開封いたしました

ドメーヌ・ド・クルセル 1972-2003

Domaine de Courcells 1972-2003 /42%

H 1500 / F 2800

 


 

カリブ海の仏領グアドループ島の閉鎖蒸留所より

長期熟成ラムの御案内です。

 

仏領のラムらしい艶っぽい甘さとりんごのような酸味を含んだ果実香に

複雑で多層的な味わいとやや粗い質感は上質なアルマニャックを想わせます。

 

樽由来の抑えたビター感が全体を引き締め

極上のスコッチやコニャックにも比肩し得る美酒です。

是非お試し下さいませ。

 

写真右奥は1972-2007です。

ドメーヌ・ド・クルセルの1972は瓶詰めの時期違いで数種あり、当店で取り扱ったものは

 

1972-2003 42%

1972-2005  54% black bottle,Velier

1972-2007 42%

1972-2008 47% for Rhum House,Switzerland

1972-2011 42%

1972-2011 54.3%

 

以上6種です。

他にはグアドループのダモワゾーのショップでトール瓶の1972と1948を見ましたが

購入しませんでした。後悔しています。

1972-2008は58%もあるようです。

 

問題はこの中で上掲の1972-2003のみが自然な辛口のラムで

他はヴァニラなどの漬け込みを行ったであろうフレーバード・ラムだということです。

 

事前情報無しでそれを判断することはできませんので

開封するまで内容がわかりません。

 

フレーバード・タイプはラムならではのユニークな製品で私も愛好していますし

熟成による深みのある蒸留酒と甘いリキュールの中間的な存在として

もっと注目されても良いと思いますが

通常の熟成蒸留酒と思って購入された方は驚かれるでしょう。

 

ましてやそれが初めて購入されたラムだったとしたら

「やはりラムは独特の甘味があってウイスキー党の私には合わないな」

というような感想をもたれてしまうかもしれません。

 

ラムの魅力はその多様性にあります。

しかしそれは同時に不幸なミスマッチが発生する要因ともなり得ます。

求めているものと全く違ったものが出てくる可能性が高いのです。

 

今現在日本でラムを専門的に扱っている店はそう多くありません。

お客様もスタッフも皆ラムを愛する方ばかりです。私もそうです。

 

愛好家にとっては銘醸地の上質なラムも、大手の気軽なものも、僻地の珍品も愛おしいものです。

ストレートでも、オン・ザ・ロックでも、カクテルでもなんでも飲みます。

 

しかし多くの方はそうではありません。

ご自身の嗜好に合うものを求めていらっしゃいますし

そうでないものは避けたいと思うのが当然でしょう。

 

「ラムを家にも置きたいけどどれを買えばいいのかわからないんです」

というお話をよく伺います。

残念ながら現在のラムの流通・販売の区分では対応できないでしょう。

 

ウイスキーも多様性のあるお酒ですが

スモーキーか、こくのあるシェリー樽熟成か、あるいはバーボン・ウイスキーなのか

購入するまでわからないなんてことはそうはありませんし

それでは怖くて買うことができませんよね。

 

より多くの方にラムの魅力を知っていただくために

その分類方法に

産地や製法からのみならず

消費のスタイルからの視点も取り入れなければなりません。

今後はそれに取り組んで

具体的な銘柄と共に皆様にご報告していきたいと思っています。

どうかお付き合い下さいませ。

 

 


 

最近売り切れたボトルです。

バリーのファミリー・リザーブは人気で早かったですね。これはまた扱いたい極上の一本でした。

あとはフィレンツェのワイン商のデメララと、ラムネイションのデメララ1973、ダモワゾーの1980です。

ダモワゾーは近年では最高の出来ですよ。まだネット上にありますので御自宅用にお奨めいたします。

 

 

急に冷えて参りました。

ホット・バタード・ラムも始まっています。

今年はレシピを大きく変えてデミタス・カップでの御提供です。専門店ならではの味をお試し下さい。

 

 

 

先月末は初めて鞍馬の火祭りに行ってきました。

皆様から行き帰りの交通が混んで大変と散々伺っておりましたが

確かに叡山電鉄は満員でした。

 

宵闇の深閑とした山中に

勇壮な若者達が火の粉の散る巨大なたいまつを担いで練り歩く姿は迫力です。

 

帰りは鞍馬駅から電車に乗るのに一時間ほど待たされましたが

駅員さんの誘導も的確で皆整然と並んでストレスもありませんでした。

 

森の向こうの仄かな火影を眺めながら

オリオンの内に流星を探していると

あっというまに時間が過ぎました。

 

 

 

 

 

Rum and Whisky   (ラム・アンド・ウイスキー)

604-8017 京都市中京区木屋町三条下る材木町188-3 光ビル4階東 (木屋町交番より北に7軒目)

20時から翌4時 火曜休     チャージ500円

3時以降でノーゲストの場合は閉店させていただくことがございます