カテゴリー : その他のお酒

エンモア 1988 リキッド・ゴールド

 

開封いたしました

エンモア 1988 リキッド・ゴールド

Enmore 1988-2002 /46% /Caribbean Reserve /Liquid Gold /Rinaldi Import

 


 

リキッド・ゴールド社の詰めた南米ガイアナ産のデメララ・ラムです。

イタリア市場向けの商品で、輸入はマッカランでも有名なリナルディです。

“エンモア・ディスティラリー”の表記があります。

“エンモア・スチル”とあれば

以前にも記事にいたしました1880年に設置された最後の現役木製コフィ・スチルを意味しますが

この場合は1996年に閉鎖されたエンモア蒸留所のことでございます。

少し複雑な話になりますが

エンモア蒸留所には当時、エンモア・スチルの他にも

1963年に閉鎖されたヴェルサイユ蒸留所から移設された単式の“ヴェルサイユ・スチル”もあり

酒質からその原酒の可能性が高いように私は思います。

香ばしいカラメルや干草の香り

ジャマイカン・ラムよりは控えめな旨みと塩分で、バランスの良い佳酒です。

とても美味しいと思います。是非お試し下さい。

 

 

 

好奇心を抑えきれず、専門外のビールを仕入れてしまいました。

 

タクティカル・ニュークリア・ペンギン 32% ブリュードッグ

 



 

アルコール度数32%の驚きのビールです。

スコットランド産大麦のスタウトを

スペイサイド・モルトの樽で9ヶ月、アイラ・モルトの樽で5ヶ月熟成し

アイスクリーム工場の設備で凍結して氷を取り除くことを繰り返し

高濃度のアルコールを取り出したものです。

この業界に入って蒸留の原理を学んだときに

逆もできるのでは、それを飲んでみたい、と考えたのを思い出します。

凝縮された旨味・甘味・苦味の塊です。

どれくらいもつものか分かりませんが

お毒見いたしまして香味を確認したうえで

数日は少量ずつにて御提供できると思いますので

ご興味のある方はお早めに御注文下さいませ。

 

 

急に暖かくなって

東山の花灯路も始まりました。

当店からも見える知恩院の三門にて

プロジェクション・マッピングの企画があると聞き、楽しみにしていたのですが

CGが投影されるのは反対の境内側だったようで見られませんでした。

次の休みにでも見物に行こうかと思います。

 

 

 

Rum and Whisky   (ラム・アンド・ウイスキー)

604-8014 京都市中京区木屋町三条下る材木町188-3 光ビル4階東 (木屋町交番から北に7軒目)

20時から翌4時 火曜休  チャージ500円

3時以降でノーゲストの場合は閉店させていただくことがございます

小さな店でございますので僭越ながら御一組3名様までにてお承りさせていただきます。

 

