新入荷です

秩父 2010-14  4年 信濃屋

Chichibu 2010-14 /4yo /59.7% /#2625 /Shinanoya

F 1800 / H 1000

 


 

2008年に誕生した新しい蒸溜所、

イチローズモルトとして有名な

ベンチャー・ウイスキーの秩父蒸溜所より

4年物の若いウイスキーです。

 

このボトルは東京の酒商、信濃屋さんの100本目のオリジナル・ボトルとして詰められたものです。

当店での秩父の扱いは初めてとなります。

 

 

開店より、国産のウイスキーは扱ってきませんでした。

これは国産の品質がスコッチに劣るからではなく

近隣の店舗でも定番で置かれている商品を、当店で扱う意義を感じなかったからです。

 

しかしここ数年、海外のウイスキー・マニアのお客様がよくいらっしゃるようになりました。

わかりにくい当店をわざわざ調べてお越しいただいています。

 

そんな方々に

国際的な観光都市のウイスキー専門店として

また国産誕生の聖地・山崎蒸溜所のお膝元として

「日本のウイスキーは置いていません」

などと申し上げるわけには参りません。

 

数年前より、僅かながら数種御用意するようになりました。

 

 

代表的な生産者と蒸溜所の品揃えです。

余市はマガジン・ライブ向けの1985、山崎と響は80年代の最初期のものです。

 

右端のペットボトルは何年か前に量り売りの店で購入した

福島の宝酒造白河工場の30年ものです。55%で昔の国産らしい焼けたゴム様の香味もありますが

長期熟成で複雑さもありなかなか愉しめます。閉鎖蒸溜所です。

 

新着の秩父は4年熟成で若く、未熟です。

生木の青さと焦がした木の香ばしさの両方をやや過剰なほど強く感じます。

ニューポット感をマスキングするためにそうしているのでしょう。

それは成功していると思います。

 

今後の熟成に向けた過程をありのままに出されたというより

4年間の熟成品に出来る限りのことをなされたのではないでしょうか。

強い意志の力を感じます。

海外の方にも是非お試しいただきたい一杯です。

 

「肥土伊知郎氏の不屈の意志によって誕生した

日本の最新の蒸溜所のウイスキーです。

まだ若いですがその志は高く

今後を楽しみにお待ちいただける生産者です。」

 

このように御紹介させていただきたいと存じます。

 

 

来月には竹鶴政孝・リタ夫妻がモデルのNHKの朝の連続ドラマ“マッサン”も始まります。

愛好家なら諳んじている、日本のウイスキーの創生神話を、多くの方が知るようになるでしょう。

この機会にウイスキーに興味を持たれる方に、その魅力をお伝えできますように

私も改めて日本のウイスキー史のおさらいをしておこうと思います。

 

 


 

その他国産洋酒は、青梅で造られていた時代のアーティチョークのリキュール、チナールと

モロゾフ酒造(現モンデ酒造)のオレンジ・ジンなどがございます。

どちらも日本の底力を感じる逸品です。ご興味があればお申し付け下さい。

 

 

 

 

 

 

2001年、日本のウイスキーの国際評価の転換点となった

英国Whisky Magazine誌の“The Best of The Best”の一般向けブラインドテイスティング会に

上京して参加したのを懐かしく思い出します。

 

世界の47種のウイスキーをブラインドで試飲するのですが

結果、最高点を得た余市10年・カスクストレングスの

際立って異質な新樽の香味の個性は

今も鮮烈な印象として残っています。

 

 

 

 

 

Rum and Whisky   (ラム・アンド・ウイスキー)

604-8014 京都市中京区木屋町三条下る材木町188-3 光ビル4階東 (木屋町交番から北に7軒目)

20時から翌4時 火曜休  チャージ500円

3時以降でノーゲストの場合は閉店させていただくことがございます

小さな店でございますので僭越ながら御一組3名様までにてお承りさせていただきます