エドラダワー10年 90年代流通品 祇園祭の終わり  

 

 

祇園祭も終わり、もう八月です。

台風に熱波にと、いろいろございましたが今年も無事に執り行われました。

 

開封いたしました

エドラダワー10年 90年代流通品

The Edradour 10yo /40% /bot.90’s

H 1300 / F 2400

 

112

 

久々にトール瓶のエドラダワーです。

90年代の流通品です。

濃厚な甘い香味はブラインドでも外しようがありません。

 

左は以前、蒸留所でお土産に購入したエドラダワーのファッジの空き缶です。

さくさくとした食感の、練乳とキャラメルの菓子は

液体をそのまま固めたような、ウイスキーと全く同じ味わいでした。

 

唯一無二の個性あるシングルモルトです。

是非お試しください。

 

 

 

 

 

エドラダワー蒸留所を訪れたのは2000年のことです。

オークニーから路線バスを乗り継いで一気に南下して

ミッド・ハイランドのピトロッホリーに滞在しました。

英国人の避暑地として知られる美しい町です。

 

町外れにブレア・アソール蒸留所があり

さらに進むと森に入るトレッキング・コースになります。

渓流や小さな滝を楽しみながら歩いていくと

木々の途切れた高台にエドラダワーがあります。

 

白壁に赤い木の扉が映える、小さな可愛らしい蒸留所です。

行楽客も見学に訪れていて、穏やかな時間を過ごせます。

 

近くの村にはピーターラビットの作者ビアトリクス・ポターの幼少期の邸宅があり

バスで訪問、見学できます。

私が訪れた日は、たまたま復活祭の当日で

庭に隠されたたくさんのイースター・エッグを探す子供たちであふれていました。

 

 

 

222
 

今回売り切れたのはエクスチェンジのBW1とラフロイグの旧ラベルです。

盛夏にはやはりアイラが人気ですね。

 

 

 

 

254

 大役を終えて八坂神社に帰還した神輿  祭の終わり

 

 

Rum and Whisky   (ラム・アンド・ウイスキー)

604-8017 京都市中京区木屋町三条下る材木町188-3 光ビル4階東 (木屋町交番より北に7軒目)

19時から翌4時 火曜休     チャージ500円    TEL 075-221-1721
3時以降でノーゲストの場合は閉店させていただくことがございます。

小さな店でございますので勝手ながらお一組3名様までにてお承りさせていただきます

クレマン1952と京の夏・祇園祭2015

 

 

あっという間に今年の祇園祭ももう宵山です。

台風が気がかりではございますが。

 

開封いたしました

クレマン 1952

Rhum Clement 1952 /44%

H 2600 / F 5000

 

018

 

 

1887年創業のマルティニークの生産者、クレマンより

1952年蒸留の大古酒です。

歴史ある優美なアビタシオン(農園主の館)を擁する名門ですが

生産は1988年で停止、現在はシモン蒸留所に移設された蒸留塔で造られています。

 

ラベルの人物は創業者オメール・クレマン氏で

この原酒は氏の息子、2代目シャルル氏の時代のものです。

 

マルティニークのアグリコール・ラムらしい洗練された上品な香味と

野生の生命力を想起させる濃厚な複雑さが

共に存在する極上の美酒でございます。

 

深い充足を感じていただける逸品です。

是非お試しくださいませ。

 

203

 

今回売り切れたのはラマニーの新世界到達XOとケイデンのグリーンラベル15年です。

それぞれ、より古い別ボトルが開いておりますのでまたお試しください。

 

 

 

 

京都は今も徐々に台風が接近し、雨脚が強くなってきています。

山鉾巡行の実施・中止の決断は明朝5時半になされるそうです。

雨で巡行が中止になった前例はないそうですが

台風一過の好天を望みます。

 

 

 

 

 

 

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心地良い早朝の散策 哲学の道の木槿

 

Rum and Whisky   (ラム・アンド・ウイスキー)

604-8017 京都市中京区木屋町三条下る材木町188-3 光ビル4階東 (木屋町交番より北に7軒目)