ラフロイグ 12年 トロワリビエール・カスク キングスバリー

新入荷です

ラフロイグ 12年 トロワリビエール・カスク キングスバリー

Laphroaig 12yo /Trois Rivieres Rhum Cask /Kingsbury /46%



マルティニークのラム、トロワリビエールの樽で熟成したラフロイグです。

ボトラーのキングスバリー社は他にもバルデスピノ・シェリーの樽熟物など

興味深いウイスキーを意欲的にリリースしています。

比較的気軽に楽しんでいただける若い物で

あまり当店では扱うことの無いタイプですが

お客様からのお問い合わせもいただきまして

好奇心を満たしていただくこともバーの役割かと考え

御提供いたしております。

私もまだテイスティングしておりませんので香味の説明はできませんが

御興味をお持ちいただいた方

またラフロイグとトロワリビエールのファンの方は

お申し付け下さいませ。

ヴァナ・タリン ヘリテージ

Vana Tallin  Heritage Edition



バルト三国のエストニアで造られる、ジャマイカン・ラムをベースにしたリキュールです。

ヴァナ・タリンとは首都タリン市の旧市街のことで、世界遺産に登録されています。

このヘリテージはリキュールの誕生50周年を記念して造られた上級品です。

北欧のラムベース・リキュールといえば

スウェーデンのカールスハムス・フラッグ・パンチが有名です。

かつて蘭領時代のバタヴィア・アラックをベースに造られ

銘酒と謳われたカロリック・パンチの後裔です。

ジャマイカ産と思われるラムの香ばしさが特徴の個性的な佳酒で

私も気に入って扱っておりましたがここ数年国内入荷が無いようです。

エストニアはバルト海を挟んでスウェーデンの対岸ですので

似たものではないかと期待して購入いたしました。

長々と御説明いたしましたが

結果、味わいはカールスハムス・パンチとは全く違っておりました。

原酒のラムの個性はあまり出てなく、優しい香味です。

私の予想は外れましたが、自然な柑橘のフレーバーと柔らかな熟成感のある

飲みやすい上質なリキュールでございますので

ストレートで、ロックで、一度お試し下さいませ。

ローグ・スピリッツ    ダーク・ラム  スパイス・ラム  ピンク・ジン

Rogue Spirits    /  Dark Rum        Hazelnut Spise Rum      Pink Spruce Gin



アメリカ・オレゴン州からスピリッツ3種です。

手造りビールで有名な生産者が

2003年より始めた新しい蒸留所の製品です。

天然素材のみで造られています。

ジンはオレゴン名産のピノ・ノワールのワイン樽で寝かされ

ピンク色に染まったユニークなものです。

黒髭エドワード・ティーチのラベルのラムはまだまだ若いですが

自然な味わいで今後に期待できそうです。

今回は好事家の方向けの風変わりなお酒をまとめてご紹介いたしました。

刺激をお求めのときにでも是非お試し下さいませ。

Rum and Whisky   (ラム・アンド・ウイスキー)

604-8017 京都市中京区木屋町三条下る材木町188-3 光ビル4階東 (木屋町交番より北に7軒目)

20時から翌4時 火曜休     チャージ500円

3時以降でノーゲストの場合は閉店させていただくことがございます。

小さな店でございますので勝手ながらお一組3名様までにてお承りさせていただきます。

Jバリー レゼルヴ・ド・ラ・ファミーユ

 

 

開封いたしました

Jバリー レゼルヴ・ド・ラ・ファミーユ

J.Ballly Reserve de la Famille 45%

 



 

JバリーのNVが空きましたので、開栓いたしました。

バリーといえば繊細な香味の古酒に定評がありますが

急に盛夏のような気温になりましたので

オレンジの香りも爽やかなこちらにいたしました。

古酒はまた秋の風が吹く頃に御案内できたらと思います。

 

とはいえ長期熟成の原酒も配合されているというこのボトル、

ストレートでも充分愉しめる複雑さもあり

氷を入れて冷やして飲んでも口当たりの良い佳酒でございます。

他にはこういったものも入荷しております。

 



 

ヴァン・ダイク ピュア・ラム インドネシア アラック 1990

バルバドス 1986

ニカラグア 1995

世界各地のラムが気軽にお飲みいただけるクラスのものを御用意いたしました。

オランダのボトラー、Van Dijk の Pure Rum シリーズです。

どれも原酒にあまり手を加えてなく、自然な味わいを愉しんでいただけます。

 

特筆すべきはインドネシア・アラックで

オランダ領時代に“バタヴィア・アラック”として人気を博したものの後裔のようです。

裏書の説明文に“発酵の始まりは赤米とイーストによって行う”とあり

日本の蒸留技術のルーツを感じさせます。

 

 

 

鴨川沿いの散策にも少し暑過ぎる季節になりましたが

叡山の背に大きな入道雲が広がる様子は

夏ならではの風景で壮観です。

 

水辺の緑も色濃く茂り

飛び石を渡る際には爽やかな夏の川の香りがいたします。

子供の頃、家族で過ごした松山ではよく近くの川へ遊びに行きましたので

どうしてもその頃の記憶が思い起こされます。

夏は少年期へ続く回廊です。

 

 

 

Rum and Whisky   (ラム・アンド・ウイスキー)

604-8017 京都市中京区木屋町三条下る材木町188-3 光ビル4階東 (木屋町交番より北に7軒目)

20時から翌4時 火曜休     チャージ500円

3時以降でノーゲストの場合は閉店させていただくことがございます

ザ・トランジション 1968-1997 29年 ミッシェル・クーブレー

 

 

バックバーより

ザ・トランジション 1968-1997 29年 ミッシェル・クーブレー

The Transition 1968-1997 29yo 45%  Michel Couvreur

 



 

