開封いたしました

ボウモア 10年 プレストンフィールド・ハウス

Bowmore 10yo /Prestonfield House Malt /43%

H 1200 /F 2200

 


 

エジンバラの賓客用のホテル、プレストンフィールド・ハウスのオリジナルのボウモアです。

80年代後期のボトリングですので70年代の原酒です。供給元はモリソン・ボウモア社です。

開栓時は60年代蒸留かと思わせるほどのトロピカル・フルーツ香でしたが

翌日からはパフュームやスモークの要素も現れ、様々な表情を見せるようになりました。

今後もアルコールの揮発や酸化の進行によってさらに変化していくのでしょう。

最近の短期熟成ボウモアでは、93でもケイデンやマスターピースのみに感じられた

ポテンシャルの高さゆえの不安定さかと思います。

一杯の中にボウモアという蒸留所の危うい魅力が詰まっています。

是非お試し下さいませ。

 

 

 

 

先の休日は蹴上のインクラインの桜見物がてら

南禅寺の塔頭、金地院へ行ってきました。

徳川家康の相談役として武家諸法度を起草し

幕府の基礎を作った“黒衣の宰相”金地院崇伝が住持した寺院です。

南禅寺への参道は花見の人の往来でにぎやかでしたが

金地院は目を惹く桜が無いためか人も無く

常緑樹が主となる鶴亀の庭などゆっくりと見ることができました。

院内の小書院で長谷川等伯の“猿猴捉月図”が特別公開されています。

水面に映った月を取ろうと

片手で枝につかまり落水せんばかりに腕を伸ばした猿を描いた襖絵です。

分不相応な大望を抱いて破滅する愚かさを戒めた警句だそうですが

封建的な秩序に色濃く支配され

茶室の中にすら上下の別があるこの院の中で

無心に月を求める猿の愚かな情熱は

不思議に胸を打つものがありました。

 

 

 

 

Rum and Whisky   (ラム・アンド・ウイスキー)

604-8014 京都市中京区木屋町三条下る材木町188-3 光ビル4階東 (木屋町交番から北に7軒目)

20時から翌4時 火曜休  チャージ500円

3時以降でノーゲストの場合は閉店させていただくことがございます

小さな店でございますので僭越ながら御一組3名様までにてお承りさせていただきます。