19時から翌4時 火曜休     チャージ500円    TEL 075-221-1721
3時以降でノーゲストの場合は閉店させていただくことがございます。

小さな店でございますので勝手ながらお一組3名様までにてお承りさせていただきます

The Whisky Hoop初回頒布と夏越大祓

 

 

会員制のウイスキー頒布組織、The Whisky Hoop に当店も参加させていただきました。

その記念すべき初回頒布分が到着いたしました。

Hoopは輪です。ウイスキー樽の側板を繋ぐ箍(たが)・帯鉄のことです。

 

TWHチェアマン坂本氏より、ボトルとテイスティングコメントの紹介、

当店での売価の公開の御了承をいただきましたのでご案内いたします。

 

012

 

インペリアル 1995  19年 シグナトリー ザ・ウイスキー・フープ

Imperial 1995-2015 /19yo /53.0% /#50163 /Signatory for The Whisky Hoop

F 1800 / H 1000

バルメナック 1988  26年 シグナトリー ザ・ウイスキー・フープ

Balmenach 1988-2015 /26yo /51.8% /#3236 /Signatory for The Whisky Hoop

F 1800 / H 1000

 

インペリアルは実績のあるビンテージだけあって、若い果実香が爽やかで

穏やかな麦質とキャラメルの甘さのバランスの良い佳酒です。

 

バルメナックは開栓で少し強めのアルコールの刺激を感じますが

豊かな麦質と程よくビターな樽感で、上質なビスケットのようです。

 

TWHの創設メンバーに存じ上げている方がいて

私にも声をかけていただきました。

 

幹部の方々が直接スコットランドを訪れ、蒸留所やボトラーのストックを吟味して

これはというものを詰めて会員に頒布されます。

 

これから毎月一本以上、当店にも入荷いたしますので期待してください。

 

頒布予定表をいただきましたが

私が自分では選ばないような若い原酒や、新しい蒸留所のものも入荷するようで

個人的にもとても楽しみにしています。

新しいウイスキーの組織ウイスキー・フープを、皆様どうかご支援くださいませ。

 

 

032

 

今回売り切れたのはGMケルティックのロングモーン65とリンクウッド70

レアモルトのカリラ77です。

夏はしばらく長期熟成品の開栓は控えて、また秋以降にご用意いたします。

 

 

072

 

6月30日は夏越の祓でした。

京都では各社に茅の輪が用意され

“水無月の夏越の祓いする人は 千歳の命延ぶと言うなり”

の歌を唱えながらぐるぐると輪をくぐり、半年間の穢れを落とします。

また、氷を模した三角形の水無月という菓子を食して息災を祈念します。

翌7月1日からは祇園祭です。 京の夏です。

 

 

 

 

Rum and Whisky   (ラム・アンド・ウイスキー)

604-8017 京都市中京区木屋町三条下る材木町188-3 光ビル4階東 (木屋町交番より北に7軒目)

19時から翌4時 火曜休     チャージ500円    TEL 075-221-1721
3時以降でノーゲストの場合は閉店させていただくことがございます。

小さな店でございますので勝手ながらお一組3名様までにてお承りさせていただきます

アードベッグ1992とダヴィンチの“糸巻きの聖母”

 

 

おかげさまで六周年記念祭も無事終了いたしました。

御来店いただきました皆様ありがとうございました。

 

開封いたしました

アードベッグ 1992 10年 ダグラス・オブ・ドラムランリグ

Ardbeg 1992 /10yo /45% /Douglas of Drumlanrig

H 1100 / F 2000

 

005

 

土と煙、期待通りの強い香味が湧き上がる短期熟成のアードベッグです。

梅雨時に、刺激的でおいしいアイラ・モルトです。

 

 

先日のニュースで、レオナルド・ダ・ヴィンチの絵画“糸巻きの聖母”(糸車の聖母)が

来年の一月に、日伊国交樹立150周年を記念して初来日すると報道されました。

現存作品の少ないダヴィンチを、日本で見られる機会は稀です。

 

