カテゴリー : ウイスキー

マッカラン 16年 ハートブラザーズ・絵画ラベル

 

寒くなりました。

濃厚な香味の熟成酒がおいしい季節です。

 

開封いたしました

マッカラン 16年 ハートブラザーズ

Macallan 16yo /43% /Hart Brothers

H 1500 / F 2800

 


 

英国のボトラー、ハート・ブラザーズの詰めた濃厚シェリー樽熟成のマッカランです。

蒸留年は不明ですが、社名の字体がこのタイプなのは90年代前半までのようですから

70年代末くらいの蒸留でしょうか。

 

絵画のラベル・シリーズの詳細はわかりませんが

この絵は19世紀英国の画家エドウィン・ランドシーアの“The Highland Whisky Still”です。

1820年代に描かれ、当時の密造の様子を伝えています。

 

左奥のボトルは確か90年代末くらいに流通した、同社のアート・コレクションと銘打たれたシリーズで

これはマクダフの1974です。ほかにグラッサも扱いましたがどちらも良かったです。

こういった絵画シリーズの旧作でしょうか。こちらはヴェネチアの風景画です。

 

かつてのマッカランの印象通りの美酒です。

ビター&スイートな香味は飲み応え充分で

深い充足を与えてくれます。

 

寒い季節にしか愉しめない喜びがあります。

是非お試し下さいませ。

 

 



 

こちらも開封いたしました

アーマー20年です。 H 1000 / F 1800

特級時代の輸入品で、記載はありませんが60年代蒸留のグレンファークラスだそうです。

こちらは程よいシェリーの風味で、気品あるシルキーな舌触りの美酒です。

I様ありがとうございました。

 

 

 

本日の休みは夕刻過ぎに目覚めましたので

6時まで開いている細見美術館の江戸琳派展へ行ってから

高台寺圓徳院の夜間公開を見てきました。

 

江戸琳派の華やかな色遣いは楽しく

圓徳院の方丈からは、色づき始めた庭園の静寂をゆっくりと味わえました。

 

寺社の夜間公開には賛否ありますが

私のような夜行性の人間にはありがたいものです。

 

今からが紅葉の美しい季節です。

夜も洛中の随所でライトアップの建築と庭園が見られます。

この季節ならではの愉しみを是非ご覧になって下さいませ。

 

 

 

 

Rum and Whisky   (ラム・アンド・ウイスキー)

604-8017 京都市中京区木屋町三条下る材木町188-3 光ビル4階東 (木屋町交番より北に7軒目)

20時から翌4時 火曜休     チャージ500円

3時以降でノーゲストの場合は閉店させていただくことがございます

ストラスミル 1975-2003 28年 ピアレス・コレクション

 

開封いたしました

ストラスミル 1975-2003 28年 ダンカン・テイラー ピアレス・コレクション

Strathmill 1975-2003 /28yo /48.7% /#1891 /219bts /Duncan Taylor Peerless Collection

H 1100 / F 2000

 

 


 

急に冷えて参りましたので

秋の香りを期待して開封いたしました。

少し前の (と言ってももう10年になりますね) ピアレスのストラスミルです。

 

以前扱ったシークレット・トレジャーのストラスミルはWhiskyfunで最高点のもので

封切りはぼんやりしていましたが

残り1/3を切ってから香味が満開になり

ちょっと凄いなと思うほどのおいしさで、ストラスミルを見直すきっかけになりました。

 

そのボトルがカスク・ナンバー1890と92のバッティングで

間の1891は何処に、と思っていましたが

ありました。

ピアレスで出ていました。

 

全開時の1890/92は青リンゴと洋梨そのものの瑞々しい香りで

この1891も抜栓時に同様の香りでしたが

グラスに近づくと刺激の強い溶剤様になり

まだこなれていないようです。

 

前回のボトルの、弱々しさから徐々に香味を取り戻す変化と逆の

強すぎる刺激を馴らしていく変化を経て

同様の境地に達するのでしょうか。

長い目で見守っていこうと思います。

この秋冬の愉しみが一つ増えました。

 


 

今週はインプレッシブのアードベッグとドラムランリグのラフロイグが空きました。

夏の名残りです。

 


 

ウイスキーのリストを更新いたしました。

当店の全ウイスキーの銘柄を価格と共にご覧いただけます。

御贔屓の銘柄を探してみてください。

 

