カテゴリー : ラム

Jバリー 1957

 

開封いたしました

Jバリー 1957

J.Bally 1957 /45%

H 2600 / F 5000

 

 

マルティニークの名門、Jバリーより

1957年蒸留の大古酒です。

 

写真後ろのレゼルブ・ド・ラ・ファミーユは20年代から60年代の黄金のマルチビンテージですが

この57にはより若々しさを感じます。アプリコットの艶やかな香味です。

 

ファミーユには枯淡の風味や青さもあり、複雑さには優りますがネガティブな要素も散見されます。

57は正に熟成の頂点で詰められた上質な構成要素のみで、香りから余韻まで全て素晴らしいです。

こちらも違った方向性で同クラスに並び立つ品質かと感じます。

 

甲乙つけがたい極上の美酒でございます。

是非お試し下さいませ。ファミーユは残り僅かです。

 

 

ラベルのデザインから90年代前半の輸入かと思われますが

バリーは同ビンテージを複数に分けて出荷することも多く

またフードルやボンボンヌで保存されていた可能性もあり、熟成年数は不明です。

 

また、Jバリーの“世界の名酒事典”への初出は1990年版で

この頃から日本で扱われるようになり

インポーターが一度に在庫を買い付けたのかも知れません。

 

 

そのような経緯から年代特定は難しいのですが

名酒事典の掲載写真に基づけば

上記左のラベルが1990-92年度版

中央が93.94年度版

右が95年度版以降のものになります。

 

中央ラベルは他に24・29・39・47・70・75もあり

右ラベルは00 (!) ・50・60・70・95もあると記載されています。

95年度版に95ビンテージはおかしいですね。誤植でしょうか。ブランでしょうか。

 

 

 

今週売り切れたボトルはジャッコーネのジャマイカとラモニーのヌーヴォー・モンドです。

ジャッコーネは液面が下るにつれ甘味が増してより複雑になりました。また扱いたいですね。

 

 

 

 

京都にも台風の来た翌日に

久々に平安神宮の神苑に行ってみました。

白虎池の菖蒲が何本か折れてはいましたが

変わらぬ平安を保っていて、安心いたしました。

 

前回は桜の季節で人が多く

川端康成の古都で有名な蒼龍池の臥龍橋は封鎖されていましたが

この時期はゆったりと飛び石を渡れます。

 

栖鳳池に架けられた泰平閣の途中に腰掛けると

亀島で甲羅干しをする亀たちのユーモラスな姿が見られます。

昨夜は水底で息を潜めていたのでしょうか。

 

池畔の尚美館の上に広がる青空も澄みわたり

秋前の気候も快く、光やさしく

記憶に残る美しい時間となりました。

 

 

 

 

 

Rum and Whisky   (ラム・アンド・ウイスキー)

604-8014 京都市中京区木屋町三条下る材木町188-3 光ビル4階東 (木屋町交番から北に7軒目)

20時から翌4時 火曜休  チャージ500円

3時以降でノーゲストの場合は閉店させていただくことがございます

小さな店でございますので僭越ながら御一組3名様までにてお承りさせていただきます。

ナインリーヴス蒸留所訪問記 #1

 

8月27日、本州初のラム蒸留所、ナインリーヴスを訪ねてお隣の滋賀県へ行きました。

 

蒸留所訪問としては2007年2月に北イタリア、バッサーノ・デル・グラッパ郊外のポリ社を

当主ジャコポ氏に御案内いただいて以来、

またラムの蒸留所としては2005年10月にカリブ海仏領グアドループ島の

ダモワゾーを訪ねて以来久々となりました。

 

開店から早4年、日々の業務に追われて近畿からも出ておりませんが

まさか畿内でラムの生産を見学できる日が来るとは望外です。

造り手でオーナーの竹内義治氏がお一人で造っていらっしゃる

マイクロ・ディスティラリーです。

 

今回は再溜の工程を拝見させていただきました。

写真はグレンモーレンジのスティルの形状を参考に造られた、フォーサイス社製の再溜釜です。

奥の初溜釜はベンチャー・ウイスキーの秩父蒸留所のそれを意識して造られました。

 

 

「東京のバーテンダーの方も御一緒するかもしれません」

との連絡をいただき、おそらく・・と思いましたが

予想通り日本ラム協会の中山篤志氏と再会できました。

銀座 Bar Lampのマスターで、ガイアナやモーリシャス、レユニオンも訪れた

日本のラム業界の最前線を行く方です。さすがの行動力です。

 