それを許可した所有者バクルー公爵の居城が、このラベルのドラムランリグ城です。

かつて絵はこの城内で展示・公開されていました。

バクルー公は英国内最大の土地所有者としても知られる富豪です。

 

2003年8月27日、観光客を装った二人組により、展示中のこの絵が強奪されます。

評価額70億円以上ともいわれる大盗難劇は、当時世界に報道されました。

このボトルが日本に紹介されたのはそのしばらく後のことです。

 

当時の輸入代理店の案内文によると、盗難に失意の9代目バクルー公が

本来プライベートなものだったウイスキーコレクションの放出を決め

原酒の選定にも自ら関わっていたそうです。

また、

「少しでも多くこのウイスキーを日本の皆さんに買って頂き、損失を取り戻したい」

とメッセージを出されたとのことです。

 

公の資産規模を考えますと、ちょっと鵜呑みにはできない話にも思えますが

広告のストーリーとしては面白いですね。

 

その後、2007年に絵はグラスゴーで発見・保護され、公爵家に返還されますが

そのわずか一ヶ月前に9代バクルー公は亡くなっており

現在は子息が第10代当主となっています。

今回の来日を許諾したのはこの10代目です。

 

旧来“糸車の聖母”とされた呼称が、今回の来日では“糸巻きの聖母”で統一されています。

後者で検索するとほぼ来日決定以降の記事しかヒットしません。

“糸車の聖母”で検索いたしますと、真贋論争含めてネガティブな記事も多く出ますので

その検索対策として邦題を変更したのかな、と思うのは

少し穿った見方でしょうか。

 

ともあれ貴重な文化財の来日です。

江戸東京博物館での公開だそうですが

機会があれば見てみたいと思います。

 

このボトルはダグラス・レイン傘下のラングサイド・ディスティラー社よりの販売で

現在同ブランドはハンター・レイン社が保有しているようです。

 

 

053

 

もう一本、こちらはグレンギリーの1968蒸留、36年物です。

ラム樽後熟で樽出しの55.9%です。長期熟成の魅力を愉しめます。

 

067

 

アードベッグとラフロイグの創業200周年記念ボトルも開いています。

この機会にお試しください。

 

 

 

 

 

 

近くの京都市美術館でルーヴル展が始まりました。

ダヴィンチと同じく現存する真作の少ないことで知られる

フェルメールの作品が来ていて、人気です。

平日の午後に訪れましたが

まだ人少なでしたので今のうちに是非。

 

 

 

 

Rum and Whisky   (ラム・アンド・ウイスキー)

604-8017 京都市中京区木屋町三条下る材木町188-3 光ビル4階東 (木屋町交番より北に7軒目)

19時から翌4時 火曜休     チャージ500円    TEL 075-221-1721
3時以降でノーゲストの場合は閉店させていただくことがございます。

小さな店でございますので勝手ながらお一組3名様までにてお承りさせていただきます

マッカラン12年80年代流通品 GMロングポンド1941-99

 

 

六周年記念祭を開催中です。6月15日まででございます。

 

103

 

ウイスキー  マッカラン 12年 43% オールドボトル  30ml  1600円

ラム  ロングポンド 1941  50%  ゴードン&マクファイル       15ml   1600円

Macallan 12yo /43% /OB /bot.1980’s   / 30ml 1600 JPY

Long Pond 1941-99 /50% /Jamaican Rum /Gordon&MacPhail   / 15ml 1600 JPY

 

「昔のマッカランはどんな味だったんですか」

と、若いお客様によくご質問をいただきます。

昔といってもひとくくりにはできませんが

このボトルはその回答の一つです。

 

瑞々しい極上のシェリーの甘さ

香りと味の一体感と舌触りのなめらかさ

いつまでも飲みつづけていたくなるバランスの良さ

 

“シングルモルトのロールスロイス”と称えられた時代の香味です。

往時のスタンダードですが、近年の高騰で今後の入手も御提供も困難になりました。

是非ともこの機会にお試しいただきたいと願います。

 