 

 

 

京の町も秋めいて参りました。

散策に良い季節です。

右京の花園まで足を伸ばして

妙心寺の退蔵院庭園に行きました。

 

途中の御池通りの街路樹も色付き始めていて

その徒歩の心地良い疲労感を

瓢箪と鯰のユーモラスな造形が癒してくれました。

紅葉の直前、一番好きな季節です。

 

 

 

 

 

Rum and Whisky   (ラム・アンド・ウイスキー)

604-8014 京都市中京区木屋町三条下る材木町188-3 光ビル4階東 (木屋町交番から北に7軒目)

20時から翌4時 火曜休  チャージ500円

3時以降でノーゲストの場合は閉店させていただくことがございます

小さな店でございますので僭越ながら御一組3名様までにてお承りさせていただきます。

 

オーバン12年 70年代流通品

 

開封いたしました

オーバン12年 70年代流通品

Oban 12yo /DB /bot.70’s

H 2100 / F 4000

 

 


 

 

まだ暑い日が続きますが

確実に季節は移りつつあります。

柔らかく熟した古酒のおいしい季節です。

 

70年代流通のオーバンです。

開栓から控えめなメロンや花の蜜の甘い香り

口内では素朴で深い麦の旨味と上品な蜂蜜の甘味が広がり

しっかりしたピートがそれを引き締めています。

 

よく練られた上質な古酒です。

尖った刺激が無く

飲み進むほどに味わい深く

いつまでも飲み続けていたいと感じる美酒です。

ゆったりとした時間のお供に是非お試し下さいませ。

 

 

 

 

まだ暑さの残る日に

昼前に目覚めてしまい

久々に大原まで散策に行きました。

 

京都市内ながら小旅行の印象がありますが

バスの接続が良ければ家を出て1時間でもう大原の里です。

 

今回は三千院には寄らずに声明の寺院を回りました。

音無の滝まで登ると少し汗ばむほどの陽気です。

 

勝林院では開放的な静寂に包まれ

宝泉院では見事な額縁庭園を眺めることができました。

 

絶えいるばかりの声明の音と

生々しい血天井のコントラストが危うい均衡を保ち

瞑想の時間を過ごすことができました。

 

 

 

 

Rum and Whisky   (ラム・アンド・ウイスキー)

604-8014 京都市中京区木屋町三条下る材木町188-3 光ビル4階東 (木屋町交番から北に7軒目)

20時から翌4時 火曜休  チャージ500円

3時以降でノーゲストの場合は閉店させていただくことがございます

小さな店でございますので僭越ながら御一組3名様までにてお承りさせていただきます。

スキャパ 1989 ジョン・ミルロイ

 

開封いたしました

スキャパ 1989 ジョン・ミルロイ

Scapa 1989 /50% /#1892 /John Milroy

F 1500 (H 900)

 


 

なかなか涼しくなりませんね。

こんな気候には爽やかな若いスキャパなどいかがでしょうか。

 

1989年蒸留で熟成年数表記はありませんが

裏ラベルに

John Milroy joined the family liquer buisiness in 1947,

~ Now celebrating 50 years trading.

との記述がありますので

この通りなら1997年頃の発売で、8年程の熟成ということになります。

 

洋梨とレモンのコンポートのような清々しい甘い香りから

スキャパらしい旨味と塩、素直な麦の風味が愉しめます。

初秋にふさわしい一杯です。お試し下さいませ。

 


 

こちらも開封です

カリラ 1990-2003 58.2% GMカスク・セレクション

H 1000 / F 1800

 

GMの樽出しのカリラです。

アタックから余韻まで充分なスモークを感じさせ

嫌味なく、旨味のしっかりしたバランスの良いアイラ・モルトです。

 

 



 

今週売り切れたのは

バルヴェニー・クラシック 18年

ロイヤル・ロッホナガー1972 TR・TWF

ベンリアック1976 Kinko 2nd

でした。

 

バルヴェニーは三楽輸入のウイスキー表記なので89,90年の流通品。

円熟して素晴らしい逸品でした。また同等の古酒を御用意したいですね。

ベンリアックは新作効果でしょうか。3rdはまだございますのでお試し下さい。

 

 

 

 

散策の途中で

特別公開中の六道珍皇寺に寄り道しました。

普段は格子越しに眺めるだけの庭園に初めて入って

小野篁の冥府通いの井戸を直接覗き見ることができました。

 

