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開封いたしました

ムーンインポート30周年記念ラベル フィジー 2001-2010

Fiji Rum 2001-2010 /46% /400bts /Moon Import 30th anniversary

H 1000 / F 1800

 



 

 

イタリアのカリスマ、モンジャルディーノ氏率いるムーンインポートの創業30周年を記念して

2010年に発売された鮮やかな色彩の熱帯の鳥ラベル・シリーズより

若いフィジー・ラムを開封いたしました。

 

フィジーのラムは近年いくつかのボトラーからリリースされています。

BBR、ブラッカダー、サマローリなどです。

見かけるのはすべて2001年蒸留のものですから

詳細はわかりませんが、出処は同じかもしれません。

英国への輸入と熟成を実際に行いそうなのはBBRでしょうか。

 

南太平洋の楽園のイメージとはうらはらに

極辛口の典型的な旧英領のスタイルです。

 

干草と焦がしたカラメルの香味で

旨味と塩はジャマイカより控え目なデメララ・タイプ

ポートモラントよりはボディが軽く

ブラインドならかなり自信をもって若いエンモアと答えてしまいそうです。

 

フィジーのラム生産の実態は、調べてみても私ではうまく情報を得られませんでしたが

このボトルには“Rum Patent Still”と明記されていますので

エンモア同様の旧式の連続式蒸留器なのでしょう。

19世紀の英領時代にイギリスから導入して

いまだ現役で稼動しているのでは、などとと夢想してしまいます。

 

世界中を見てもこのような上質な辛口のラムを生産できる蒸留器は

そう多くは残されておりませんので

実際に見てみたいものです。

 

長期熟成にも適した酒質のように思えますので

これから大化けするかもしれません。

ジャマイカやガイアナ産に肩を並べる可能性すら感じる

フィジーのラムの今後に注目していきたいですね。

 

 



 

イタリアン・ボトラーの詰めるラムのラベルは

なぜか鳥類のデザインが多いです。

これはシルバーシールのデメララ1974とムーンのジャマイカ1979です。

凛々しく、可愛らしいですね。

なんという種類の鳥なのでしょうか。

 

 



 

今週売り切れたのは、ダグラスレインのラフロイグ1988、サマローリのフィジー、クレマンのVOです。

ラフロイグはラム・カスクでユニークな香味でした。80年代も希少になりつつあります。

クレマンのVOは気軽でおいしいマルティニークとして定番にしていましたが

今回買い足そうとするとどうやら終売のようですね。

また代わりを探しておきます。

 

 

 

昨夜は京都も雪で

当店の窓からも東山連峰が白く染まりゆく様子を見ることができました。

今はもう雨に変わって

残雪を溶かしているようです。

 

 

 

 

 

Rum and Whisky   (ラム・アンド・ウイスキー)

604-8017 京都市中京区木屋町三条下る材木町188-3 光ビル4階東 (木屋町交番より北に7軒目)

20時から翌4時 火曜休     チャージ500円                TEL 075-211-1721
3時以降でノーゲストの場合は閉店させていただくことがございます

小さな店でございますので勝手ながらお一組3名様までにてお承りさせていただきます