カテゴリー : ブランデー

バッサーノ・デル・グラッパとイタリアの思い出 七周年に寄せて

 

 

七周年感謝祭を開催中です。6月6日までです。

 

5月30日の当日は、久々のシャンパンの御提供と

ベリーニやシャンパン・モヒートを作らせていただき、私も楽しませていただきました。

更新情報はTwitterをごらんください。

 

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7th Anniversary special bottles

ウイスキー ベンリアック 1976  35年 キンコー     15ml 1700円

ラム ラ・マニー 1979  90年代初頭流通品  30ml 1700円

グラッパ モルテ 1978 オールドボトル      15ml 1700円

 

Benriach 1976-2012 35yo 47.4% #3030 KINKO 3rd 193bts  / 15ml 1700 JPY

La Mauny 1979 pre AOC    /  30ml 1700 JPY

Grappa Vinaccia di Recioto Amarone della Valpolicella Morte  1978    /  15ml 1700 JPY

 

どちらも好評です。

ベンリアックは封切りから鮮烈な果実香で、ビリー・ウォーカー時代を代表する一本。

 

ラマニーは1996年のAOCマルティニーク制定前のボトルで

現在のように洗練される以前の、焼畑収穫由来と思われる焦げ感を含む複雑な香味。

 

グラッパは野生的な生命力溢れる酒質に

シンプルで力強い木樽の香味がのって、極上の古酒の飲み心地。

是非お試しいただきたい一杯です。

 

 

 

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2007年にイタリアを旅し、酒の生産者やウイスキーのコレクターを訪ねました。

途中グラッパ発祥伝説のある山間の町、バッサーノ・デル・グラッパに滞在し

近郊のスキアヴォンにあるポリ社の蒸留所を訪問しました。

前日になって初めて連絡をしたのですが

現当主のヤコポ・ポリ氏が、自身の運転で迎えに来てくださり、恐縮しました。

 

グラッパは、ワインを造る際のぶどうの搾りかすを発酵・蒸留して造ります。

ポリ社では様々なタイプの蒸留器を拝見できました。

 

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古式の小さな蒸留器から

 

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車輪の付いた大型のもの

 

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最新鋭のものまで揃っています。

丁寧に生産過程を御案内していただきました。

また、御先祖の苦労話から

ポリ家と家族ぐるみの親交があった、ロマーノ・レヴィ氏の話などもお伺いできました。

 

かつては蒸留器を牽いて農家を廻り、搾りかすを蒸留して手間賃を得ていたそうです。

アルマニャックと似ています。

野趣豊かなグラッパの魅力の秘密を教えていただきました。

 

またいつか名物のホワイト・アスパラの季節に

バッサーノ・デル・グラッパの町を訪れたいですね。

 

 

 

 

 

バッサーノからの帰路に、ヴェネチアに立ち寄りました。

ヘミングウェイの行きつけとしても有名なハリーズ・バーにて

オリジナルのベリーニとカルパッチョを堪能しました。

今年で85周年だそうです。

 

 

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写真は1720年創業の欧州最古のカフェ、フローリアンにて。カフェ・ラッテ発祥の店です。

もうすぐ300周年だとか。当店も負けないよう、続けていこうと思います。

これからもどうぞよろしくお願い申し上げます。

 

 

 

 

 

 

Rum and Whisky   (ラム・アンド・ウイスキー)  Twitter
604-8017 京都市中京区木屋町三条下る材木町188-3 光ビル4階東 (木屋町交番より北に7軒目)

19時から翌3時 火曜休     チャージ500円    TEL 075-221-1721
2時以降でノーゲストの場合は閉店させていただくことがございます。

小さな店でございますので勝手ながらお一組3名様までにてお承りさせていただきます。

Barカルバドール&信濃屋 ミッシェル・ユアール1997-2014

 

 

12月30日から1月4日まで年越しで休まず営業いたします。


12月29日(月)は年内最後の振替休業をさせていただきます。

1月5日から8日まで年始休業させていただきます。

1月9日(金)より通常営業に戻ります。

年末年始はこの時だけのシャンパーニュのグラスもご用意いたしますので

一年の節目に是非お越し下さいませ。

 