羊歯の茂った井戸の底は案外浅く、陽光が差しこんで

冥界に通じているようには見えませんでしたが

蛙の一匹くらいは住み着いていそうな涼やかさでした。

 

 

 

 

 

Rum and Whisky   (ラム・アンド・ウイスキー)

604-8014 京都市中京区木屋町三条下る材木町188-3 光ビル4階東 (木屋町交番から北に7軒目)

20時から翌4時 火曜休  チャージ500円

3時以降でノーゲストの場合は閉店させていただくことがございます

小さな店でございますので僭越ながら御一組3名様までにてお承りさせていただきます。

追悼 ミッシェル・クーヴレー

 

8月17日、ミッシェル・クーヴレー氏が亡くなられたようだ。享年85歳。

 

2004年に氏のブルゴーニュの邸宅を訪問しました。

ボーヌの駅まで運転して迎えに来てくださり、恐縮しました。

「ここに来た日本のバーマンは君一人だけだ」

今もその時の声と表情を明確に思い出せます。

 

氏の所有畑のアリゴテとともに

 

氏の偉業については多くの方が記されていて、改めて書く必要は無いでしょう。

一つ加えるなら、氏はAOCの理念に基づいてスコッチ・ウイスキーを本来の姿に戻そうとしていた。

 

低きに流れんとする業界に危機感を抱き

文化が頂点を迎えた19世紀のやり方を忠実に再現しようとしていた。

その結晶が“シングル・シングル・ベレ・バーレイ”だった。
 

過熟・過剰、もしくは未熟・未完成などと評されながらも

その作品の中に濃厚な熟成シェリーの魅力や淡白なオー・ド・ヴィの味わいを表現し続けた。

 

 

氏のオー・ド・ヴィ。これはミラベル。

 

1984年から始まった“シングル・シングル・ベレ・バーレイ”のプロジェクトの中には

品種・製麦・樽という

現在のスコッチ・ウイスキーがまず解決しなければならない3つの問題が

全て盛り込まれています。

 


 パラディにて大瓶で眠る最後のベレ・バーレイ

 

昨年末にブルイックラディから、続いてアランから、ベア種のウイスキーが発売されました。

氏の投じた一石が少しずつ、確実に業界全体を導いています。

 

 

晩年の作品には苦味や硫黄香のあるものが多く

少し遠ざかっていました。

氏でももはや良いシェリー樽を入手するのは困難なのだろうかと思っていましたが

あるいは私などの知りえない何かを表現しようとされていたのかもしれません。

 

 

今はただ感謝を述べるのみです。

 

 

 

 

 

 

 

Rum and Whisky   (ラム・アンド・ウイスキー)

604-8014 京都市中京区木屋町三条下る材木町188-3 光ビル4階東 (木屋町交番から北に7軒目)

20時から翌4時 火曜休  チャージ500円

3時以降でノーゲストの場合は閉店させていただくことがございます

小さな店でございますので僭越ながら御一組3名様までにてお承りさせていただきます

アードベッグ 1978 22年 Giuseppe Gambi

 

開封いたしました

アードベッグ 1978 22年 Giuseppe Gambi

Ardbeg 1978 /22yo /40% /Selected Personally by Giuseppe Gambi

H 1800 / F 3400

 


 

 

リスキーな香りのするボトルを、好奇心を抑えられず開封いたしました。

イタリアのラヴェンナで古酒を扱うジュゼッペ・ガンビ氏の詰めたアードベッグです。

右のカラト向け1974のゴッホ・ラベルと好対照なポップなデザインです。

 

アードベッグは80年代の多くの期間に

その生産を休止していましたので

現在市場にあるもののほとんどは90年代以降の若いものか、70年代以前の古酒かに分かれます。

その中間が無い分古酒は貴重です。

 

また、アードベッグ最大の特徴である強い燻香を生み出していたフロア・モルティングは

70年代に終了してしまっており

再稼動時には香味が大きく変化しています。

 

MJ氏のコンパニオンによれば

“フロア・モルティングが最後に行われたのは1976年から1977年にかけてだが

アードベッグの麦芽がまだしばらく確保されていたことは疑えない”

とのことですから

このボトルにもまだ自家製麦されたものが使われているのでしょう。

 

