな店でございますので僭越ながら御一組3名様までにてお承りさせていただきます。

グレンリベット1968&ブローラ1981 ダンカンテイラー

 

あけましておめでとうございます

本年もよろしくお願い申し上げます

 

開封いたしました

グレンリヴェット 1968-2007 38年 & ブローラ 1981-2009 27年 ダンカン・テイラー

Glenlivet  1968-2007 /38yo /50.9% /Duncan Taylor /#8227 /470bts

Brora 1981-2009 /27yo /51.3% /Duncan Taylor /#291 /330bts

 



 

昨年の最終で開封したボトルです。

グレンリベットはリッチなシェリー樽熟成ながら軽快さも感じられる同社らしい仕上がり、

ブローラはダンカンテイラーからの最後の一本だったはずです。

蒸留所とボトラーのハウススタイルが拮抗しつつも

それぞれの長所が共存した楽しめる美酒です。

燻気の無い後期ブローラのスタイルですので

オフィシャル30年の初期スタイルと比較してみて下さい。

現在DBは3rdと4thを開栓しております。

 

 


 

 

現在御提供中のダンカン・テイラー社のボトルです

Springbank 1967-2002 /35yo /40.5% /#1943 /214bts

Bowmore 1969-2003 /33yo /41.6% /#6086 /216bts

Macallan 1969-2005 /35yo /45.4% /#8366 /127bts

Tomatin 1976-2011 /34yo /51.0% /#6822 /301bts

Scapa 1977-2006 /28yo /59.4% /#2832 /186bts

Linlithgow /1982-2003 /21yo /63.0% /#2211 /264bts

 

 



 

Rarest of the rare

Glenugie 1981-2005 /23yo /61.9% /#5155 /516bts

Deluxe Blended 33yo /43.4% /750bts

(Kinclaith,Ladyburn,Glen Mhor,Glen Albyn,Glencraig,Carsebridge)

以上です

 

独自のハウススタイルを前面に押し出した同社の方針には

当初より賛否ありましたが

振り返ればその革新的な技術力と豊富なストックで

近年のモルト・ウイスキー業界に一定の方向性を示したと言えるでしょう。

後世その功績は更に高く評価されると思います。

 

 

京都は年初から雪です。

白くそびえる叡山の美しさは格別です。

 

 

 

Rum and Whisky   (ラム・アンド・ウイスキー)

604-8014 京都市中京区木屋町三条下る材木町188-3 光ビル4階東 (木屋町交番から北に7軒目)

20時から翌4時 火曜休  チャージ500円

3時以降でノーゲストの場合は閉店させていただくことがございます

小さな店でございますので僭越ながら御一組3名様までにてお承りさせていただきます。

グレンリベット 1961  セスタンテ

 

開封いたしました

グレンリベット 1961  GM セスタンテ

Glenlivet 1961 /G&M SESTANTE /57%

 



 

イタリア・セスタンテ向けのGMのグレンリベットです。

濃厚シェリー樽熟成の57%、珍しい緑瓶です。

熟成年数表記はありませんが、80年代のボトリングでしょうか。

 

セスタンテのボトルは

どれも詰められてからかなりの年月が経ちますが

多くがイタリアン・コレクターの手によって

その価値が理解された上で保管されており

保存状態が良好なことが多いです。

このボトルも、シェリー樽の影響を強く受けながらも

グレンリベットらしい瑞々しい上質さを感じさせる美酒でございます。

イタリアン・ボトラーらしい個性の際立つ樽の選択です。

是非お試し下さいませ。

 



 

現在御提供中のセスタンテのボトルです

Highland Fusilier 21yo /bot.1978 /40%

Glen Albyn 1963 /21yo /40%

Bowmore 1965 /20yo /49.1%

Royal Blackla 1969 /15yo /40%

Millburn 1971-1987 /16yo /65.4%

Glenlossie 1972 /16yo /57.7%

Glenlochy 1974-1987 /13yo /67.3%

North Port (Brechin) 1974-1989 /15yo /66.1%

 


 

NV

Balmenach-Glenlivet 14yo /57.5%

Mosstowie 17yo /40%

Mortlach 14yo /57%

Cragganmore 14yo /40%

以上です

個性的な美酒揃いです。お試し下さい。

 

 

 

奈良まで遠出して

正倉院展を見てきました。

千年以上前の見事な宝物の数々に魅了されました。

昔教科書で習ったように、最高の保管環境なのでしょう

古色蒼然とした遺物の中に

経年を感じさせない現役の美を保った物も何点かありました。

特に今回の目玉の一つ“瑠璃杯”は

深いコバルト・ブルーで透明度の高い小振りの杯で

思わず手に取りたくなる実用的な美しさを感じました。

フローズン・ダイキリを入れたらきれいでしょうね。

 

 

Rum and Whisky   (ラム・アンド・ウイスキー)

604-8014 京都市中京区木屋町三条下る材木町188-3 光ビル4階東 (木屋町交番から北に7軒目)

20時から翌4時 火曜休  チャージ500円

3時以降でノーゲストの場合は閉店させていただくことがございます

小さな店でございますので僭越ながら御一組3名様までにてお承りさせていただきます。

 

ボウモア 1999-2012 12年 “ダイナソー” スリーリバーズ

 

 

新入荷です

ボウモア 1999-2012 12年 “ダイナソー” スリーリバーズ

Bowmore 1999-2012 /12yo /“Dinosaur” Three Rivers /54.8% /Bourbon Barrel /#800356 /265bts

 


 

スリーリバーズさんの新シリーズ、“ダイナソー”より

99年蒸留の若いボウモアです。

恐竜のラベルが印象的です。

 

今までフクロウやリス、かぶと虫などの素敵なラベルのボトルたちも

自制して見送ってきましたが

恐竜の魅力には勝てませんでした。

 

もちろん99年と良年のボウモアで

スリーリバーズさん自信のシリーズ第一弾なので購入したのです。

フルーティーで潮気の効いた香味はこの夏にぴったり。

おすすめできる一本です。是非お試し下さい。

 

 

絵の恐竜はサウロポセイドンといって

30mを超える体長の史上最大級の草食竜だそうです。

 

子供の頃、恐竜図鑑で見た大型草食竜の代表といえば

ブロントザウルスでしたが

今はそれをアパトサウルスと呼ぶようですね。

改めて調べてみますと

昔習った定説も随分変わっていて

また恐竜の世界に惹かれてしまいます。

 

 



 

現在御提供中のボウモアです

1968 /35yo /Celtic Heartlands /40.6% /722bts

1969-2003 /33yo /Duncan Taylor /41.6% /#6086 /216bts

DB /De Luxe /43% /bot. 1980s

1989-2002 /13yo /Kingsbury’s /46% /#1959

1991-1999 /Dreams /45%

1993-2010 /16yo /The Perfect Drum /59.9% /209bts

1993-2010 /16yo /for Shinanoya /51.9% /235bts

1993 /18yo /“Masterpieces” Speciality Drinks /61.6% /195bts

1999-2010 /10yo /for Mejiro&Yaesu /55.7% /240bts

以上です

 

60年代のボウモアは希少になりました。

是非今のうちにお試し下さいませ。

 

 

 

Rum and Whisky   (ラム・アンド・ウイスキー)

604-8017 京都市中京区木屋町三条下る材木町188-3 光ビル4階東 (木屋町交番より北に7軒目)
20時から翌4時 火曜休     チャージ500円

3時以降でノーゲストの場合は閉店させていただくことがございます。
小さな店でございますので勝手ながらお一組3名様までにてお承りさせていただきます。

 

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