 

078

 

ラムは英領時代のジャマイカにて、1941年5月3日に蒸留されたものです。

戦前戦後の古酒は何本か扱いましたが、二次大戦中の蒸留は初めてです。

 

強烈に個性的なラムです。旧英領系ラムの愛好家以外にはおすすめできません。

有機溶剤と魚介の乾物が混和した、複雑な強い香りです。

凝縮された旨みと乾燥スパイス類の刺激が

超長期の熟成によって渾然となっています。

突出した各要素は過剰かもしれませんが、決して退屈させることは無いでしょう。

 

205

 

来歴の証書です。

1941年にジャマイカで蒸留、1946年に英国本土に運ばれて

1967年よりエルギンで熟成されたと記されています。

 

少し奇妙な記述です。46年から67年まではどこに保管されていたのでしょう。

エルギンにはGM社とその熟成庫がありますが

もし社内で別の熟成庫から移動したのなら、元の保管場所も記すのではないでしょうか。

前所有者の存在が推測されます。

 

戦時下に蒸留して、戦後の混乱期に長距離輸送できるラムの有力な保有者は

私には英国海軍しか思い当たりません。

 

英国海軍は、1970年までラムの配給を続けていました。

あくまで私の憶測ですが

その配給停止を前に民間に樽を払い下げ、それをGM社が買い取ったとすれば

この来歴も納得がいくように思います。

蒸留日をきちんと記録する几帳面さも、海軍保有のラムの特徴の一つです。

 

この私説には証拠も、裏付けする記述もありませんので

このボトルにまつわる一つのロマンとして楽しんでください。

 

 

064

 

どちらもあと少しです。売切れ次第終了となりますので御了承くださいませ。

 

 

154

 

ラムが想定より人気でしたので、何本か追加で開封いたしました。

ケイデンヘッドのポートモーラント1964と

シャンタル・コントのモンターニュ・プレ1975、サント・リュス1977です。

こちらも劣らぬ美酒揃いです。お試しください。

 

 

 

013

 梅雨時の愉しみは紫陽花。得浄明院の門前にて。

 

 

 

Rum and Whisky   (ラム・アンド・ウイスキー)

604-8017 京都市中京区木屋町三条下る材木町188-3 光ビル4階東 (木屋町交番より北に7軒目)

19時から翌4時 火曜休     チャージ500円    TEL 075-221-1721
3時以降でノーゲストの場合は閉店させていただくことがございます。

小さな店でございますので勝手ながらお一組3名様までにてお承りさせていただきます

テイラー1960とポルトガルの思い出 六周年に寄せて

 

 

六周年記念祭を開催中です

 

037

 

ポートワイン  テイラー ヴィンテージ・ポート 1960     1600円

ラム  ロングポンド 1941  50%  ゴードン&マクファイル       15ml   1600円

ウイスキー  マッカラン 12年 43% オールドボトル  30ml  1600円

Taylor Vintage Port 1960 for Harrods   / 1 glass 1600 JPY

Long Pond 1941-99 /50% /Jamaican Rum /Gordon&MacPhail   / 15ml 1600 JPY

Macallan 12yo /43% /OB /bot.1980’s   / 30ml 1600 JPY

 

 

好評のポルトはラスト一杯ですので、本日までの御提供です。

少しずつ色濃くなり、甘みもより増しています。

(6月6日売り切れました)

 

ラムはとても個性的で初めての方にはおすすめできませんが

愛好家の方々に支持されて一番出ています。

 

また近年良い時代のマッカランをお出しするのも難しくなりました。

是非この機会にお試しくださいませ。

 

ポルトは本日売り切れまで

ラムとウイスキーは6月15日までの御提供でございます。

 

 

 

 

15060400020

 

ポートワインの生産地、ポルトガルの古い都市ポルトを訪れたのは2002年のことです。

一週間滞在して生産者や上流域の畑を訪ねました。

まだフィルムのカメラを使っていた頃で、あまり写真も残っていませんでしたが

少しだけご紹介いたします。

 

