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2013 10月 | Rum and Whisky

2013年 10月 の記事

ストラスミル 1975-2003 28年 ピアレス・コレクション

 

開封いたしました

ストラスミル 1975-2003 28年 ダンカン・テイラー ピアレス・コレクション

Strathmill 1975-2003 /28yo /48.7% /#1891 /219bts /Duncan Taylor Peerless Collection

H 1100 / F 2000

 

 


 

急に冷えて参りましたので

秋の香りを期待して開封いたしました。

少し前の (と言ってももう10年になりますね) ピアレスのストラスミルです。

 

以前扱ったシークレット・トレジャーのストラスミルはWhiskyfunで最高点のもので

封切りはぼんやりしていましたが

残り1/3を切ってから香味が満開になり

ちょっと凄いなと思うほどのおいしさで、ストラスミルを見直すきっかけになりました。

 

そのボトルがカスク・ナンバー1890と92のバッティングで

間の1891は何処に、と思っていましたが

ありました。

ピアレスで出ていました。

 

全開時の1890/92は青リンゴと洋梨そのものの瑞々しい香りで

この1891も抜栓時に同様の香りでしたが

グラスに近づくと刺激の強い溶剤様になり

まだこなれていないようです。

 

前回のボトルの、弱々しさから徐々に香味を取り戻す変化と逆の

強すぎる刺激を馴らしていく変化を経て

同様の境地に達するのでしょうか。

長い目で見守っていこうと思います。

この秋冬の愉しみが一つ増えました。

 


 

今週はインプレッシブのアードベッグとドラムランリグのラフロイグが空きました。

夏の名残りです。

 


 

ウイスキーのリストを更新いたしました。

当店の全ウイスキーの銘柄を価格と共にご覧いただけます。

御贔屓の銘柄を探してみてください。

 

 

 

 

京の町も秋めいて参りました。

散策に良い季節です。

右京の花園まで足を伸ばして

妙心寺の退蔵院庭園に行きました。

 

途中の御池通りの街路樹も色付き始めていて

その徒歩の心地良い疲労感を

瓢箪と鯰のユーモラスな造形が癒してくれました。

紅葉の直前、一番好きな季節です。

 

 

 

 

 

Rum and Whisky   (ラム・アンド・ウイスキー)

604-8014 京都市中京区木屋町三条下る材木町188-3 光ビル4階東 (木屋町交番から北に7軒目)

20時から翌4時 火曜休  チャージ500円

3時以降でノーゲストの場合は閉店させていただくことがございます

小さな店でございますので僭越ながら御一組3名様までにてお承りさせていただきます。

 

オーバン12年 70年代流通品

 

開封いたしました

オーバン12年 70年代流通品

Oban 12yo /DB /bot.70’s

H 2100 / F 4000

 

 


 

 

まだ暑い日が続きますが

確実に季節は移りつつあります。

柔らかく熟した古酒のおいしい季節です。

 

70年代流通のオーバンです。

開栓から控えめなメロンや花の蜜の甘い香り

口内では素朴で深い麦の旨味と上品な蜂蜜の甘味が広がり

しっかりしたピートがそれを引き締めています。

 

よく練られた上質な古酒です。

尖った刺激が無く

飲み進むほどに味わい深く

いつまでも飲み続けていたいと感じる美酒です。

ゆったりとした時間のお供に是非お試し下さいませ。

 

 

 

 

まだ暑さの残る日に

昼前に目覚めてしまい

久々に大原まで散策に行きました。

 

京都市内ながら小旅行の印象がありますが

バスの接続が良ければ家を出て1時間でもう大原の里です。

 

今回は三千院には寄らずに声明の寺院を回りました。

音無の滝まで登ると少し汗ばむほどの陽気です。

 

勝林院では開放的な静寂に包まれ

宝泉院では見事な額縁庭園を眺めることができました。

 

絶えいるばかりの声明の音と

生々しい血天井のコントラストが危うい均衡を保ち

瞑想の時間を過ごすことができました。

 

 

 

 

Rum and Whisky   (ラム・アンド・ウイスキー)

604-8014 京都市中京区木屋町三条下る材木町188-3 光ビル4階東 (木屋町交番から北に7軒目)

