新入荷です

ザ・グラバー 14年 アデルフィ

The Glover 14yo /44.3% /Adelphi

H 1000 / F 1800

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スコットランドのアデルフィ社より、意欲的なウイスキーが到着いたしました。

ザ・グラバー14年

ジャパニーズウイスキーとスコッチウイスキーの比類なき融合、と題されたボトルです。

 

ザ・グラバーとは、長崎の有名な観光地グラバー邸の主で

幕末の日本で活躍し、維新後も留まったトーマス・ブレーク・グラバーのことです。

スコットランド出身で日本で没したグラバー氏にちなみ、

国産とスコッチのブレンデッド・モルト・ウイスキーが詰められています。

 

当時の貿易商は、兵器を含め様々な商品を扱いましたから

氏の功罪について一面的に評価することは難しいですが

日本の近代化への功績者の一人であることは間違いないでしょう。

 

しっかりとスモーキーな香味です。

色も濃く、厚みのある味わいで

また日本の小規模生産者に感じることの多い、焼けたゴム様の風味も豊かに感じられます。

 

この14年のボトルの中身は公開されていませんが

例えばカリラと富士御殿場だなどと言われれば納得しそうな香味に思えます。

 

興味深い企画で、品質も良いです。

是非お試しくださいませ。

 

 

23 - コピー

 

エジンバラにあったアデルフィ社を訪れたのは2000年のことです。

当時の代表、ジェイミー・ウォーカー氏に御案内していただけました。

住宅街の一室にある、大学の実験室のような清潔なオフィスでした。

 

アデルフィとは1960年までグラスゴーに存在した蒸留所の名前で

かつてその所有者だったアーチボルト・ウォーカー氏の曾孫であるジェイミー氏が

アデルフィ蒸留所の再建を目的として

その資金調達のために設立したボトラーです。

そのため社名も Adelphi Distillery LTD とされています。

 

曽祖父のアーチボルト氏はスコットランドのアデルフィの他に

イングランドのリバプールにグレーンのヴォックスホール蒸留所

アイルランドにリムリック蒸留所を所有したウイスキー界の大人物だったそうです。

 

商品説明中は青年のように爽やかなジェイミー氏でしたが

悲願の蒸留所再興については特に熱く語られていたのが印象的でした。

 

 

 

時は流れ、2004年にジェイミー氏はアデルフィ社を手放し

新しいオーナーへと譲られました。

2014年7月、同社はついに念願の新しい蒸留所を創設しましたが

その名はアデルフィ蒸留所ではありませんでした。

 

新蒸留所はアードナマッハンと名付けられました。

すでに蒸留・熟成が始まっています。

私も参加しているウイスキー・フープでも一樽購入済みです。

ボトリングされる日が楽しみです。

 

 

 

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五分咲きの河津桜と、夜の三条大橋です。春はもうすぐそこまで来ています。

 

 

 

 

 

 

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