開栓から香味に重量級の土と煙、紛うことなき70年代アードベッグです。

爽やかな果実香も感じますが、決してフルーティーなウイスキーではありません。

 

やや鈍重なスタートかと思いきや

口に含んだ瞬間に液体から解き放たれたように湧き上がるスモークで

口内が支配されます。

 

加水の40%なのが残念ではありますが

だからこそという部分もあるでしょう。

スペックから想定されるとおりの内容で安心いたしました。

保証できるおすすめのボトルです。是非お試し下さいませ。

 

 


 

今週売り切れたのは

Glenlossie 1981 /16yo /Hart Brothers

Laphroaig 12yo /Trois Rivieres Rum Cask /Kingsbury

Linkwood 1990 /10yo /Chieftain’s Choice

の三本です。

 

やはりこう暑いとアイラと若いものが人気ですね。

「売り切れる前に紹介した方が良いのでは?」

との助言をいただきましたが

空になった瓶との別れが惜しくて載せているだけなのです。

 

 



 

新しいバーの御紹介です。

もうご存知の方も多いと思いますが

先の六月に当店のすぐ近く、窓から見えるほどの場所に

かつて共に働いた同僚の平野貴之氏がバーを開かれました。

BAR Luckenbooth です。

 

ラッケンブースとは

スコットランドの幸運のお守りだそうです。

誠実で温厚な人柄の平野氏らしい

温かい雰囲気の素敵なお店です。

 

ウイスキーも良いものがありますし、カクテルも豊富です。

機会がありましたら是非一度訪ねてみて下さい。

 

 

また今年もジャパン・インポート・システムさんのラムの祭典

“ラム・フェスタ2013京都”

が、来る8月25日に開催されます。

 

大変申し訳ないことながら私はどうにも賑やかなことが苦手で参加いたしませんが

平野氏も参加されますし

京都の素晴らしいバーテンダーの皆様が集まります。

 

チケットは前売りのみでBAR Luckenbooth と

各ブランドアンバサダー店で販売されていますので

この機会にラムの奥深い世界を楽しまれてはいかがでしょうか。

 

 

 

送り火が終わると途端に夏を惜しむ気持ちになって参ります。

この酷暑も愛しいような気がしてくるのが不思議です。

 

 

 

 

Rum and Whisky   (ラム・アンド・ウイスキー)

604-8014 京都市中京区木屋町三条下る材木町188-3 光ビル4階東 (木屋町交番から北に7軒目)

20時から翌4時 火曜休  チャージ500円

3時以降でノーゲストの場合は閉店させていただくことがございます

小さな店でございますので僭越ながら御一組3名様までにてお承りさせていただきます

ベンリアック 1976-2012 35年 KINKO 3rd

 

新入荷です

ベンリアック 1976-2012 35年 KINKO 3rd

Benriach 1976-2012 /35yo /47.4% /#3030 /7 of 193bts /for KINKO Satuma,Japan 3rd Release

H 1500 / F 2800

 


 

話題のボトルが当店にも入荷いたしました。

鹿児島の気鋭の酒販店、キンコーさんの詰めたベンリアック1976です。

ボトルナンバー7番がやってきました。格別の意味はありませんが嬉しいものです。

 

開封から素晴らしい香りです。

2ndに比べますとやや樽感とアタックが強めですが

むしろ好ましく感じられます。

ビンテージの特徴が良く出ていて、期待を裏切らない内容かと思います。

桃のような爽やかな香味のウイスキーです。是非お試し下さい。

 


 

今週空いたのはケイデンヘッドのカリラ15年です。煙香淡く旨味の濃いユニークな佳酒でした。

新入荷はダン・イーディアンのボウモア1992 8年物です。シンプルにその青さが愉しめます。

 



 

カクテル・リストからの今週のおすすめはキャプテンズ・ブラッドです。

当店のレシピでは

 

アプルトン12年 50ml

フレッシュ・ライム・ジュース 10ml

アンゴスチュラ・ビターズ 3drops

トロワリビエール・シロップ 1.5tsp

以上をシェークしたものです。

 

ダーク・ラムを使用したカクテルは、銘柄によって全く違った出来上がりになります。

英国海軍に因んだ飲み応えのあるショート・カクテルを

是非旧英領のジャマイカン・ラムの香ばしさと共にお愉しみ下さいませ。

 

 

 

先の休日は宮崎駿監督の“風立ちぬ”を観て参りました。

円熟した魅力のある、懐古的な良い映画でした。

 

