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ミッシェル・クーヴレー | Rum and Whisky

カテゴリー : ミッシェル・クーヴレー

ミッシェル・クーヴレー氏のオールド・グレーン・ウイスキー 

 

 

洛中はまだ暑い日が続きますが、確実に日は短くなり

夏の終わりの兆しを感じます。

 

開封いたしました

ミッシェル・クーヴレー グレーン5年

Michel Couvreur Grain Whisky 5yo /44%

F 1500  (H 900)

 

104

 

故ミッシェル・クーヴレー氏の古いグレーン・ウイスキーを開封いたしました。

写真左の赤いボトルです。右は近年の物です。

世界の名酒事典では91から94年度版まで掲載されていますので

そのころの流通品でしょう。千歳商会の輸入です。

 

ラベルの文言は

Scotch Whisky

From malted and unmalted Grain

Patent and pot still distillation

5years ageing in oak casks

Bottled in Scotland

と記されています。

 

少し解り難い記述です。

私の認識ではそれはブレンデッド・ウイスキーではないかと思うのですが、どうなのでしょう。

ジャンルにこだわらないクーヴレー氏ならではの独特な選択です。

 

淡白ながら多彩な香味の要素があり、愉しめる内容です。

来月にはサントリーさんの新商品“知多”も発売されますので

グレーン・ウイスキーもより注目されるかもしれませんね。

今の気候にちょうど良い佳酒です。お試しくださいませ。

 

 

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以前御本人より頂戴した、氏の所有畑のアリゴテです。

サインもしてくださいました。

にごりの中に豊かな旨みと酸味ある、やはり個性的なワインでした。

 

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今回売り切れたのはダンカンテイラーのマッカラン1969とGMのクライヌリッシュ1972です。

どちらも果実香豊かな近年の傑作でした。

 

 

 

 

 

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昨夜の送り火 松ヶ崎の“妙” 故人を弔う炎です

 

 

 

Rum and Whisky   (ラム・アンド・ウイスキー)

604-8017 京都市中京区木屋町三条下る材木町188-3 光ビル4階東 (木屋町交番より北に7軒目)

19時から翌4時 火曜休     チャージ500円    TEL 075-221-1721
3時以降でノーゲストの場合は閉店させていただくことがございます。

小さな店でございますので勝手ながらお一組3名様までにてお承りさせていただきます

アラン オークニー・ベア カスクストレングス10年

 

 

2月より開店時間が19時になりました。

お食事の後にもお立ち寄り下さいませ。

 

開封いたしました

アラン オークニー・ベア カスクストレングス 10年

Arran “Orkney Bere Barley” 2004-2014 /10yo /56.2% /4890bts

F 1500 / (H 900)

 

062

 

グラスゴーの南西、クライド湾に浮かぶアラン島唯一の蒸留所より

古代の大麦品種で仕込まれた特別なボトルが到着いたしました。

 

このウイスキーの原料となる六条大麦、ベア種は

およそ1000年以上前にヴァイキングによってスコットランドにもたらされたといわれ

100年程前までは主要銘柄として広く使われていましたが

育成が難しく、収穫高もアルコール収量も低いため廃れ、幻となりました。

 

英国ではスコッチ・ウイスキーは重要な輸出品でもあるため

より収量を向上させる方向に麦の品種改良が進みましたが

肝心の香味が希薄になるという指摘から近年ではそれを見直し、

ワイン同様に、収量を抑えて土地の恵みを凝縮する技法が模索されています。

 

そのきっかけの一つとなったのは故ミッシェル・クーヴレー氏の

“シングル・シングル・ベレ・バーレイ”です。

1985年の時点で業界の進む方向に疑問を持ち

壮大な実験で道を示した先見の明と行動力に改めて感銘いたします。

 

ただクーヴレー氏はベア種の原酒を濃厚シェリー樽で熟成し

またパフューム全盛期のエドラダワーで蒸留したため

その強烈な個性をも受け止め得るベアの力強さは感じるものの

単体でのベア種の香味は把握し難く仕上がっていました。

 

その点このアランはリフィルのバーボン樽熟成で、

樽の影響をおそらくはあえて控え

青さも感じさせますがより純粋に

古代の麦の原酒の香味が分かりやすく造られています。

 

クーヴレー氏が使ったベアは

“バノック”というイーストを使わない古来のパンを造るために

オークニーで細々と栽培していた農家が廃業する際に

その最後の年の生産分を買い取ったもので

未来の無いものでしたが

今回はハイランズ&アイランズ大学オークニー校の農学研究所の協力の下で

作付けの方法を含めて研究・育成されている耕作地のもので

種の復興を目的としています。今後に期待できます。

 

派手さはありませんがしみじみとおいしい田舎パンのような魅力のウイスキーです。

スコッチ・ウイスキーの過去で未来です。

是非お試し下さいませ。

 

 

162

 