20時から翌4時 火曜休  チャージ500円

3時以降でノーゲストの場合は閉店させていただくことがございます

小さな店でございますので僭越ながら御一組3名様までにてお承りさせていただきます。

ナインリーヴス蒸留所訪問記 #3

 

ナインリーヴス蒸留所訪問記の続きです

前回は再溜の工程までを御紹介いたしました。

 


 

蒸留液はいったんタンクに貯められ、加水・フィルタリング・ボトリングされて完成します。

加水するのはもちろん仕込み水と同じ鉱山の湧水です。

驚くべきことに、ミネラル除去も加熱殺菌も行わない生水での加水だそうです。

 

これは日本では珍しい非加熱ミネラル・ウォーターの採水地だからこそできることで

蒸留酒の加水に使われるのは、知る限り世界でも稀な例だと思います。

 

 

蒸留所のすぐ横の木々の間にトロッコの線路跡があり

 



 

木々の奥に坑道の入口があります。

 



 

中は夏でも寒いほどです。

急勾配で下ります。

廃坑の設備は錆びて朽ちています。

 


 

50m程下ると、突如大聖堂の内陣のような巨大な空間に出ます。

鉱脈を掘った跡です。

 



 

さらに奥へ

 



 

天井の低い坑道を屈んで進むと

 



 

水源です。

冷たい岩深水が噴出しています。

 



 

坑道は更に深く、ずっと下へと続いていましたが

とてもそれ以上は進めませんでした。

 

この美しい水を加えて、ナインリーブスは完成します。

 

 



 

 

こうして造られたNINE LEAVES CLEARは、どうお飲みいただくのが良いのでしょう。

 

華やかな香りと重厚で複雑な味わいは、是非そのままでお愉しみいただきたいところです。

陶酔していただける品質です。

 

しかしまだ本邦では皆様ホワイト・ラムの香味に慣れておられませんし

初めは気軽にお試しいただけるカクテルも御提案させていただきます。

 

 

世界のラムの例を見ても

まずはシグネチャー・カクテルで香味を知って、慣れていただき

それから徐々にお酒そのものへの興味をもって愛好していただくのが

定石かと思います。

 

生産者の竹内氏のお勧めは、コーラで割ったカクテル、“クバ・リブレ”です。

御一緒した銀座 Bar Lampの中山氏によって“滋賀リブレ”と名付けられました。

 


 

滋賀リブレ

 

ナインリーヴス・クリア 45ml

ライム 1/4カット

瓶のコーラ 適量で満たす

 

コーラは強い味わいで混ぜた酒の味を染めてしまいますが

染まらないナインリーヴスあってこそのカクテルです。

飲み易く、かつ個性も主張して、シグネチャー・カクテルに最適です。

ネーミングも洒落ていて、語感も良いです。

 

 

私も真似て考案いたしました。

ピニャ・コラーダのナインリーヴス版で、“琵琶・湖ラーダ”です。

 


 

琵琶・湖ラーダ

 

ナインリーヴス・クリア 40ml

モナン・ココナッツ・シロップ 15ml

生クリーム(牛乳で代用できます) 10ml

パイナップル・ジュース 80ml

カット・パイン 1/4 リング (カットして冷凍保存できます)

 

以上をクラッシュ・アイス1カップとともにミキサーにかけ、ゆるいフローズンにします。

 

これも香味の強い副材料を使い、ナインリーヴスならではの個性を引き立てました。

子供っぽい名前ですがおいしさには変わりありません。

 

 

もう一つ、これからの秋冬に向けて、身体の温まるジンジャーのカクテルも考えました。

バーミューダのゴスリング・ラムのシグネチャー・カクテル“ダークン・ストーミー”のアレンジで

“ダークン・スト近江”です。

 


 

ダークン・スト近江

 

ナインリーヴス・クリア 45ml

フィーバーツリー・ジンジャービア 100ml

ライム 1/4カット

 

小さめに砕いた氷とともに、銅のマグカップに満たす。

 

ラムのモスコミュールですね。シンプルでおいしいですよ。

名前はもっとセンスのある人に付け直してもらいたいですね。

 

 

次回はナインリーヴス・熟成編です。

 

 

 

 

Rum and Whisky   (ラム・アンド・ウイスキー)

604-8014 京都市中京区木屋町三条下る材木町188-3 光ビル4階東 (木屋町交番から北に7軒目)

