ディロン 2002-2012 10年 ダンカンテイラー
- 2013年 4月 18日
- カテゴリー : ラム . 蒸留所・生産者訪問記 . Rhum フランス系
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新入荷です
ディロン 2002-2012 10年 ダンカンテイラー
Dillon 2002-2012 /10yo /Duncan Taylor /54.5% /#4 /240bts
F 1200
ダンカンテイラーが新たにラムのボトリングを始めたとのことで
国内に輸入された6種のうちの一本です。
初回からカリブ周辺のバラエティ豊かな原酒を集めてますが
注目はこのディロンです。
ボトラーからのマルティニーク・ラムで蒸留所名が明示されたことがかつてあったのでしょうか。
私の記憶にはありません。
シングルカスクで、冷却濾過・着色・加水無しというのも仏領からは珍しいでしょう。
今回は他にキューバのサンクティ・スピリタス蒸留所も詰めており
大手ボトラーからのまた買いだけでは無い独自のルートの存在を感じさせ、期待させます。
公式のテイスティング・コメントにリードされながら飲んでいくと
サフランやストロベリー・ジャム、シナモン、レモンと青草の香り。
未熟なパッション・フルーツの酸味、マスタードとペッパーの刺激、魚介の旨味と塩とオイル。
オフィシャルのXOよりは明らかに淡いレモン・イエローで
XOに特徴的なバーボン樽由来と思われるバニラ香が無く、コニャック樽熟成でしょうか。
700mlで240本は南国なら自然な目減り量に思えます。
アッサンブラージュによる複雑さがない代わりに
シングルカスクならではの個性を愉しめます。
仏領ラムの愛好家の好奇心をそそるボトルです。お試し下さい。
ディロンは2005年を最後に操業を止め、現在はドゥパズで造られています。
私もその年に訪れましたが、すでに蒸留所は停止していました。
事務所兼資料館で尋ねると自由に入って見てくれとのことで
巨大な蒸留所を一人で勝手に見て回りました。
窓から南国の強い陽光が差し込み
もう動くことの無い赤銅の装置を静かに輝かせていました。
Rum and Whisky (ラム・アンド・ウイスキー)
604-8014 京都市中京区木屋町三条下る材木町188-3 光ビル4階東 (木屋町交番から北に7軒目)
20時から翌4時 火曜休 チャージ500円
3時以降でノーゲストの場合は閉店させていただくことがございます
小さな店でございますので僭越ながら御一組3名様までにてお承りさせていただきます。