 

 

ご近所にある世界一のカルヴァドス・バー、カルヴァドールの高山寛之氏の選んだボトルです。

ミッシェル・ユアール 1997-2014  カルヴァドール&信濃屋

Michel Huard 1997-2014 /52.0% /#18 /528bts /for Calvador & Shinanoya

 



 

 

以前ご来店の際に、高山氏より案内をいただいていたボトルが届きました

フランス、ノルマンディー地方の誠実な生産者、ミシェル・ユアールのカルヴァドスです。

 

高山氏は京都の誇るバー、カルヴァドールのオーナーで仏政府認定のアンバサドゥール・デュ・カルヴァドスです。

年下ながらお会いすると緊張で背筋の伸びるバーマンです。

 

開封から熟したリンゴの素晴らしい香りです。

希少な樽出し度数の力強さが香味ともに活きています。

樽由来の渋み苦みも確かに感じ取れますが

むしろ果実の甘みを上手に引き締めていて、好印象です。

 

シードルの酵母様の香味も感じられ、若くともストレートで充分愉しめる複雑さと熟成感を持っています。

これはさすが高山氏、素晴らしい樽を選ばれています。

是非お試し下さいませ。

 

 

 

とはいえやはり高山氏の選ばれたボトルですから

カルヴァドールさんで、ご本人からエピソードなど伺いながらお飲みいただくのが一番良いとは思うのです。

 

遠方のバーならともかく、あえて徒歩圏内の当店で楽しんでいただくにはと考えた結果、

ポール・ジローの時と同様に、贅沢ながらカクテルに仕立ててみました。

この時期出回るざくろを使ったジャックローズです。

 


 

 

写真では判り難いですが、ダークトーンの深い紅色に仕上がりました。

加水のVSOPクラスでお作りするものから、

香りの広がり、味の深みとも格段に向上し、贅沢のし甲斐が充分あると判断いたしました。

是非お試し下さいませ。

できるだけ備えますが、ざくろが品切れの際は御容赦下さい。

 

 

 

 

 

 

 

ミッシェル・ユアール氏のメゾンを訪れたのは2004年11月のことです。

秋のひと月をフランスで過ごし、最後の滞在地がノルマンディーでした。

 

御紹介していただいた輸入代理店のボニリさんも未訪問とのことで

私が日本から初の訪問者となりました。

パリから鉄道のあるフレールの町に宿を取り、起点にいたしました。

 


 

フレールの中心部です。小さいながら活気のある町です。

私は運転しての生産者訪問はしませんので

ここから徒歩で10km程先の目的地を目指します。

 


 

町の中心の丘から

この一番細い道を下っていくと

 

 

すぐに人家は途切れ、こんな風景です。

 

 

数キロも歩くと牧草地が広がり

 


 

牛が昼寝をしています。

11月というのに汗をかく陽気です。

飲み物を買える所などありません。

水を携帯しなかったことを後悔いたしました。

 

 

りんごの果樹園。

 

 

こちらは洋梨です。

このドンフロンテ地区は梨の栽培が盛んで、カルヴァドスにも使われますが

ミシェル・ユアールはあえてりんごのみで生産しています。

 

 


 

途中迷っていつしか道を外れ、小川に沿って歩き、廃線跡を越え

ぬかるみを歩いて民家を訪ね、

親切な方に教えていただいてなんとか辿り着きました。

 


 

ミッシェル・ユアールのりんご園です。

3時間強の爽快な散策でした。

 


 

当主のミッシェル・ユアール氏と御家族にお迎えしていただきました。

フレールから歩いて来ましたと言うと驚かれました。

「収穫の様子と熟成庫を拝見できますか。」 と逸る私に

まずはその椅子に座って当家のシードルを飲みなさい。と笑顔でおっしゃいました。

そういえば喉がカラカラでしたので、たくさんおかわりしてしまいました。

 


 