スペインのヘレスから長距離バスでポルトガルの首都リスボンへ入りました。

コスタ・デル・ソルを抜け、アフリカ大陸を左に眺めながら進みます。

ユーロ導入に伴う旧通貨の廃止直後でしたので

廃業した両替商の店舗が国境沿いにゴーストタウンのように並んでいたのが印象的でした。

 

15060400021

 

 

リスボンです。酒屋をめぐり、夜は店から洩れるファドを聴きました。

ソラール・ド・ヴィーニョ・ド・ポルトという国営のポートワイン専門のバーがあります。

アルファという高速鉄道に乗れば、快適に3時間ほどでポルトです。

 

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ドウロ川から見た美しいポルトの街。

 

15060400018

 

対岸のヴィラ・ノヴァ・デ・ガイアです。ポートワイン各社の熟成庫が並びます。

観光名所になっており、たくさんの生産者を訪ね見学・試飲させていただきました。

 

15060400019

 

市街に戻って坂道の路地を散策します。

 

15060400015

 

酒屋にはポートワインのブランデーが並びます。

まだユーロにエスクードが併記されています。

 

15060400014

 

100年以上前の路面電車が現役で働く、黄昏の街です。

 

vinologia

 

おすすめのポートワイン専門店、Vinologiaです。

ポートワインに魅了されてポルトに移住したフランス人、ジャン・フィリップ氏の店です。

滞在中毎日通いました。

 

多彩なタイプのあるポートワインの全体像を知り、その多様性を楽しむための

テイスティング・セットが充実していて、丁寧に解説していただけます。

 

ホワイト・ルビー・LBV・トゥニー・コリェイタと、タイプの特徴を知るためのセットや

ホワイトだけの生産者別6種セットなど

セミナーを受けているように、飲んで楽しみながら学べるよう工夫されています。

私のポルトの知識と技術のほとんどをジャン氏に教えていただきました。

現在当店でラムの御説明をする際にも、ジャン氏の方法を真似させていただいています。

 

パナシュカル

 

ジャン氏に御紹介いただいて、畑を見に行きました。

ポートワインの醸造所と畑は、ポルトの街の中心を流れるドウロ川の上流にあり、

世界遺産にも登録されています。

 

15060400013

 

早朝の列車でポルトを出発し

 

渓谷

 

蛇行するドウロ川に沿って、切り立った崖の上の線路を進みます。

絶景です。

 

駅

 

のどかなピニャン駅に着きました。後方の山に段々畑が見えています。

ジャン氏によれば、

「駅で待っていれば、地元の人が白タク代わりに畑まで乗せていってくれるから」

とのことだったのですが

 

事故車

 

待っていたのはこの一台。事故車の牽引中だったのでしょうか。

声をかけられて交渉し、この状態のまま狭い断崖の山道を畑まで連れて行っていただきました。

怖かったです。

 

棚

 

キンタ・ド・パナシュカルの段々畑です。

今回扱ったテイラーと同資本の、フォンセカ社の畑です。

受付でヘッドフォンセットを借りて、解説を聞きながら一人で畑を回ります。

選べる6言語のうち一つは日本語で、嬉しくなりました。

 

畑

 

最終日に、ジャン氏にお願いしてヴィンテージ・ポートを開けていただきました。

 

デキャンタ1

 

ポルトの最上級タイプであるヴィンテージ・ポートは、フレッシュな果実味が魅力ですので

グラスでは売っていません。ボトルを買わなければなりません。

貧乏旅行の予算からなんとか捻出した、それでも充分ではない私の提示額から

キンタ・ダ・ロマネイラ ヴィンテージ1985

を、選んでいただきました。

 

生産者・ヴィンテージ共に最高で、ただ今飲むにはまだ若すぎるが、

良い物を飲んだ方が経験になるから、とのことでした。

 

デキャンタ2

 

専用の器械で澱引きをします。

 

テイスティング

 