石山駅から、壬申の乱の古戦場として有名な瀬田川沿いに進み

岩間山麓を登る途中の少し開けた高台に蒸留所があります。

 

 

 

 

その隣にはこの地に蒸留所を建設する所以となった長石鉱山の坑道があります。

現在は廃坑ですがその地下深くに仕込み水の源泉があります。

日本では希少な非加熱のミネラル・ウォーターとして販売もされています。

 

 

 

ラムは世界で最も生産版図の広範な蒸留酒です。

蒸留所の数を正確に把握することは困難ですが

一説には4000程度はあるとも云われています。

統廃合で急激に減少しつつあるようですが

かつて立ち寄ったタイのサムイ島にも小さなラムの蒸留所があり、驚きました。

 

それら世界のラムの蒸留所のほとんどが、以下のどちらかの条件のもとに造られています。

・原料(さとうきび・糖蜜)を確保しやすい環境にある

・蒸留設備がすでにあり、原料を変えるだけでラムを生産できる

 

ナインリーヴスはそのどちらにも当てはまらない、世界でも稀有な蒸留所です。

竹内氏の確固たる理念によって誕生した、全く新しい生産のスタイルといえます。

 

次回より具体的な生産方法を御紹介していこうと思います。

 

 

 

 

 

Rum and Whisky   (ラム・アンド・ウイスキー)

604-8014 京都市中京区木屋町三条下る材木町188-3 光ビル4階東 (木屋町交番から北に7軒目)

20時から翌4時 火曜休  チャージ500円

3時以降でノーゲストの場合は閉店させていただくことがございます

小さな店でございますので僭越ながら御一組3名様までにてお承りさせていただきます

旧ボトル初期仕様 ロン・サカパ・センテナリオ 

 

開封いたしました

ロン・サカパ・センテナリオ 23年 90年代初頭以前流通品

Ron Zacapa Centenario 23anos /bot. pre 1993

H 1000 / F 1800

 

 

人気のグアテマラ産の甘口ラム、ロン・サカパ・センテナリオの少し古いボトルを開封いたしました。

やしの葉で編んだペタテに包まれたこのボトルは旧来の愛好家には懐かしい物ですが

生産時期によっていくつかのタイプがありました。

グアテマラのサカパ市の市制施行100周年を記念して1976年に生まれたロンサカパが

日本の“世界の名酒事典”に初登場するのは1990年版からで、それが今回開封した上掲ラベルです。

 

 

写真左のラベルが90-93年版までで、中央が2004.2005年版に載っています。

94-2003は左ラベルのデザインに中央ラベルの筆記体のロゴを合わせたようなラベルなのですが

現在当店には空瓶も見当たりませんでした。

2006年からは現行同様の帯状ペタテの23anosラベルになります。

現行品はSISTEMA SOLERA 23 表記です。

右は旧エチケッタ・ネグラです。左以外は空瓶です。

 

今回開封いたしました初期ロットは

とてもドライな味わいです。

もちろんサカパらしいカラメルと甘口シェリー様の甘味はあるのですが

現行に比べますとずっと控えめに抑えられています。

パンペロなどもこの数年間で随分甘くなりましたので

旧スペイン領のラム全体の傾向なのかもしれません。

 

 

ロン・サカパの特別品もいろいろ扱いましたが

ここ最近特に人気が出てほとんど売切れてしまいました。

エチケッタ・ネグラは少しビターで

ストレート・フロム・カスクは強いバーボン樽由来の香りと引き締まった味わいでした。

XOの2003年エディションは甘味が自然で複雑さがあり、おすすめでした。

2006年発売の30周年も先月空きましたが、ボトルは記念にお客様がお持ち帰りになりました。

通常のXOをより上品にしたシルキーな質感でした。

 

これらの特別品は価格の高騰もあり、しばらく当店での扱いは無いと思います。

今回の旧ボトルも希少になりましたので

是非お早めにお試し下さいませ。

 

 

 

昨日はお隣滋賀県のナインリーヴス蒸留所を訪れ

竹内義治氏の御案内で再留の過程を見学させていただきました。

 

 