今回売り切れたのはGMのロングモーン66と

スコティッシュ・シークレットのロセス68でした。

60年代のボトルは年々入手が難しくなっていますが

可能な限り御提供していけるよう努力いたします。

 

 

 

 

1995年設立のアラン蒸留所を訪ねたのは2000年のことです。

99年に初めて発売されたスタンダード・ボトルが上質で興味を持ちました。

グラスゴー近くの小さな港町、アードロッサンからフェリーで島に渡ります。

島を周回するバスに乗れば、すぐに蒸留所です。

 

アラン島の美しい風景に馴染んだ新しい蒸留所は

最新の技術を導入しながらも、どこか人の手の温かさを感じさせました。

 

見学後、蒸留所を出るといつの間にか豪雨になっていました。

そのまま対岸のキンタイヤ半島に渡るつもりで近くのロックランザ港まで歩きました。

小さな港に人は無く、風雨をしのげる建物も無く、嵐のような荒天の中

突堤に置かれた電話ボックスの中で荒れた海を眺めて船を待ちました。

 

フェリーは予定時刻を一時間以上過ぎても来ず

後で聞くと荒天で運行中止になっていたそうです。

あきらめて再び町の方へ戻ると

幸い最初の民家にB&Bの看板があり、助かりました。

 

老婦人お一人の家で、すぐに風呂を入れていただき生き返りました。

居間で温かい紅茶を淹れていただき

蒸留所で働いている日本人がいるということを伺いました。

快活でよく働き、島の人にも人気があるということを

とても楽しそうにお話されて、私も嬉しくなりました。

 

 

 

 

Rum and Whisky   (ラム・アンド・ウイスキー)

604-8017 京都市中京区木屋町三条下る材木町188-3 光ビル4階東 (木屋町交番より北に7軒目)

19時から翌4時 火曜休     チャージ500円    TEL 075-221-1721
3時以降でノーゲストの場合は閉店させていただくことがございます。

小さな店でございますので勝手ながらお一組3名様までにてお承りさせていただきます

ラフロイグ 15年 オールドボトル

 

 

本日より通常営業です。

 

年末年始の営業を終えて、振り替え休業をいただきました。

京都は元日・二日と記録的な降雪に見舞われましたが

雪慣れした地域からのお客様が続いて

楽しく過ごさせていただきました。

 

開封いたしました

ラフロイグ 15年 オールドボトル

Laphroaig 15yo /43% /75cl /OB /Pre Royal Warrant

H(15ml)  2100 jpy / F(30ml)  4000 JPY

 

198

 

年始めの開封は、なにか2015年にちなんだ物をと思い

ビッグ・レッドとはいきませんでしたが少し古いラフロイグ15年にいたしました。

1990年前後の流通品でしょうか。

 

やや過熟気味のりんごのような深みのあるフルーティーな香味と

やわらかく練りこまれたスモークは現行品と異なります。

往時のスタンダード品としては少し高額になってしまいましたので、

上記価格をご確認の上で良しとされましたら御注文下さいませ。

 

今年2015年は1815年創業のラフロイグ蒸留所の200周年にあたり

記念の行事や特別なボトリングが期待されています。

目を見張る品質のとっておきの樽払いも楽しみですし

皆様とともに乾杯して祝えるような普及品も出していただけると嬉しいですね。

 

スモーキー・ウイスキーのもう一方の雄・アードベッグも今年200周年です。

プロモーションには定評のあるモエヘネシー・ルイヴィトン・グループですから

こちらも楽しみです。

ラフロイグも昨年の巨大買収でサントリーさんの傘下に入りましたので

広告の上手さで負けはしません。

 

227

 

現在開けているオフィシャルのラフロイグたちです。

同じ10年でも時代やロットが違うと香味が違います。

 

現行品もリッター瓶がおいしい、43%がおいしい、などいろいろ言われますが

私見では単にロット差があるだけなのではないかなと思っています。

長期に広範に観測して結論を出された方がいらっしゃったら、お聞きしてみたいですね。

 

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今年最初に売り切れたのはクーヴレーさんのベレ・バーレイ14年でした。

よく熟したウォッシュ・チーズのような香りすらする

超個性的な一本でした。故人を思い出させました。

 

 

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正月は60年ぶりの大雪で、京都は麻痺しました。

歩く人もいない吹雪の中、長野より久しい方に初来店していただきました。

15年前、偶然アイラ島でお会いして、ラフロイグの蒸留所見学を御一緒した方です。

この程度の雪はなんでもないですよ、とさすがの余裕で

次のバーへとはしごに向かわれました。

 

写真は一夜明けて、三条大橋から四条方面を望む鴨川雪景です。

 

 

 

Rum and Whisky   (ラム・アンド・ウイスキー)

604-8017 京都市中京区木屋町三条下る材木町188-3 光ビル4階東 (木屋町交番より北に7軒目)