このピエロのような格好をしているのが私です。若さゆえ、お赦しください。

ピンぼけの写真で助かりました。

一人で一本飲むわけにもいかず、酔いも手伝って自然とその場の皆さんと共に飲めました。

海外でもいつも私は一人黙って飲み食いするだけですので

この日は特別な楽しい夜になりました。

 

ヴィンテージ・ポートを開けるときはいつも、この夜とこのボトルの味を思い出します。

 

 

 

 

普段は扱わないポート・ワインを開けることで

楽しい節目となり、スキルの再確認にもなりました。

ラムとウイスキーの探求が本業で、他の事に手を出す余裕はありませんが

また何かの機会に愉しめたらいいなと思います。

お付き合いいただきまして、ありがとうございました。

 

 

 

 

Rum and Whisky   (ラム・アンド・ウイスキー)

604-8017 京都市中京区木屋町三条下る材木町188-3 光ビル4階東 (木屋町交番より北に7軒目)

19時から翌4時 火曜休     チャージ500円    TEL 075-221-1721
3時以降でノーゲストの場合は閉店させていただくことがございます。

小さな店でございますので勝手ながらお一組3名様までにてお承りさせていただきます

六周年記念 テイラー1960 ロングポンド1941 マッカラン12年

 

 

おかげさまで弊店も六周年を迎えることができそうです。

皆様この一年もお支えいただきましてありがとうございます。

心よりの感謝を申し上げます。

これからも末永くよろしくお願い申し上げます。

 

今年もささやかながらこの時だけの特別な美酒を3種ご用意いたしました。

本日よりの御提供です。

なくなり次第終了となりますのでご了承くださいませ。

 

036

 

ポートワイン  テイラー ヴィンテージ・ポート 1960     1600円

ラム  ロングポンド 1941  50%  ゴードン&マクファイル       15ml   1600円

ウイスキー  マッカラン 12年 43% オールドボトル  30ml  1600円

 

Taylor Vintage Port 1960 for Harrods   / 1 glass 1600 JPY

Long Pond 1941-99 /50% /Jamaican Rum /Gordon&MacPhail   / 15ml 1600 JPY

Macallan 12yo /43% /OB /bot.1980’s   / 30ml 1600 JPY

 

144

 

 

何か普段と違うものを、と今回はポートワインをご用意いたしました。

グレート・ヴィンテージ1960の名門テイラーです。

ロンドンの高級デパート、ハロッズ向けのものを、JISさんが輸入したものです。

すでに澱引きしてデキャンタに移してあります。

 

早速テイスティングいたしましたが、素晴らしい熟成状態です。

55年の時を経て、なおフレッシュな果実味と洗練された甘みを保っています。

私も1960を口にするのは、生産地のポルトを訪れた2002年以来です。

 

ポートをお飲みにならない方も是非試してみてください。

きっと気に入っていただけると思います。

 

 

ラム・ウイスキーともに良い時代の美酒をご用意いたしました。

また追って各ボトルのご説明をさせていただきます。

 

本日より6月16日まで、とさせていただきたいところですが

16日が定休日ですので、6月15日月曜日までの御提供といたします。

それ以前でも無くなり次第の終了です。

特にポルトは数日で売れてしまうかもしれませんのでお急ぎくださいませ。

当日の5月30日にはグラスのシャンパーニュもご用意いたします。

 

 

 

198

 

 

今年から7時開店となり

この季節は窓外が明るいうちからの営業になります。

先斗町の瓦屋根から鴨川、祇園、東山と馴染みの場所ですが新鮮な風景です。

東山に見える大きな三角形は、2019年まで大修復中の知恩院御影堂の覆屋です。

 

まだまだこれから先も新しい景色が見られるのでしょう。

楽しみです。

 

 

 

Rum and Whisky   (ラム・アンド・ウイスキー)

604-8017 京都市中京区木屋町三条下る材木町188-3 光ビル4階東 (木屋町交番より北に7軒目)