また長石鉱山の地下深くに湧き出る水源も拝見させていただきました。

詳細なリポートは次回以降に掲載させていただきます。

 

 

 

残暑厳しい一日でしたが

鉱道に入るとひんやりと涼しく

ヘルメット装備で数十メートル下った先に湧き出る岩清水は

正に“命の水”でした。

 

 

 

 

Rum and Whisky   (ラム・アンド・ウイスキー)

604-8014 京都市中京区木屋町三条下る材木町188-3 光ビル4階東 (木屋町交番から北に7軒目)

20時から翌4時 火曜休  チャージ500円

3時以降でノーゲストの場合は閉店させていただくことがございます

小さな店でございますので僭越ながら御一組3名様までにてお承りさせていただきます

ラ・モニー1984

 

お盆も平常通り営業しております

 

涼しげなラベルのラムを開封いたしました

ラマニー 1984

La Mauny 1984 /43%

H 1100 / F 2000

 

 

 

カリブの仏領マルティニーク島より

爽やかな水彩画のラベルのラムを開けてみました。

島南部の大型蒸留所、ラ・モニーのビンテージ品です。

 

1979の後継として詰められ

その後1998までシングル・ビンテージは無かったと思います。

AOCのマークがありませんので

1996年よりも前のボトリングになります。

 

AOC以前のマルティニークらしい、少し厚みのある味わいです。

樽熟成由来の杏の香味に

リンゴの酸味とオレンジの甘味が重なって

シンプルで上質な仏領らしいアグリコール・ラムに仕上がっています。

軽やかで瑞々しく、ついつい飲み進んでしまいます。

 

私が蒸留所を訪れたのは雨季で

空は暗く、敷地入口の小川は氾濫して、このラベルとは全く違った印象でした。

それでもメートル・ド・シェに5本の蒸留塔など案内していただいている間に

高台に南風が吹き抜け、しばしの涼を感じました。

 

 

今週はGMのデメララ1974が売り切れました。

再び仕入れたいのですが

GM社のオールド・ビンテージ・ラムはここ数年日本に入ってきていません。

 

70年代蒸留品は近年の瓶詰めでも良い物が多くありますから

なんとか国内に入れていただきたいものです。

特に1976に期待しています。

 

代わりになるかは分かりませんが

ケイデンヘッドのクラシック・ラムが久々に入荷いたしました。

一時は当店のスタンダードにしていた手頃でおいしい旧英領ブレンドの辛口ラムです。

この季節にはオンザロックがおすすめです。

 

 

 

昨夜から当店窓より望む東山の大谷祖廟にて万灯会が行われています。

山肌に点る明かりは献灯ですが美しいものです。

思い浮かぶ賑やかな面々・・

 

 

 

 

 

 

Rum and Whisky   (ラム・アンド・ウイスキー)

604-8014 京都市中京区木屋町三条下る材木町188-3 光ビル4階東 (木屋町交番から北に7軒目)

20時から翌4時 火曜休  チャージ500円

3時以降でノーゲストの場合は閉店させていただくことがございます

小さな店でございますので僭越ながら御一組3名様までにてお承りさせていただきます

ベンリアック 1976-2012 35年 KINKO 3rd

 

新入荷です

ベンリアック 1976-2012 35年 KINKO 3rd

Benriach 1976-2012 /35yo /47.4% /#3030 /7 of 193bts /for KINKO Satuma,Japan 3rd Release

H 1500 / F 2800

 

 

話題のボトルが当店にも入荷いたしました。

鹿児島の気鋭の酒販店、キンコーさんの詰めたベンリアック1976です。

ボトルナンバー7番がやってきました。格別の意味はありませんが嬉しいものです。

 

開封から素晴らしい香りです。

2ndに比べますとやや樽感とアタックが強めですが

むしろ好ましく感じられます。

ビンテージの特徴が良く出ていて、期待を裏切らない内容かと思います。

桃のような爽やかな香味のウイスキーです。是非お試し下さい。

 

 

今週空いたのはケイデンヘッドのカリラ15年です。煙香淡く旨味の濃いユニークな佳酒でした。

新入荷はダン・イーディアンのボウモア1992 8年物です。シンプルにその青さが愉しめます。

 

 

カクテル・リストからの今週のおすすめはキャプテンズ・ブラッドです。

当店のレシピでは

 

