おかげさまで六周年記念祭も無事終了いたしました。

御来店いただきました皆様ありがとうございました。

 

開封いたしました

アードベッグ 1992 10年 ダグラス・オブ・ドラムランリグ

Ardbeg 1992 /10yo /45% /Douglas of Drumlanrig

H 1100 / F 2000

 

005

 

土と煙、期待通りの強い香味が湧き上がる短期熟成のアードベッグです。

梅雨時に、刺激的でおいしいアイラ・モルトです。

 

 

先日のニュースで、レオナルド・ダ・ヴィンチの絵画“糸巻きの聖母”(糸車の聖母)が

来年の一月に、日伊国交樹立150周年を記念して初来日すると報道されました。

現存作品の少ないダヴィンチを、日本で見られる機会は稀です。

 

それを許可した所有者バクルー公爵の居城が、このラベルのドラムランリグ城です。

かつて絵はこの城内で展示・公開されていました。

バクルー公は英国内最大の土地所有者としても知られる富豪です。

 

2003年8月27日、観光客を装った二人組により、展示中のこの絵が強奪されます。

評価額70億円以上ともいわれる大盗難劇は、当時世界に報道されました。

このボトルが日本に紹介されたのはそのしばらく後のことです。

 

当時の輸入代理店の案内文によると、盗難に失意の9代目バクルー公が

本来プライベートなものだったウイスキーコレクションの放出を決め

原酒の選定にも自ら関わっていたそうです。

また、

「少しでも多くこのウイスキーを日本の皆さんに買って頂き、損失を取り戻したい」

とメッセージを出されたとのことです。

 

公の資産規模を考えますと、ちょっと鵜呑みにはできない話にも思えますが

広告のストーリーとしては面白いですね。

 

その後、2007年に絵はグラスゴーで発見・保護され、公爵家に返還されますが

そのわずか一ヶ月前に9代バクルー公は亡くなっており

現在は子息が第10代当主となっています。

今回の来日を許諾したのはこの10代目です。

 

旧来“糸車の聖母”とされた呼称が、今回の来日では“糸巻きの聖母”で統一されています。

後者で検索するとほぼ来日決定以降の記事しかヒットしません。

“糸車の聖母”で検索いたしますと、真贋論争含めてネガティブな記事も多く出ますので

その検索対策として邦題を変更したのかな、と思うのは

少し穿った見方でしょうか。

 

ともあれ貴重な文化財の来日です。

江戸東京博物館での公開だそうですが

機会があれば見てみたいと思います。

 

このボトルはダグラス・レイン傘下のラングサイド・ディスティラー社よりの販売で

現在同ブランドはハンター・レイン社が保有しているようです。

 

 

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もう一本、こちらはグレンギリーの1968蒸留、36年物です。

ラム樽後熟で樽出しの55.9%です。長期熟成の魅力を愉しめます。

 

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アードベッグとラフロイグの創業200周年記念ボトルも開いています。

この機会にお試しください。

 

 

 

 

 

 

近くの京都市美術館でルーヴル展が始まりました。

ダヴィンチと同じく現存する真作の少ないことで知られる

フェルメールの作品が来ていて、人気です。

平日の午後に訪れましたが

まだ人少なでしたので今のうちに是非。

 

 

 

 

Rum and Whisky   (ラム・アンド・ウイスキー)

604-8017 京都市中京区木屋町三条下る材木町188-3 光ビル4階東 (木屋町交番より北に7軒目)

19時から翌4時 火曜休     チャージ500円    TEL 075-221-1721
3時以降でノーゲストの場合は閉店させていただくことがございます。

小さな店でございますので勝手ながらお一組3名様までにてお承りさせていただきます