19時から翌4時 火曜休     チャージ500円    TEL 075-221-1721
3時以降でノーゲストの場合は閉店させていただくことがございます。

小さな店でございますので勝手ながらお一組3名様までにてお承りさせていただきます

KINKOさんのボウモア ヴィーナス・リザーヴド

 

 

開封いたしました

ボウモア 1994 18年 55.4% アベイヒル  キンコー

Bowmore 1994 /18yo /55.4% /Abeyhill for Kinko,Satsuma Japan

F 1800 / H 1000

 

054

 

鹿児島で精力的に独自のリリースをされている酒のキンコーさんから

美しいラベルのボウモアが届きました。

ヴィーナス・リザーヴドと名付けられています。ウルビーノのヴィーナスですね。

 

開栓から強めのスモークと若く青い香りです。

時間の経過とともにフレッシュなグレープフルーツの香味が出てきます。

徐々に変化して様々な面を見せてくれる、

90年代のボウモアの魅力をよく具えています。

おすすめです。是非お試しくださいませ。

 

028

 

こちらも開封しています

リープフロッグ 1987-99 46% マーレー・マクダヴィッド

Leapfrog (Laphroaig) 1987-99 /46% /Murray McDavid

H 1100 / F 2000

 

LEAPFROG(跳び蛙)と表記されていますが中身はLAPHROAIGだそうです。

アナグラムにもなっていませんが、何か蒸留所名を出せない事情があったのでしょうね。

80年代らしい、果実香豊かで旨味たっぷりの柔らかいラフロイグです。

 

 

085

 

今回売り切れたのは、パーフェクトドラムと信濃屋さんの93ボウモアと

ダンカンテイラーのスキャパ77、GMのロングモーン73でした。

 

例年の事ながら、気温が上昇するとアイラモルトの御注文が顕著に増えてきます。

また出来るだけ良いものを御用意させていただきます。

 

 

 

 

087

 

三条大橋東詰めの定家葛が満開です。

その蔓を定家の情念に見立てて名付けられたのですが

小さな白い花弁は愛らしく、香りも爽やかです。

 

昨夜は白川で今年最初の蛍を見かけました。

京都にも夏が近づいています。

 

 

 

 

 

Rum and Whisky   (ラム・アンド・ウイスキー)

604-8017 京都市中京区木屋町三条下る材木町188-3 光ビル4階東 (木屋町交番より北に7軒目)

19時から翌4時 火曜休     チャージ500円    TEL 075-221-1721
3時以降でノーゲストの場合は閉店させていただくことがございます。

小さな店でございますので勝手ながらお一組3名様までにてお承りさせていただきます

信濃屋さんのカロニと最近のおすすめラム

 

 

開封いたしました

カロニ 1997-2015 17年 デュワー・ラトレー for 信濃屋

Caroni 1997-2015 /17yo /61.2% /#105 /A.D.Rattrey for Shinanoya

H 1000 / F 1800

 

080

 

南カリブのトリニダード・トバゴから、閉鎖蒸留所の貴重なストックです。

品質の高さに定評のあるボトラー、デュワー・ラトレー社の保有する樽から

気鋭の酒商、信濃屋さんが選んだものです。

 

かねてより各ボトラーから良く発売されてきたカロニは、今まで何本も扱っています。

どれもすっきりと雑味少なく淡白な、グレーン・ウイスキーのような香味でした。

 

057

 

最近この1997ビンテージが人気で

お客様からもお奨めいただきましたのでいくつか試してみたところ

従来の私のイメージと全く違った内容で驚きました。

 

濃厚な熟した果実香と厚みのある複雑なボディです。

近年のドイツ系ボトラー詰めのモルトや

最近再注目されているアイリッシュ・ウイスキーにも通じる香味です。

 

おそらく同様の熟成の技法が使われており

それがカロニの淡白で素直な酒質とよく合ったのでしょう。

洋酒造りの技術も日々進歩しています。

いつまでも従来通りの感覚では取り残されますね。

 