アプルトン12年 50ml

フレッシュ・ライム・ジュース 10ml

アンゴスチュラ・ビターズ 3drops

トロワリビエール・シロップ 1.5tsp

以上をシェークしたものです。

 

ダーク・ラムを使用したカクテルは、銘柄によって全く違った出来上がりになります。

英国海軍に因んだ飲み応えのあるショート・カクテルを

是非旧英領のジャマイカン・ラムの香ばしさと共にお愉しみ下さいませ。

 

 

 

先の休日は宮崎駿監督の“風立ちぬ”を観て参りました。

円熟した魅力のある、懐古的な良い映画でした。

 

 

 

 

 

Rum and Whisky   (ラム・アンド・ウイスキー)

604-8014 京都市中京区木屋町三条下る材木町188-3 光ビル4階東 (木屋町交番から北に7軒目)

20時から翌4時 火曜休  チャージ500円

3時以降でノーゲストの場合は閉店させていただくことがございます

小さな店でございますので僭越ながら御一組3名様までにてお承りさせていただきます

ディロン 1969

 

開封いたしました

ディロン 1969

Dillon Old Nick 1969 /Bardinet

H 1500 / F 2800

 

 

 

カリブ海の仏領マルティニーク島より

1969年蒸留のディロンの古酒です。

ボトルの形状から90年代前半以前の流通品かと推測されます。

 

少し見えにくいですがショルダー・ラベルに“OLD NICK 1969”の表記があります。

Old Nickとは古い英語で悪魔のことだそうで

ディロンがかつて使用していたブランド名のようですが

詳しくは調べられませんでした。

 

ラムは別名をDemon WaterやKill devilとも言いますので

やはりラムを意味する言葉の一つでしょうか。

 

ディロンは1967年にボルドーのバーディネ社の所有となります。

バーディネ社はフレンチ・ラム最大のブランド“ネグリタ”を擁する名門です。

愛らしい混血娘のラベルのネグリタ・ラムは、ボルドー名物のカヌレの材料としても有名です。

 

94年版の名酒事典によれば

原酒をボルドーで熟成・瓶詰したものをネグリタと

マルティニーク島内で行ったものをディロンとしたようです。

 

ただバーディネは複数の蒸留所を所有していますし

買い付けも盛んにしていたようですので

ネグリタの中身は一貫したものではなかったでしょう。

バーディネは明治38年に当時の社長が来日して、日本に初めてラムを紹介したといわれています。

 

とてもすっきりとした上品な香味です。

その繊細さが魅力のマルティニークでも

他の蒸留所なら60年代はまだ現行とは違った力強いものが多かった時代ですが

ディロンはまるでAOC認定後のもののようにフルーティで洗練されています。

 

ブレンドの素材としての要請によるものか

あるいはこのくせの無いハウススタイルをバーディネが気に入ったのでしょうか。

 

この季節にぴったりの、常夏の島からの贈り物です。

是非お試し下さいませ。

 

 

 

しばらく欠品していました滋賀県産の新しいラム、ナイン・リーヴスが再入荷いたしました。

当店で唯一の扱いになる国産のラムです。世界に通用する品質です。

複数本確保いたしましたのでその力強い味わいのモヒートをお試し下さい。

 

 

簡単ですがラム・ベースのカクテルのリストも御用意いたしました。

現地で学んだフレンチ・クレオールのカクテルなど専門店ならではのものを御提供いたします。

写真はプラントゥールというマルティニークを代表するトロピカル・カクテルです。

 

初めて知ったのはパリ-マルティニーク便の機内食に添えられたディロン製の小瓶でした。

アグリコールの熟成ラムとブランにグアバやパイン、シナモンなどを配合しています。

ねっとりと濃厚な仏領ならではの味わいで、夏にふさわしい一杯です。

 

ラムはカクテルも個性的で楽しいですよ。また御紹介させていただきます。

 

 

 

 

 

先日は土用に下鴨神社の御手洗祭に行って参りました。

早朝5時半から夜中まで行われますので

ちょうど店が終わってから散歩がてらに行くことができます。

 

祭りの間は境内に水が張られ、足つけ神事が行われます。

毎年ながら深山の湧水のように驚くほど水が冷たく

しばし暑さを忘れます。

 

 

 

 

Rum and Whisky   (ラム・アンド・ウイスキー)