 

 

 

 

Rum and Whisky   (ラム・アンド・ウイスキー)

604-8014 京都市中京区木屋町三条下る材木町188-3 光ビル4階東 (木屋町交番から北に7軒目)

20時から翌4時 火曜休  チャージ500円

3時以降でノーゲストの場合は閉店させていただくことがございます

小さな店でございますので僭越ながら御一組3名様までにてお承りさせていただきます

Ainslie’s Specially Selected Very Old Scotch Whisky 12yo

 

 

開封いたしました

Ainslie’s Specially Selected Very Old Scotch Whisky  12yo

H 1800 / F 3400

 


 

DCL傘下のエインズリー・アンド・ヘイルブロン社の詰めた

12年物のブレンデッド・ウイスキーです。

 

流通は70年代前期以前と推測され

同社はクライヌリッシュ蒸留所の所有者でしたので

原酒はのちにブローラと呼ばれることになる

旧クライヌリッシュの60年代の物かと考えられます。

希少なボトルと申し上げていいでしょう。

 

かつてのクライヌリッシュのオフィシャル・ボトルにも掲げられていた

美酒の守護獣グリフィンのトレード・マークが誇らしげです。

 

香味は艶やかで力強く、オイリーなブローラの特徴が良く出ています。

ピートも程よく効いていて、初期バイカラーにも似ていますが

基幹が細密画のように緻密なミニチュアに構成されていて

それをグレーンが包み込むようです。

 

上質なブレンデッドと見るよりは

上手に伸ばされた旧クライヌリッシュという印象です。

年月を超える美酒です。是非お試し下さい。

 

 



 

今週売り切れたボトルは、テイスターのポートエレン1982です。

穏やかな良いポートエレンでした。夏のアイラ人気で一気に無くなりました。

 

現在お勧めしているのはシグナトリーのボウモア1975とハイスピリッツのベンリアック1968です。

ボウモアはいまだパフューム無く、安定してきています。

ボウモアにはまだこんな一面もあったのかと驚かされる一本です。

 

ベンリアックは開封時よりさらに香味共に良く開いて、まさに飲み頃です。

残り半分です。こちらもお試し下さいませ。

 

 

 

先日、鴨川の散策中に

かねてより建設中の二条のリッツカールトンの屋根が出来上がっているのが見えました。

入母屋風の三角屋根でした。

京都市の建築制約もあって、低層のホテルになるようですね。

来春開業とのこと、古都にまた新しい景色が加わります。

 

 

 

 

Rum and Whisky   (ラム・アンド・ウイスキー)

604-8014 京都市中京区木屋町三条下る材木町188-3 光ビル4階東 (木屋町交番から北に7軒目)

20時から翌4時 火曜休  チャージ500円

3時以降でノーゲストの場合は閉店させていただくことがございます

小さな店でございますので僭越ながら御一組3名様までにてお承りさせていただきます

プルトニー 1990-2001 10年 ハートブラザーズ

 

開封いたしました

プルトニー 1990-2001 10年 ハートブラザーズ

Pulteney 1990-2001 /10yo /57.8% /Hart brothers

H 1000 / F 1800

 


 

1988年設立のスコットランドのボトラー、ハートブラザーズより

若い樽出しのプルトニーです。

このボトルはイタリアで流通したもので

ハイスピリッツ社の扱いです。裏面に同社のラベルがあります。

 

プルトニーはスコットランド北部の港町ウィックで造られます。

かつてヨーロッパ最大級のニシン漁の基地として栄えた町で

最盛期には港に1000隻を超える漁船と7000人の労働者が集まって

重労働の慰みに大量のウイスキーを消費したそうです。

 

結果そのアルコールの弊害を恐れた政府により

禁酒法が1922年に施行され、1947年まで続いたそうです。

19世紀からの町の様子とニシン漁の歴史は蒸留所のホームページで見ることができます。

 

“英本島最北の蒸留所”として紹介されてきたプルトニーですが

さらに北のサーソーに今年ウルフバーン蒸留所が操業を開始しましたので

最北の座を譲ることになりました。。

 

プルトニーの香味の特徴は港町のイメージ通りの爽やかな潮風の香りと

ニシンを想わせる強い塩気と旨みです。

特にオフィシャルの12年に顕著に現れていて

暑い季節にロックやハイボールでおすすめしています。

 