敬愛するミッシェル・クーブレー氏の代表作の一つです。

ドラマ化で今話題の漫画「バーテンダー」の

最新18巻でとりあげられておりましたので

この機にご紹介いたします。

 

以下ラベルの文言です。

 

Distilled in Scotland on the 8th March 1968

An experiment of traditional maturation

in both Spanish Andalusia bota and Bourbon hogshead

Original volume 240 bulk litres

Angel’s share 190.5 litres

Nugget : 49.5 bulk litres

Reduced with Loch Katrine water

and bottled on the 20th November 1997

by     Michel Couvreur

 

クーブレー氏の自宅地下の洞窟のような熟成庫は

常に自然に冷涼な状態を保っていて

(熱波の2003年には親類が避難に来たそうです)

天井や壁面には地下水により鍾乳石が出来始めているほどに湿度も十分で

熟成には最適な環境なのですが

それでもさすがにフランスの天使は飲みますね。

ほとんどが彼らの取り分、残ったわずか50ℓが我々人間の取り分です。

 

作中では主人公達の「ストレートで二杯」のオーダーに

ちょっとコミカルな役のうんちくマスターが

「いい選択だー。そもそもクーブレはですね・・」と食いついて

若いスタッフにたしなめられるのですが

私もそうしてしまいそうです。

私には止めてくれる人もおりませんので、気をつけなければなりません。

 

ともあれ素晴らしいウイスキーです。

作中のテーマ「絆・継ぐ想い」を感じながら、是非お試し下さいませ。

 

写真右のボトルは

クーブレー氏がブルゴーニュの自宅近くの所有畑で造るアリゴテです。

氏の娘さんのアレクサンドラさんの名前で出されています。

ここにも「継ぐ想い」があります。

 

クーブレー氏のウイスキーは

最近日本への輸入元が変わりました。

若くて、情熱的な方が新しく始められた会社へと受け継がれました。

日本のウイスキー界にも新しい風が吹きます。

 

 

Rum and Whisky   (ラム・アンド・ウイスキー)

604-8017 京都市中京区木屋町三条下る材木町188-3 光ビル4階東 (木屋町交番より北に7軒目)

20時から翌4時 火曜休     チャージ500円

モンバッチョ 19年 アルマニャック・フィニッシュ

 

 

新入荷です

モンバッチョ 19年 アルマニャック・フィニッシュ

Mombacho 19yo Armagnac-finish 43%

 



 

中米ニカラグアのラムです。アルマニャックの樽で仕上げの熟成をした変り種です。

パリの酒舗、ラ・メゾン・デュ・ウイスキーの扱いです。

 

葡萄由来の爽やかな香りからスタートして

中間部にしっかりカラメルの甘みと少し粗めの酒質のニカラグア・ラムらしさを堪能でき

フィニッシュに再びアルマニャックの長い余韻が愉しめます。

 

互いの味の隙間を埋めあうマニアックな構成ながら

全体としてはあくまでもロックで気軽に飲めるような中米ラムらしさを保っています。

寒い夜におすすめの一本です。

 

 

 

アルマニャックの生産者、メゾン・ジェラスを訪ねたのは2004年のことです。

アルマニャックのある仏南部のガスコーニュ地方は

牧草地のなだらかな丘陵の続く美しい田舎で

訪れる日本人も少ないとのことで

とても丁寧にその生産過程を案内していただけました。

 

旧式ながら機能的な蒸留器には車輪がついていて

今も数人の蒸留業者がこれをトラックでひいて村々を廻り(かつては牛馬でひいたそうです)

各農家の作ったワインを、少量でも蒸留してくれるそうです。

日本の昔のポン菓子屋さんのような感じでしょうか。

 

最後に1894年からの古酒を10数種テイスティングさせていただき

生まれ年のアルマニャックを一瓶詰めていただきました。

写真右のボトルです。名前も入れていただき、思い出の一本です。

 

 

 

本年の営業も無事終了いたしました。

皆様のおかげでなんとか今年も年を越せそうです。心より感謝いたします。

より良い店となりますよう一層努力いたしますので

来年も宜しくお願い申し上げます。

12月31日~1月2日は休業させていただきます

 

Rum and Whisky   (ラム・アンド・ウイスキー)

604-8017 京都市中京区木屋町三条下る材木町188-3 光ビル4階東 (木屋町交番より北に7軒目)

20時から翌4時 火曜休     チャージ500円

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