604-8014 京都市中京区木屋町三条下る材木町188-3 光ビル4階東 (木屋町交番から北に7軒目)

20時から翌4時 火曜休  チャージ500円

3時以降でノーゲストの場合は閉店させていただくことがございます

小さな店でございますので僭越ながら御一組3名様までにてお承りさせていただきます

SMWS R1.4 “Get the juices flowing”

 

新入荷です

SMWS R1.4 1991-2013 /21yo / 66.2% /696bts / “Get the juices flowing”

H 1000 / F 1800

 

 

これまでもハイ・プルーフで高品質なラムを詰めてきたソサエティから

ジャマイカン・ラムが新入荷いたしました。

 

国内のサンプリング会ではなぜかデメララのポートモラントとして紹介されていたようですが

公式に“from one of the oldest plantations in Jamaica”とありますので

モニマスク蒸留所のものでしょうね。

 

これまでのソサエティのモニマスクは

その度数の高さもあり、ひりひりと舌の乾くようなドライなものでしたが

今回はリフィル・シェリー・バットでの熟成ですので

樽由来のリッチな甘みが加わって、上質な食後酒といった印象です。

 

干し草・キャラメル・塩・海草・ビターチョコレート等の複雑な香味が愉しめます。

なるほど“活力が湧いてくる”一杯です。

是非お試しください。

 

 

 

 

 

京都では祇園祭が佳境を迎えています。

7月を通して行われる祭りですが

やはりこの宵山と山鉾巡行が一つの山場になり、大勢の人々で賑わいます。

 

私も昨日の閉店後の明け方に鉾町を訪れて

ひっそりと出番を待つ山鉾を見物して参りました。

ここ数日天気の良くない京都ですが

今夜と明日はからりと晴れてくれるといいですね。

 

 

 

 

 

Rum and Whisky   (ラム・アンド・ウイスキー)

604-8014 京都市中京区木屋町三条下る材木町188-3 光ビル4階東 (木屋町交番から北に7軒目)

20時から翌4時 火曜休  チャージ500円

3時以降でノーゲストの場合は閉店させていただくことがございます

小さな店でございますので僭越ながら御一組3名様までにてお承りさせていただきます。

セント・ジェームス 1960年代流通品

 

 

開封いたしました

セント・ジェームス 1960年代流通品

Rhum Saint James /47% /bot.1960’s

H 1600 /F 3000

 

 

カリブ海の仏領マルティニーク島の

1765年創業の歴史ある生産者、セントジェームスより

1960年代流通の古酒です。

熟成年数の記載はありませんが

当時のスタンダード・クラスのそう長くない熟成のものかと思われます。

 

同様のラベルのボトルは今まで何本か扱いましたが

それらはイタリア向けの750ml瓶で

今回のものはフランス国内向けの1000ml瓶です。

 

ねっとりと甘い黒糖の飴様の香りは

まだ機械収穫が一般的で無かった時代に

さとうきび畑の下草を火で焼いていたことに由来する

カラメル化したジュースの香りでしょう。

古酒特有の皮革の香りと合わさって

現行品にはない力強さです。

 

また今の仏領ラム同様の花や果実の香りもあり

古酒の愉しみ、というものだけではない総合的な品質の高さを感じます。

濃密な香味を持ちながら華やかで洗練されているという

この時代ならではの魅力に満ちた偉大なラムです。

とてもおすすめです。是非お試しくださいませ。

 

 

 

グアドループの閉鎖蒸留所、ドメーヌ・ド・クルーセル1972-2011が空きましたので

1972-2007を再び開封いたしました。

長期熟成の古酒にヴァニラの漬け込みを行ったユニークなラムです。

香りに反して-2011に比べややドライですから

少し甘みをつけてもおいしいですよ。

この自由さはラムならではの魅力ですね。

 

前回御紹介いたしました滋賀県産のラム、ナインリーブスは

好評であっというまに完売してしまいました。

また取り寄せますのでしばらくお待ちくださいませ。

 

 

 

 

 

6月30日は夏越の祓で、茅の輪くぐりに近くの粟田神社へ行って参りました。

境内に置かれる茅草で編んだ大きな輪をくぐって

半年の間に溜まった穢れを祓い

疫病除けを願います。

 

また京都ではこの日に水無月という氷を模した菓子を食して

暑気払いをいたします。

いつも日曜日は休まれている白川沿いの餅寅さんが

水無月を求める人の為か開けていらしたので

こちらで購入いたしました。

 