奥様が名物のタルト・ノルマンドを焼いてもてなしてくださいました。

酸味の効いたりんごのタルトとシードルは相性が抜群です。

 


 

遠来の日本人の緊張を解こうと、皆様にお心遣いをいただきました。

往路、街灯が全く無い道を来ましたので、

「陽が落ちる前に街に戻らなければ」 という懸念があったことも忘れて

心からの笑顔になりました。

食後にはカルヴァドスの古酒をいただき、りんごのフルコースを堪能いたしました。

 

しかし私も10年遡れば、髪を脱色して渡欧するような蛮行をしているのですから

若さとは恥ずかしいものです。

最近はそれを“黒歴史”と呼ぶようです。

 

 

メゾンを出て、御高齢のミシェル氏に代わって、

生産現場は後継者のジャン・フランソワ氏にご案内していただきました。

りんごの品種による香味の違いを実際に食べながら体験させていただきました。

 


 

収穫したりんごを集め

 


 

洗浄、破砕して

 


 

圧搾して果汁にして

 


 

発酵、蒸留してカルヴァドスが造られます。

 


 

これは彼らが“フルール・ド・ポミエ”と呼んでいる未熟成のカルヴァドスです。

 

 

樽で寝かせて熟成カルヴァドスになります。

この熟成庫に並んでいる樽の中に今回の原酒もあったのでしょう。

京都での再会に胸が熱くなります。

高山氏に感謝です。

 

 

結局帰路は甘えて、ジャン・フランソワ氏に車で送っていただきました。

この機会に、今まで話すことも無かったノルマンディーでの訪問記を綴ることができました。

すぐ近くにカルヴァドールさんがありますので私が積極的に扱う意義は感じませんが

もちろん今でもカルヴァドスは大好きです。

 

 

 

 

 ノルマンディ名物の“カフェ・カルヴァ”。昼間から泥酔できます。

 

 

 

Rum and Whisky   (ラム・アンド・ウイスキー)

604-8017 京都市中京区木屋町三条下る材木町188-3 光ビル4階東 (木屋町交番から北に7軒目)

20時から翌4時 火曜休  チャージ500円       Tel 075-221-1721

3時以降でノーゲストの場合は閉店させていただくことがございます

小さな店でございますので僭越ながら御一組3名様までにてお承りさせていただきます

ザ・ウイスキー・エージェンシー トラベラーズ 2005-2013 8年

 

 

 

美酒の秋、文化の秋です。

 

開封いたしました

トラベラーズ 2005-13 8年 ザ・ウイスキー・エージェンシー

Travellers 2005-13 /8yo /49.5% /282bts /The Whisky Agency

H 1000 / F 1800

 


 


 

ドイツの新興ボトラー、ウイスキー・エージェンシーより

中米の小国、ベリーズ産のダーク・ラムです。

 

メキシコとグアテマラに国境を接するベリーズのラムを扱うのは初めてです。

この国についてもほとんど知りませんでしたが、スペイン統治から英領時代を経て独立したそうです。

公用語は英語。グレート・ブルー・ホールという美しい海中地形がよく知られているようです。

トラベラーズ蒸留所は、かつて日本でも入手できた有名な“ワン・バレル・ラム”を造っている所です。

 

旧英領らしい力強い濃厚な味わいに

スペイン系の甘みが融合しています。

質感はニカラグア産を想わせる粗さもあり

総合すると他に無い個性となっています。

 

季節にふさわしい香味です。

未知の異国を旅するようにお愉しみ下さいませ。

 

 


 

前回御紹介いたしましたポール・ジローは早くも残一杯です。

コニャックにここまでの反響をいただけるとは嬉しく、また意外でもございました。

一週間でこんなにたくさんのサイドカーをお作りしたことはかつてありません。

通常は左後方の古いシャトー・ポーレで調製いたしますので、また御用命下さいませ。

 


 

今回売り切れたのはグレンロッシーの75.79、ライフのキャパドニック

フンギのハイランドパーク、ミッションのクライヌリッシュ71です。

涼しくなり、長期熟成のウイスキーが良く出るようになりました。

 