20時から翌4時 火曜休  チャージ500円

3時以降でノーゲストの場合は閉店させていただくことがございます

小さな店でございますので僭越ながら御一組3名様までにてお承りさせていただきます

ナインリーヴス蒸留所訪問記 #2

 

8月に訪問した滋賀のナインリーヴス蒸留所のご報告の続きです

 



 

蒸留所の内観を拝見した時は驚きました。

かつて訪れたどのラムの蒸留所とも全く違った構成になっていたからです。

 

竹内氏がどの国のラム生産の様式を参考にされたのか知りたくて

「海外ではどの蒸留所を視察されましたか」 と尋ねると

「グレンファークラス・グレンリヴェット・グレンフィディックです」と答えられました。

 

ナインリーヴスは

スコッチ・ウイスキー生産の技法を応用して

新しい日本のラムを産み出す蒸留所です。

 



 

蒸留所の内部の全景写真です。

生産設備がコンパクトに機能的に配置されています。

 

1. 1回の仕込みは最大1000ℓ。120kgの黒糖をハンマーで砕き、左端の緑色のタンクで熱した仕込み水に溶かす。

2. 左の銀色の2つのタンクが発酵槽。冷ました溶液に国産パン酵母を加え約4日発酵。6~7%のアルコール度数に。

3. 左の初溜釜で一回目の蒸留。右端のボイラーで釜内部の蛇管に蒸気を通して加熱。18%で300ℓに。

4. 右の再溜釜で二回目の蒸留。中央のスピリット・セーフで蒸留液を選別。58%100ℓで完成。

 

 



 

ナインリーヴスの蒸留釜の形状には不思議な違和感を覚えます。

一対二基のそれぞれで

釜の目的が全く異なるからです。

これでスコッチ・ウイスキーを造るなら特殊な例になりますが

“日本で” “ラムを” 造るには理に適っているのです。

 

一般に背の低い釜は重い酒質を

背の高い釜はすっきりとした酒質を生み出します。

 



 

ナインリーヴスの初溜釜は前者のタイプです。

秩父蒸留所のそれを意識して造られた釜は

発酵した黒糖の香味を余すことなく凝縮します。

 

再溜釜は後者です。

グレンモーレンジを意識して造られ

初溜液の中から特に揮発性の高いエステリーな部分を、

バルジ付きのロング・ネックがゆっくりと取り出します。

これは木樽での熟成が必須なウイスキーと違って

蒸留液がそのまま完成形ともなるラムを造るためのものです。

 

ナインリーヴス・クリアは吟醸酒のような華やかな香りが身上です。

それはこの再溜釜の形状に因るところが大きいでしょう。

 

ではなぜ初溜釜はネガティブな部分も含めて多くの要素を取り出す形なのでしょう。

実は日本の蒸留所では本場スコットランドでは出来ないとされていることが出来るからなのです。

それは

 



 

スピリット・セーフの蓋を開けて随時官能検査をしながら選別することです。

スコットランドのフォーサイス社製のこのスピリット・セーフにも

立派な錠前を付ける部分がありますが

鍵は掛けられておりません。

 

本場では税制上の慣習で、技師がスピリット・セーフの鍵を開けることはできません。

そのため比重計とタイマーを見てカットの判断をしなければなりませんが

ナインリーブスでは竹内氏が常に香味を確認しながらカットする部分を決めていきます。

そのための釜の形なのでしょう。

 

香りの良いヘッドの部分を極力多く取り出し

ミドルの途中に変則的に現れる焼酎様の香味の部分を更に精査して取り除き

テールの粘土のような風味の予兆をいち早く感知することができるのです。

 


 

 

大きな資本力を持った大きな蒸留所でしか出来ないこともあります。

逆もまた然りです。

ナインリーヴスはその創立の理念通り、竹内氏の手が隅々まで行き届いた山中の草庵のような蒸留所です。

 

 

 

 

Rum and Whisky   (ラム・アンド・ウイスキー)

604-8014 京都市中京区木屋町三条下る材木町188-3 光ビル4階東 (木屋町交番から北に7軒目)

20時から翌4時 火曜休  チャージ500円

3時以降でノーゲストの場合は閉店させていただくことがございます

小さな店でございますので僭越ながら御一組3名様までにてお承りさせていただきます。

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