餅寅さんは店横の路地にある明智光秀の首塚のお世話もしておられ

光秀饅頭も名物です。

塚ではこの季節、涼しげな一輪の桔梗が咲いています。

京の夏が始まります。

 

 

 

 

 

Rum and Whisky   (ラム・アンド・ウイスキー)

604-8014 京都市中京区木屋町三条下る材木町188-3 光ビル4階東 (木屋町交番から北に7軒目)

20時から翌4時 火曜休  チャージ500円

3時以降でノーゲストの場合は閉店させていただくことがございます

小さな店でございますので僭越ながら御一組3名様までにてお承りさせていただきます。

ナイン・リーヴス クリア 2013

 

新入荷です

ナイン・リーブス クリア 2013

Nine Leaves   Clear 2013 /50%

 

 

滋賀県で今年から造られ始めた、新しい日本のラムです。

3月に酒造免許を取得して初回ロットが生産された生まれたてのお酒です。

 

公式のウェブサイトに詳しく説明されています。

生産者の竹内義治氏は自動車業界から転身されたそうです。

沖縄の黒糖を原料に

滋賀県の長石鉱山の超軟水で仕込んでいます。

蒸留所もその採水地に建てられました。

滋賀も京都も広いですが

石山の音羽山系なら京都市街から山一つ越えたすぐ近くですから

勝手ながら親近感をおぼえます。

 

ポットスチルはスペイサイドの名門、フォーサイス社のものを特注されたそうです。

同社の蒸留器は多くのスコットランドの蒸留所で使われており

最近ではイチローズ・モルトの秩父蒸留所でも採用されていました。

 

香味は“本格派”の一言に尽きます。

世界のホワイトラムの中でもその品質ではカリブの仏領のアグリコールが頂点ですが

それに比肩する重厚な香味です。

むせかえるような強い黒糖の香りに

仏領のラムと同様のバナナやマンゴーのトロピカルな香りが主軸となり

特有の洋梨様の香りが包みこんでいきます。

フォーサイス社のポットスチルに由来するものか

スコッチのニューポットのようなモルティーさも感じますし

生産過程や酵母由来か、あるいは日本の風土・土壌・水が生み出すものか

日本酒の吟醸香や焼酎の初留取りの香りも感じ取れます。

特に際立ったエステリーさは

ヘッドを多く使用したロットのようにも思えます。

 

水割りで良く伸び、食中酒としての可能性も感じます。

南九州の郷土料理とよく合うでしょう。

バーではモヒートがおすすめです。

洋梨の香りがミントの青さとライムの酸をうまくつないで

仏領のもので造るより一体感があります。

 

 

素晴らしい品質のラムです。

新しいことに挑戦する勇気、実際の生産の労苦を考えますと

頭が下ります。

本物がきちんと皆様に評価される環境を醸成することが

我々提供者の役割です。

気を引き締めて精進いたします。

 

 

ラムの世界の豊饒と混沌は

いつか必ず本邦でも受け入れられ

より多くの人々がラムを飲むようになるでしょう。

それは私が案じることではないのですが

現在のモルトがそうであるように、どのバーにもラムが一画を占め

皆様が一般のバーでラムの産地による香味の違いを語る光景を

私が現役のうちに見たいという欲が出てきました。

組織への帰属と団体活動がどうしても苦手で

大きく主流となることはできませんが

微力ながら推し進めて参ります。

 

 

 

四周年記念テイスティング・セットの企画は今月中開催しております。

for Whisky Connisseurs

エイボンサイド8年 エドワルド・ジャッコーネ

ボウモア1968 25年 オフィシャル

ボウモア1968 37年 ダンカンテイラー&テイストスティル

for Rum Lovers

モンターニュ・プレ1975 シャンタル・コント

トロワリビエール1969

ケイデンヘッズ グリーンラベル デメララ15年

各15ml×3で4000円での御提供です。

無くなり次第の終了です。御了承下さいませ。

 

 

 

 

Rum and Whisky   (ラム・アンド・ウイスキー)

604-8014 京都市中京区木屋町三条下る材木町188-3 光ビル4階東 (木屋町交番から北に7軒目)