 

 

 

 

 


 

文化・芸術に親しむ秋です。

京都では国立博物館の新館が完成し、旧館も改装が終わりました。

 

写真左が新しい平成知新館です。現代的な建築で、常設の展示です。

右後方が改装成った明治古都館です。現在鳥獣戯画展をしています。昨日初日を見ましたがまだ人少なでした。

間の遠方に見えるクレーンはフォーシーズンズ京都の建設現場です。

来春開業予定のようで、太閤ゆかりのこの界隈もまた様変わりするようですね。

 

平成知新館では開館記念特別展“京へのいざない”をしています。

凄いボリュームの展示です。

急ぎ足で回っても2時間、ゆっくり見ればその倍は楽しめるでしょう。

雨天や荒天時の観光に、とてもおすすめの場所ができました。

 

 

 

 

 

 

Rum and Whisky   (ラム・アンド・ウイスキー)

604-8017 京都市中京区木屋町三条下る材木町188-3 光ビル4階東 (木屋町交番から北に7軒目)

20時から翌4時 火曜休  チャージ500円

3時以降でノーゲストの場合は閉店させていただくことがございます

小さな店でございますので僭越ながら御一組3名様までにてお承りさせていただきます

ポール・ジロー トレ・ラール 90年代流通品

 

 

時は秋。熟成酒の季節です。

 

開封いたしました

ポール・ジロー トレ・ラール 90年代流通品

Paul Giraud  Tres Rare /40% / bot. 90’s

H 1100 / F 2000

 


 

懐かしいボトルが市場に出ていましたので

購入いたしました。

 

日本でも人気のコニャックの造り手、ポール・ジローの90年代流通品です。

販売元によると1996年のボトリングだそうです。

以前御本人より1959年蒸留のシングル・ヴィンテージとお伺いいたしました

 

開封から濃密な甘い果実香です。

口内にも新鮮な果汁のような繊細な甘みが広がり

白木のような上質な渋みが引き締めます。

 

大手メゾンの古酒のような重厚で芳醇な迫力のあるタイプではありませんが

カラメル無添加で果実味に重きを置いた端麗な構成です。

 

コニャックの魅力の全てが愉しめるボトルではありませんが

一つの方向性の完成形と申し上げても良い程の品質に達しています。

 

良心的な価格で、ある程度の本数入ったようですので

御自宅用に、あるいはお店に何か良いブランデーを一本、という方に

御購入を強くお薦めさせていただきます。

 

 



 

当店では贅沢にもサイドカーに仕立ててみました。

銘酒に蛇足とならないよう最小の手を加えました。

価格もお得な2000円といたしましたので

この機会にお試しくださいませ。

 

 

 

 

ポール・ジロー氏のメゾンを訪れたのは2004年のことです。

いつか記事にしようと思ったまま、もう10年も経ってしまいました。

 

私は運転しての生産者訪問はしませんので

コニャック市から2駅先のシャトーヌフ・シュル・シャラントから

メゾンのあるブートヴィル村まで、霧雨降るぶどう畑の中を7kmほど歩きました。

 


 

この道をひたすら進みます。他に歩く人はいません。

 


 



 

なだらかな丘陵地帯です。ただただぶどう畑が広がります。

 


 

2時間半ほど歩くとブートヴィルです。心地良い散歩でした。

 


 

木の奥がラベルに描かれているジロー家のメゾンです。

 


 

当主のポール・ジロー氏にご案内していただきました。

この時、

“日本に出荷したトレラールは最初から今(2004年時点)まで、1959のシングル・ヴィンテージのみ”

と教えていただきました。

今回のボトルです。

 

最初の出荷のとき熟成年数を聞かれて、“35年”と答えたら

それから何年経っても35年と言われているよ。

と笑っていらっしゃいました。

 

ボンボンヌではなくフードルに移して熟成が進まないようにしていましたので

まだかなりの量があったのでしょうか。

 

