開封いたしました

Jバリー 1957

J.Bally 1957 /45%

H 2600 / F 5000

 


 

マルティニークの名門、Jバリーより

1957年蒸留の大古酒です。

 

写真後ろのレゼルブ・ド・ラ・ファミーユは20年代から60年代の黄金のマルチビンテージですが

この57にはより若々しさを感じます。アプリコットの艶やかな香味です。

 

ファミーユには枯淡の風味や青さもあり、複雑さには優りますがネガティブな要素も散見されます。

57は正に熟成の頂点で詰められた上質な構成要素のみで、香りから余韻まで全て素晴らしいです。

こちらも違った方向性で同クラスに並び立つ品質かと感じます。

 

甲乙つけがたい極上の美酒でございます。

是非お試し下さいませ。ファミーユは残り僅かです。

 

 

ラベルのデザインから90年代前半の輸入かと思われますが

バリーは同ビンテージを複数に分けて出荷することも多く

またフードルやボンボンヌで保存されていた可能性もあり、熟成年数は不明です。

 

また、Jバリーの“世界の名酒事典”への初出は1990年版で

この頃から日本で扱われるようになり

インポーターが一度に在庫を買い付けたのかも知れません。

 



 

そのような経緯から年代特定は難しいのですが

名酒事典の掲載写真に基づけば

上記左のラベルが1990-92年度版

中央が93.94年度版

右が95年度版以降のものになります。

 

中央ラベルは他に24・29・39・47・70・75もあり

右ラベルは00 (!) ・50・60・70・95もあると記載されています。

95年度版に95ビンテージはおかしいですね。誤植でしょうか。ブランでしょうか。

 

 


 

今週売り切れたボトルはジャッコーネのジャマイカとラモニーのヌーヴォー・モンドです。

ジャッコーネは液面が下るにつれ甘味が増してより複雑になりました。また扱いたいですね。

 

 

 

 

京都にも台風の来た翌日に

久々に平安神宮の神苑に行ってみました。

白虎池の菖蒲が何本か折れてはいましたが

変わらぬ平安を保っていて、安心いたしました。

 

前回は桜の季節で人が多く

川端康成の古都で有名な蒼龍池の臥龍橋は封鎖されていましたが

この時期はゆったりと飛び石を渡れます。

 

栖鳳池に架けられた泰平閣の途中に腰掛けると

亀島で甲羅干しをする亀たちのユーモラスな姿が見られます。

昨夜は水底で息を潜めていたのでしょうか。

 

池畔の尚美館の上に広がる青空も澄みわたり

秋前の気候も快く、光やさしく

記憶に残る美しい時間となりました。

 

 

 

 

 

Rum and Whisky   (ラム・アンド・ウイスキー)

604-8014 京都市中京区木屋町三条下る材木町188-3 光ビル4階東 (木屋町交番から北に7軒目)

20時から翌4時 火曜休  チャージ500円

3時以降でノーゲストの場合は閉店させていただくことがございます

小さな店でございますので僭越ながら御一組3名様までにてお承りさせていただきます。