20時から翌4時 火曜休  チャージ500円

3時以降でノーゲストの場合は閉店させていただくことがございます

小さな店でございますので僭越ながら御一組3名様までにてお承りさせていただきます。

トロワリビエール1969 モンターニュ・プレ1975 グリーンラベル・デメララ15年

 

テイスティング・セット企画も御好評をいただいております。ありがとうございます。

今回はラムのコメントです。

 

 

 

まずは存在感のあるアペリティフ、モンターニュ・プレ1975です。

開栓からアプリコット系の甘いフルーティな香りがとても華やかでしたが

時間が経つにつれハーブの香りが強くなってきました。

今はもうアマーロの古酒のようです。

口内でも徐々に甘みが抑えられて引き締まった味わいに、

しかしその複雑さはより深く増してきています。素晴らしいです。

輸入元は銀座の三美、裏書には流麗な文体で

この美酒への賛辞が謳われています。

ちょうど発売中の“ウイスキー・ワールド 2013,June”の52ページに

三美のことが載っています。

この文を書かれた美酒への情熱が、その後大きなあの実を結ぶことになるのでしょう。

 

次は今回の企画の発端となった銘酒、トロワリビエール1969です。

私にとっても憧れだった一本です。

四年目にして当店で扱うことができ、感無量でございます。

 

輸入元のジャパン・インポート・システムさんが2008年に作成した小冊子“古酒道”で

代表の田中氏がその思い入れを書かれています。

以下全文を引用させていただきます。

 

 

トロワリビエールを扱い始めてから、20年くらいたちます。

最初に始めるきっかけとなったのは、1969年の素晴らしい品質でした。

しっかりした熟成感とボディ、良質なコニャックを連想させる優雅で華やかな香りは

それまでのラムの概念を変え、

マルティニークラムの凄さを教えてくれました。

ブランデーの中のコニャックのような存在。

味わいがコニャックに似ているだけでなく、マルティニークラムの存在自体が

ラムの中で別格と思えるようになりました。

1969年のあと1975年、80年とさまざまなビンテージ品を取り扱ってきました。

最初に飲んだ1969年ほどのインパクトはないにしても、

ひとつひとつのビンテージには思い出がありました。

とても残念なことに、2000年にトロワリビエール蒸留所は火災に遭い、

古酒の樽を全て消失してしまいました。

瓶詰めされた商品だけがかろうじて難を逃れましたが、数は少なく、

市場に出回ることはほとんどなくなったのです。

2008年3月に、初めてトロワリビエール蒸留所に行きました。

なかを見学したあとに通された部屋のテーブルの上に、

かつて扱っていた全ビンテージが並んでいました。

ビンテージは1953年から始まり、もとろん1969年のなつかしい姿もありました。

垂直テイスティングをしながら、「ああ、この味だ!」と1969年に久々に再会しました。

他のビンテージとも再会を果たし、頭の中では同窓会気分でした。

マルティニーク島で熟成されるマルティニークラムは、

暖かい気候のせいでモルトの倍以上のスピードで熟成が進みます。

樽にもよりますが、10年もたてば古酒の仲間入りをするものも現れます。

私の中では69年が格別ですが、これからもチャンスはあります。

ぜひ、同じ感動を皆様にお伝えしたいと思っています。

(引用終わり)

 

野生的な獣臭に上品な香木の香りがからみ

新樽熟成のボルドーのトップ・シャトーを思わせます。

口内でも野生と洗練がせめぎ合い

フレンチ・クレオールの文化そのものの印象の縮図のようです。

素晴らしいです。

 

最後は安定のディジェスティフ、ケイデンヘッドのグリーンラベル・デメララ90年代流通品です。

香りはコーヒー、ビター・チョコレート、上質な出汁昆布。

口内では十二分に濃厚ながら過ぎることのない

稀有なバランスで最高の余韻を演出してくれます。

これも素晴らしいです。

 

誰よりも私自身が一番楽しんでいるこの企画、

皆様に是非御体験頂きたいと願っております。

 

 

 

Rum and Whisky   (ラム・アンド・ウイスキー)

604-8014 京都市中京区木屋町三条下る材木町188-3 光ビル4階東 (木屋町交番から北に7軒目)

20時から翌4時 火曜休  チャージ500円

3時以降でノーゲストの場合は閉店させていただくことがございます

小さな店でございますので僭越ながら御一組3名様までにてお承りさせていただきます。

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