かつては大手メゾンに原酒を卸していたそうですから

出来の良い特定のヴィンテージだけを自家用に確保したのかもしれません。

とはいえさすがに今はもう同じ原酒ではないのでしょうね。

エリタージュは1940年代の連続した3つのヴィンテージのバッティングだそうです。

 

 


 

蒸留工程と熟成庫を拝見して

居間で古酒のテイスティングもさせていただき

素晴らしい時間でした。

 

私は次の目的地、さらに7km先のスゴンザックまで陽が落ちる前に歩く予定でしたが

ありがたいことにジロー氏の運転で送っていただけることになりました。

 

上掲の写真は、途中丘の上でしばし車を降りて眺めたブートヴィルです。

教会は旧教と新教とが争わず融和した珍しい様式で、村の誇りなのだそうです。

 

 


 

ジロー氏には多くのことを教えていただきましたが

ちょうど訪れた前年がフランス全土で記録的な熱波の年でしたので

 

2003年のワインの出来はどうですか?

と尋ねると

 

プリムールでは好評で期待されているようだが、長じてはばらつきが出るのではないだろうか。

生産者の力が問われるだろう。

 

では2003年のコニャックの出来は、と尋ねると

 

コニャックの場合は・・もちろん葡萄の出来は大切だが、最も重要なのは蒸留の成否だ。

蒸留の温度・時間・カットのタイミング。蒸留液の精度こそがその年の出来を決める。

だから私は蒸留時には毛布を持ち込んで蒸留器を一晩中見ているのだ。

 

とお答えいただきました。

 

コニャック・ラム・スコッチと

様々なお酒を扱う中で、この教えは私の蒸留酒への理解の根幹になっています。

 

車内でもコニャックの次の目的地、アルマニャックの貴重な情報など親切に教えていただき

陽の傾いたスゴンザック村で、ジロー氏と別れました。

またいつかお会いしたいですね。

 

 

 

 

 

 

 

 

コニャック市に着いたのはこの3日前のことです。

着いて最初に訪れたのは、忘れもしないコニャック市警察署です。

その前日まで世界遺産の美しい町、ボルドー近郊のサンテミリオンに滞在していました。

 

その日は早朝にサンテミリオンを出発し、憧れのシュヴァル・ブランをご案内いただき

(まだ葡萄のバッジを付けて仕事をしていた頃です)

午後はポムロールを回って、それから列車を乗り継ぎコニャックへ向かいました。

 

途中ちょっとしたトラブルで予定が狂い、コニャック駅には終列車でなんとか着きました。

すでに街は真っ暗で、人も車も全く見かけず、

宿を探してゴーストタウンのような煉瓦の倉庫街を市中心部に急ぎました。

 

ようやくホテルらしき明かりが見えた時、ちょうど前方から初めて車が来て、ほっとしました。

しかしその車はなぜか私のすぐ横で急停止し、

「しまった!」と思った時には遅く、出てきた大男2人に前後を挟まれました。

 

強盗と覚悟しましたが襲っては来ず

ぼろぼろの手帳と短い警棒を見せて

「ポリス。ショウ・パスポート」と片言の英語で言ってきます。

 

2人ともラフな私服で自家用車です。どう見ても警官ではありません。

私はインドや東南アジアでの経験から、これは稚拙な偽警官詐欺だと判断して

とにかくパスポートを渡さずに人のいる場所へ行かねばと

 

「あのホテルのロビーで見せますから、一緒に来てください。」

と言って歩き出した瞬間、

後ろの男に掴まれ、地面に押し付けられ、警棒を頬に当てて制圧されました。

 

それからはあまりよく覚えていませんが

とにかく暴れながら大声で叫んでいたように思います。

すぐにパトカーのサイレンが聞こえ

「助かった!」と思いました。

 

パトカーから降りてきた警官は

彼らではなく

私に手錠をかけました。

 

つまり彼らは本物の私服警官で

私はパスポートの提示を拒否した上、大暴れした怪しい外国人だったのです。

 

