六周年記念祭を開催中です

 

037

 

ポートワイン  テイラー ヴィンテージ・ポート 1960     1600円

ラム  ロングポンド 1941  50%  ゴードン&マクファイル       15ml   1600円

ウイスキー  マッカラン 12年 43% オールドボトル  30ml  1600円

Taylor Vintage Port 1960 for Harrods   / 1 glass 1600 JPY

Long Pond 1941-99 /50% /Jamaican Rum /Gordon&MacPhail   / 15ml 1600 JPY

Macallan 12yo /43% /OB /bot.1980’s   / 30ml 1600 JPY

 

 

好評のポルトはラスト一杯ですので、本日までの御提供です。

少しずつ色濃くなり、甘みもより増しています。

(6月6日売り切れました)

 

ラムはとても個性的で初めての方にはおすすめできませんが

愛好家の方々に支持されて一番出ています。

 

また近年良い時代のマッカランをお出しするのも難しくなりました。

是非この機会にお試しくださいませ。

 

ポルトは本日売り切れまで

ラムとウイスキーは6月15日までの御提供でございます。

 

 

 

 

15060400020

 

ポートワインの生産地、ポルトガルの古い都市ポルトを訪れたのは2002年のことです。

一週間滞在して生産者や上流域の畑を訪ねました。

まだフィルムのカメラを使っていた頃で、あまり写真も残っていませんでしたが

少しだけご紹介いたします。

 

スペインのヘレスから長距離バスでポルトガルの首都リスボンへ入りました。

コスタ・デル・ソルを抜け、アフリカ大陸を左に眺めながら進みます。

ユーロ導入に伴う旧通貨の廃止直後でしたので

廃業した両替商の店舗が国境沿いにゴーストタウンのように並んでいたのが印象的でした。

 

15060400021

 

 

リスボンです。酒屋をめぐり、夜は店から洩れるファドを聴きました。

ソラール・ド・ヴィーニョ・ド・ポルトという国営のポートワイン専門のバーがあります。

アルファという高速鉄道に乗れば、快適に3時間ほどでポルトです。

 

15060400017

 

ドウロ川から見た美しいポルトの街。

 

15060400018

 

対岸のヴィラ・ノヴァ・デ・ガイアです。ポートワイン各社の熟成庫が並びます。

観光名所になっており、たくさんの生産者を訪ね見学・試飲させていただきました。

 

15060400019

 

市街に戻って坂道の路地を散策します。

 

15060400015

 

酒屋にはポートワインのブランデーが並びます。

まだユーロにエスクードが併記されています。

 

15060400014

 

100年以上前の路面電車が現役で働く、黄昏の街です。

 

vinologia

 

おすすめのポートワイン専門店、Vinologiaです。

ポートワインに魅了されてポルトに移住したフランス人、ジャン・フィリップ氏の店です。

滞在中毎日通いました。

 

多彩なタイプのあるポートワインの全体像を知り、その多様性を楽しむための

テイスティング・セットが充実していて、丁寧に解説していただけます。

 

ホワイト・ルビー・LBV・トゥニー・コリェイタと、タイプの特徴を知るためのセットや

ホワイトだけの生産者別6種セットなど

セミナーを受けているように、飲んで楽しみながら学べるよう工夫されています。

私のポルトの知識と技術のほとんどをジャン氏に教えていただきました。

現在当店でラムの御説明をする際にも、ジャン氏の方法を真似させていただいています。

 

パナシュカル

 

ジャン氏に御紹介いただいて、畑を見に行きました。

ポートワインの醸造所と畑は、ポルトの街の中心を流れるドウロ川の上流にあり、

世界遺産にも登録されています。

 

15060400013

 

早朝の列車でポルトを出発し

 

渓谷

 

蛇行するドウロ川に沿って、切り立った崖の上の線路を進みます。

絶景です。

 

駅

 

のどかなピニャン駅に着きました。後方の山に段々畑が見えています。

ジャン氏によれば、

「駅で待っていれば、地元の人が白タク代わりに畑まで乗せていってくれるから」

とのことだったのですが

 

事故車

 

待っていたのはこの一台。事故車の牽引中だったのでしょうか。

声をかけられて交渉し、この状態のまま狭い断崖の山道を畑まで連れて行っていただきました。

怖かったです。

 

棚

 

キンタ・ド・パナシュカルの段々畑です。

今回扱ったテイラーと同資本の、フォンセカ社の畑です。

受付でヘッドフォンセットを借りて、解説を聞きながら一人で畑を回ります。

選べる6言語のうち一つは日本語で、嬉しくなりました。

 

畑

 

最終日に、ジャン氏にお願いしてヴィンテージ・ポートを開けていただきました。

 

デキャンタ1

 

ポルトの最上級タイプであるヴィンテージ・ポートは、フレッシュな果実味が魅力ですので

グラスでは売っていません。ボトルを買わなければなりません。

貧乏旅行の予算からなんとか捻出した、それでも充分ではない私の提示額から

キンタ・ダ・ロマネイラ ヴィンテージ1985

を、選んでいただきました。

 

生産者・ヴィンテージ共に最高で、ただ今飲むにはまだ若すぎるが、

良い物を飲んだ方が経験になるから、とのことでした。

 

デキャンタ2

 

専用の器械で澱引きをします。

 

テイスティング

 

このピエロのような格好をしているのが私です。若さゆえ、お赦しください。

ピンぼけの写真で助かりました。

一人で一本飲むわけにもいかず、酔いも手伝って自然とその場の皆さんと共に飲めました。

海外でもいつも私は一人黙って飲み食いするだけですので

この日は特別な楽しい夜になりました。

 

ヴィンテージ・ポートを開けるときはいつも、この夜とこのボトルの味を思い出します。

 

 

 

 

普段は扱わないポート・ワインを開けることで

楽しい節目となり、スキルの再確認にもなりました。

ラムとウイスキーの探求が本業で、他の事に手を出す余裕はありませんが

また何かの機会に愉しめたらいいなと思います。

お付き合いいただきまして、ありがとうございました。

 

 

 

 

Rum and Whisky   (ラム・アンド・ウイスキー)

604-8017 京都市中京区木屋町三条下る材木町188-3 光ビル4階東 (木屋町交番より北に7軒目)

19時から翌4時 火曜休     チャージ500円    TEL 075-221-1721
3時以降でノーゲストの場合は閉店させていただくことがございます。

小さな店でございますので勝手ながらお一組3名様までにてお承りさせていただきます