20時から翌4時 火曜休     チャージ500円    TEL 075-221-1721
3時以降でノーゲストの場合は閉店させていただくことがございます。

小さな店でございますので勝手ながらお一組3名様までにてお承りさせていただきます。

追悼 ミッシェル・クーヴレー

 

8月17日、ミッシェル・クーヴレー氏が亡くなられたようだ。享年85歳。

 

2004年に氏のブルゴーニュの邸宅を訪問しました。

ボーヌの駅まで運転して迎えに来てくださり、恐縮しました。

「ここに来た日本のバーマンは君一人だけだ」

今もその時の声と表情を明確に思い出せます。

 

氏の所有畑のアリゴテとともに

 

氏の偉業については多くの方が記されていて、改めて書く必要は無いでしょう。

一つ加えるなら、氏はAOCの理念に基づいてスコッチ・ウイスキーを本来の姿に戻そうとしていた。

 

低きに流れんとする業界に危機感を抱き

文化が頂点を迎えた19世紀のやり方を忠実に再現しようとしていた。

その結晶が“シングル・シングル・ベレ・バーレイ”だった。
 

過熟・過剰、もしくは未熟・未完成などと評されながらも

その作品の中に濃厚な熟成シェリーの魅力や淡白なオー・ド・ヴィの味わいを表現し続けた。

 

 

氏のオー・ド・ヴィ。これはミラベル。

 

1984年から始まった“シングル・シングル・ベレ・バーレイ”のプロジェクトの中には

品種・製麦・樽という

現在のスコッチ・ウイスキーがまず解決しなければならない3つの問題が

全て盛り込まれています。

 


 パラディにて大瓶で眠る最後のベレ・バーレイ

 

昨年末にブルイックラディから、続いてアランから、ベア種のウイスキーが発売されました。

氏の投じた一石が少しずつ、確実に業界全体を導いています。

 

 

晩年の作品には苦味や硫黄香のあるものが多く

少し遠ざかっていました。

氏でももはや良いシェリー樽を入手するのは困難なのだろうかと思っていましたが

あるいは私などの知りえない何かを表現しようとされていたのかもしれません。

 

 

今はただ感謝を述べるのみです。

 

 

 

 

 

 

 

Rum and Whisky   (ラム・アンド・ウイスキー)

604-8014 京都市中京区木屋町三条下る材木町188-3 光ビル4階東 (木屋町交番から北に7軒目)

20時から翌4時 火曜休  チャージ500円

3時以降でノーゲストの場合は閉店させていただくことがございます

小さな店でございますので僭越ながら御一組3名様までにてお承りさせていただきます

ザ・トランジション 1968-1997 29年 ミッシェル・クーブレー

 

 

バックバーより

ザ・トランジション 1968-1997 29年 ミッシェル・クーブレー

The Transition 1968-1997 29yo 45%  Michel Couvreur

 



 

敬愛するミッシェル・クーブレー氏の代表作の一つです。

ドラマ化で今話題の漫画「バーテンダー」の

最新18巻でとりあげられておりましたので

この機にご紹介いたします。

 

以下ラベルの文言です。

 

Distilled in Scotland on the 8th March 1968

An experiment of traditional maturation

in both Spanish Andalusia bota and Bourbon hogshead

Original volume 240 bulk litres

Angel’s share 190.5 litres

Nugget : 49.5 bulk litres

Reduced with Loch Katrine water

and bottled on the 20th November 1997

by     Michel Couvreur

 

クーブレー氏の自宅地下の洞窟のような熟成庫は

常に自然に冷涼な状態を保っていて

(熱波の2003年には親類が避難に来たそうです)

天井や壁面には地下水により鍾乳石が出来始めているほどに湿度も十分で

熟成には最適な環境なのですが

それでもさすがにフランスの天使は飲みますね。

ほとんどが彼らの取り分、残ったわずか50ℓが我々人間の取り分です。

 

作中では主人公達の「ストレートで二杯」のオーダーに

ちょっとコミカルな役のうんちくマスターが

「いい選択だー。そもそもクーブレはですね・・」と食いついて

若いスタッフにたしなめられるのですが

私もそうしてしまいそうです。

私には止めてくれる人もおりませんので、気をつけなければなりません。

 

ともあれ素晴らしいウイスキーです。

作中のテーマ「絆・継ぐ想い」を感じながら、是非お試し下さいませ。

 

写真右のボトルは

クーブレー氏がブルゴーニュの自宅近くの所有畑で造るアリゴテです。

氏の娘さんのアレクサンドラさんの名前で出されています。

ここにも「継ぐ想い」があります。

 

クーブレー氏のウイスキーは

最近日本への輸入元が変わりました。

若くて、情熱的な方が新しく始められた会社へと受け継がれました。

日本のウイスキー界にも新しい風が吹きます。

 

 

Rum and Whisky   (ラム・アンド・ウイスキー)

604-8017 京都市中京区木屋町三条下る材木町188-3 光ビル4階東 (木屋町交番より北に7軒目)

20時から翌4時 火曜休     チャージ500円

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