手錠をかけられた後ろ手に、さらに自分の荷物を持たされて

口から流れる血を拭うことも出来ず

いつのまにか集まってきた街の人々に見られながら

パトカーで連行されたのがコニャック市警察です。

 

一時間ほどで誤解が解け、開放されましたが

翌日はショックで一日引きこもりました。

今となっては楽しい思い出です。

 

 

 

 

Rum and Whisky   (ラム・アンド・ウイスキー)

604-8014 京都市中京区木屋町三条下る材木町188-3 光ビル4階東 (木屋町交番から北に7軒目)

20時から翌4時 火曜休  チャージ500円

3時以降でノーゲストの場合は閉店させていただくことがございます

小さな店でございますので僭越ながら御一組3名様までにてお承りさせていただきます

ボウモア 1968-2002 34年 ハートブラザーズ

 

 

5周年記念祭を開催中です

 

5th Anniversary bottle, Aged Special Reserve Islay Malt Scotch Whisky /51.5%

Bowmore 1968-2002 /34yo /40.2% /Hart Brothers

Jamaican Rum Over 15yo /74% /Whiskyteca Giaccone

 


 

ウイスキーエクスチェンジ五周年記念のアイラ・ブレンデッド・モルトと

お好みの二杯をお選びいただいて

ハーフ・ショット三杯でチャージ込み5000円にてご提供しております。

上掲はセットの一例として新たに開封したものです。

 

どちらも気に入って何度か取り扱ったボトルです。

ハートブラザーズのボウモア1968は開封からトロピカル・フルーツ香全開で

ジャッコーネのジャマイカは旨味の凝縮度が凄いです。

 

もちろんこれら以外にも当店の全てのボトルからお選びいただけます。

 

記念ボトルが無くなるまで40セット強の御提供です。

3日間で十数セット御注文いただきました。

今週末までくらいのペースでしょうか。

 


 

皆様上手に選んでいらっしゃいます。

ボトラーからのおすすめは

ラフロイグ1976・アードベッグ1974・1978やキンクレイス1968・オード1965・ベンリアック1968などです。

 

 


 

オフィシャルからはファークラス25年・オーバン12年・ブローラ30年2004・ラガヴーリン1979など。

 


 

ブレンドやヴァッテッドがお好きな方にはエインズリー12年・ハイランドフュージリア・ストラスコノンや

ジョン・ウォーカーズ・オールデストなど。

 


 

コニャックからはレイモン・ラニョー・エリタージュ(1906蒸留)やジャン・ドゥ・ソヌヴィエイユ35年

ジャン・フィユーNo.1やピエール・ド・スゴンザック(ピエール・フェラン氏)など。

いくつかは現地でご本人から直接お譲りいただいた希少品です。

 

ムーン・インポートのLuigi Barileのグラッパや

アルマニャックでプライヴェートに詰めていただいた1971などもこの機会にいかがでしょうか。

 

 

また、今回よりHPの右にカテゴリー欄を新設いたしましたので御閲覧の際ご利用下さいませ。

 

 

 

 

先の休日は、急に思い立って久々に山崎蒸留所に行ってまいりました。

前日に申し込みましたので見学ツアーはほぼ満員でしたが

なんとか最終の枠に入れました。

日本のウイスキー造り発祥の聖地の

すぐ近くに住む幸運に感謝します。

 


 

通常のツアーでは昨年新たに増設されたポットスチルを見ることはできませんでしたが

いつ来ても新鮮な感動を覚えます。

 

ツアーの後、庭園のテラスでウイスキー片手に心地良い時間を過ごしました。

ミズナラ原酒と新緑の香りが良く合います。

こちらの山法師の花もちょうど見頃でした。

 

 

 

 

 

Rum and Whisky   (ラム・アンド・ウイスキー)

604-8014 京都市中京区木屋町三条下る材木町188-3 光ビル4階東 (木屋町交番から北に7軒目)

20時から翌4時 火曜休  チャージ500円

3時以降でノーゲストの場合は閉店させていただくことがございます

小さな店でございますので僭越ながら御一組3名様までにてお承りさせていただきます

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