近年のフルーティーなウイスキーがお好きな方にお勧めの一本です。

この信濃屋さんのボトルは

英領ラムの醍醐味であるゴムや溶剤様の力強い香味もあり

ラムとウイスキー、どちらの愛好家の方でも楽しんでいただけるのではないでしょうか。

是非お試しくださいませ。

 

 

 

 

 

最近当店で人気のおすすめラムをいくつか御紹介いたします。

ラムは残念ながら日本ではまだまだマイナーなのか

定番の商品でもすぐ品切れになります。

不良在庫になるのを恐れて

在庫が無くなってから発注をかけているのではないかと思います。

良い商品をきちんとご紹介して

バーで売りやすく、お客様の受けもいい新定番を作っていかなければなりません。

 

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ベネズエラの甘口ラム、ディプロマティコに正規代理店がつきました。

これからは国内で常時入手できるようです。

左がレゼルヴァ・エクスクルーシヴァで右がシングルビンテージ2000年です。

ちょうどロンサカパ23とXOのように扱っていただける商品です。

貴店でサカパが人気なら是非導入していただきたいボトルです。

 

ただ注意していただきたいのは、強い甘みのあるラムですから

前出のカロニのようにモルト・ウイスキーと同様には扱えません。

ウイスキー・リキュールに近いものとお考えいただき、初めはロックでの提供をお勧めします。

 

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コスタリカのロン・センテナリオ20年と30年です。

こちらもサカパに近いもう一つの選択肢として、是非導入していただきたい銘柄です。

素直な甘さは多くの方に気に入っていただけるのではないでしょうか。

30年は現在国内欠品しているようですね。

これはなんとか再入荷していただきたいと願います。

 

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シェリー・メーカーのウイリアムス&ハンバートのリリースするラム、ドス・マデラスです。

パロ・コルタド樽の5+3とペドロヒメネス樽の5+5があります。

前者はすっきりしていてハイボールに良く、後者は極甘口でロックがおすすめです。

これもすぐ欠品してしまいますので、なんとか安定供給をお願いしたいです。

 

国内に入ってくるラムの銘柄は年々増え

お客様の嗜好も変化しているのに

いつまでもマイヤーズ・バカルディ・ロンリコなど

古くからの銘品だけしかバックバーに並んでいないようでは

これ以上の発展は望めません。

総合的なバーでも使っていただきやすい銘柄を

これからも御紹介していきたいと思います。

 

 

 

 

 

先日は上賀茂の大田神社にかきつばたを見に行きました。

平安の昔から名高く、歌にも詠まれたかきつばたの群生が

今年は5千株ほど鹿に食べられたと、新聞にも載っていました。

 

ここ数年見ていますが、確かに寂しい状況でした。

残念でしたが対策を取るとのことで、また来年には楽しめるでしょう。

代わりに私の頭の中に

鹿が花を食む美しい情景を想い描くことができました。

 

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帰路、賀茂川の飛び石より北山を望む。かきつばたの写真はまた来年に。

 

 

 

Rum and Whisky   (ラム・アンド・ウイスキー)

604-8017 京都市中京区木屋町三条下る材木町188-3 光ビル4階東 (木屋町交番より北に7軒目)

19時から翌4時 火曜休     チャージ500円    TEL 075-221-1721
3時以降でノーゲストの場合は閉店させていただくことがございます。

小さな店でございますので勝手ながらお一組3名様までにてお承りさせていただきます

GWの営業のお知らせ

 

 

GWの営業のお知らせです。

5月5日火曜日は特別に営業いたします。

他は通常通りです。

皆様のお越しをお待ち申し上げます。

 

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院政の地、城南宮のつつじ。新緑美しい季節です。

 

 

 

Rum and Whisky   (ラム・アンド・ウイスキー)

604-8017 京都市中京区木屋町三条下る材木町188-3 光ビル4階東 (木屋町交番より北に7軒目)

19時から翌4時 火曜休     チャージ500円    TEL 075-221-1721
3時以降でノーゲストの場合は閉店させていただくことがございます。

小さな店でございますので勝手ながらお一組3名様までにてお承りさせていただきます

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