このボトルもそれを期待してこの時期に開封したのですが

オフィシャルよりは少しリッチな甘みがあるようです。

その分長くお愉しみいただけるかと思います。

 


 

今週売り切れたボトル達です

ピアレスのボウモア1969・TWEのロッホサイド1964・BBRのカリラ1982・ロンバードのレダイグ1972です。

どれも素晴らしいウイスキーでした。

新たに御用意させていただいたウイスキー・リストから、皆様良い物を上手に選ばれています。

また劣らぬ美酒を開封して参りたいと存じます。

 

 

 

 

 

祇園祭も無事山鉾巡行が終わり

後は花傘巡行や還幸祭を残すのみです。

夜、当店の窓から見える大文字山に

懐中電灯を持って登っている人々がいるのがわかります。

早くも送り火の準備をしているのでしょうか。

京の夏は祭事が多く、暑さが紛れます。

 

 

 

 

Rum and Whisky   (ラム・アンド・ウイスキー)

604-8014 京都市中京区木屋町三条下る材木町188-3 光ビル4階東 (木屋町交番から北に7軒目)

20時から翌4時 火曜休  チャージ500円

3時以降でノーゲストの場合は閉店させていただくことがございます

小さな店でございますので僭越ながら御一組3名様までにてお承りさせていただきます。

 

ボウモア 1975-2000 25年 シグナトリー

 

 

開封いたしました

ボウモア 1975-2000 25年 シグナトリー

Bowmore 1975-2000 /25yo /49.5% /#1924 /228bts /Signatory

H 1900 / F 3600

 


 

英国のボトラー、シグナトリーの詰めた長期熟成のボウモアです。

ボウモアは1964以降ほとんどのビンテージを飲んでいるのですが

1975は今まで縁が無く、初めての取り扱いです。

 

ボウモアは年代によって随分と個性の変わる蒸留所です。

60年代は南国の果実、80年代は香水や石鹸

70年代はその双方の特徴が入り混じります。

さてこの1975はいかに、と私自身とても楽しみな開封でした。

 

開封からとても良い果実の香り

ただそれは南国の果実ではなく洋梨や熟したいちご様のものが中心で

そこにココナツやクリームの香味が重なります。

 

口内では重厚な熟成感のある麦の旨味と

しっかりしたピートと潮気で、スモークとパフュームはほぼ感じません。

テイスティング・コメントを書いていても思いましたが

これは60・70年代のスプリングバンクかクライヌリッシュのようです。

 

素晴らしくおいしいウイスキーですが

事前に知らなければボウモアとはわからないでしょう。

 

まだ開封日の試飲のみですから

今後どう変化していくのかも楽しみです。

特にパフュームの要素は

開封後数日経ってから現れることも多いですから

しばらく注視していきます。

ボウモアの愛好家の皆様に是非お試しいただきたいと存じます。

 

 


 

若いカリラも開けました

Caol Ila 1991-2001 /10yo /46% /#3204-3208 /Dun Eideann   / F 1200 (H 800)

 

梅雨も明け、急に暑くなりました。

最近アイラ島のウイスキーばかり封切りしていますが

私自身がこの気候に飲みたいものをお勧めいたしたく、自然にこうなりました。

ウイスキーの香味は季節でそう変わるものではありませんが

飲み手の我々の体調は大きく変わります。

時節にふさわしいウイスキーを御用意したいものです。

 

特に暑さのお苦手な方はしばらく冷やしてお飲みになるのも良いのではないでしょうか。

オンザロックや水割り、ハイボールでしたら随分飲みやすくなりますし

若いウイスキーやラムはカクテルにしてもおいしいものです。

近くおすすめのウイスキーやラムのカクテルのリストも御用意しようと思っています。

 

 

 

 

盛夏です。

7月の京都の街中は、お囃子が流れて祇園祭一色です。

暑さと繰り返されるリズムが思考力を奪って

毎日が幻のように過ぎていきます。

 

 

 

 

Rum and Whisky   (ラム・アンド・ウイスキー)

604-8014 京都市中京区木屋町三条下る材木町188-3 光ビル4階東 (木屋町交番から北に7軒目)

20時から翌4時 火曜休  チャージ500円

3時以降でノーゲストの場合は閉店させていただくことがございます

小さな店でございますので僭越ながら御一組3名様までにてお承りさせていただきます。

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