カテゴリー : Rhum フランス系

ラ・モニー トレ・ヴィエイユ・キュヴェ

 

 

開封いたしました

ラ・モニー トレ・ヴィエイユ・キュヴェ

La Mauny  Tres Vieille Cuvee  40%

 



 

赤いラベルが印象的な、仏領マルティニーク島のラ・マニーの古酒です。

数年前の流通品ですがいつ頃か記憶が定かではありません。10年は経っていないと思いますが。

気に入って何本か扱いましたが、最後の一本を開封いたしました。

 

当時の1979やオルダージュと同じオールド・タイプのブラウン・ダンピー瓶仕様です。

AOCのマークが入っておりますので

1996年以降の物であることは間違いありません。

 

マルティニーク・ラムは近年、より繊細でエレガントなスタイルに変わりつつありますが

このボトルはその過渡期のものです。

 

私はAOC認定の前後で品質の決定的差はないと思いますが

収穫の機械化や生産量の増加、蒸留所の統廃合などが変化の大きな要因ではないでしょうか。

 

いずれにしても酒造りは常に20年、30年先を考えてするものですから

AOCの功罪は現時点ではまだ語れないでしょう。

より良い方向に導いて欲しいものです。

 

ともあれこのボトルは

クラシカルなアグリコール・ラムの濃厚さと

モダンなエレガンテを兼ね備えた美酒でございます。

久々に仏領のアグリコールの実力を見せてもらいました。

是非お試し下さい。

 

 

 

Rum and Whisky   (ラム・アンド・ウイスキー)

604-8017 京都市中京区木屋町三条下る材木町188-3 光ビル4階東 (木屋町交番より北に7軒目)

20時から翌4時 火曜休     チャージ500円

3時以降でノーゲストの場合は閉店させていただくことがございます。

小さな店でございますので勝手ながらお一組3名様までにてお承りさせていただきます。

ドメーヌ・ド・クルセル 1972-2003 ヴェリエ

開封いたしました

ラム・ヴィユー ドメーヌ・ド・クルセル 1972-2003 42% ヴェリエ

Rhum Vieux Domaine de Courcelles 1972-2003 42% Verier



仏領グアドループ島の閉鎖蒸留所より

イタリアのヴェリエ社が詰めた1972年蒸留の古酒です。

仏領ラムらしい干し草様の香味と透明感と

ジャマイカン・ラムを思わせるようなドライなカラメルの香ばしさを持った

極上の美酒でございます。

左奥は1972-2005 54%

右奥は1972-2008 47% です。

蒸留所の閉鎖以降のこの三本の来歴を想像すると楽しくなりますね。

再入荷商品の御案内です



グリーンラベル デメララ・ラム 1975 40.3% ケイデンヘッド

ラ・ファヴォリット プリヴィレッジ 40%

ケイデンのグリーンラベル1975は典型的な長期熟成デメララ・ラムですが

加水せず自然に40.3%まで度数が落ちていますので

柔らかいながらも欠けた所のない味わいに仕上がっています。

ナポレオン妃ジョゼフィーヌの愛称より名付けられたラ・ファヴォリット。

このプリヴィレッジは35年オーバーの長期熟成品に

ドライフルーツなどを漬け込んだユニークで上質なマルティニーク・ラムです。

是非お試し下さいませ。

先週の日曜は祇園祭の山鉾巡行でした。

毎年熟睡していて見逃してしまうのですが

今年は暑さのためか御池の辻回しの声で目覚めて

京都に住んで初めて見ることが出来ました。

すでに終盤で人出も少なく

夏空の青に映える鮮らかな鉾の赤と

瑞々しい真木の緑が印象的でした。

Rum and Whisky   (ラム・アンド・ウイスキー)

604-8017 京都市中京区木屋町三条下る材木町188-3 光ビル4階東 (木屋町交番より北に7軒目)

20時から翌4時 火曜休     チャージ500円

3時以降でノーゲストの場合は閉店させていただくことがございます

Jバリー レゼルヴ・ド・ラ・ファミーユ

 

 

開封いたしました

Jバリー レゼルヴ・ド・ラ・ファミーユ

J.Ballly Reserve de la Famille 45%

 



 

JバリーのNVが空きましたので、開栓いたしました。

バリーといえば繊細な香味の古酒に定評がありますが

急に盛夏のような気温になりましたので

オレンジの香りも爽やかなこちらにいたしました。

古酒はまた秋の風が吹く頃に御案内できたらと思います。

 

とはいえ長期熟成の原酒も配合されているというこのボトル、

ストレートでも充分愉しめる複雑さもあり

氷を入れて冷やして飲んでも口当たりの良い佳酒でございます。

他にはこういったものも入荷しております。

 



 

ヴァン・ダイク ピュア・ラム インドネシア アラック 1990

バルバドス 1986

ニカラグア 1995

世界各地のラムが気軽にお飲みいただけるクラスのものを御用意いたしました。

オランダのボトラー、Van Dijk の Pure Rum シリーズです。

どれも原酒にあまり手を加えてなく、自然な味わいを愉しんでいただけます。

 

特筆すべきはインドネシア・アラックで

オランダ領時代に“バタヴィア・アラック”として人気を博したものの後裔のようです。

裏書の説明文に“発酵の始まりは赤米とイーストによって行う”とあり

日本の蒸留技術のルーツを感じさせます。

 

 

 

鴨川沿いの散策にも少し暑過ぎる季節になりましたが

叡山の背に大きな入道雲が広がる様子は

夏ならではの風景で壮観です。

 

水辺の緑も色濃く茂り

飛び石を渡る際には爽やかな夏の川の香りがいたします。

子供の頃、家族で過ごした松山ではよく近くの川へ遊びに行きましたので

どうしてもその頃の記憶が思い起こされます。

夏は少年期へ続く回廊です。

 

 

 

Rum and Whisky   (ラム・アンド・ウイスキー)

604-8017 京都市中京区木屋町三条下る材木町188-3 光ビル4階東 (木屋町交番より北に7軒目)

20時から翌4時 火曜休     チャージ500円

3時以降でノーゲストの場合は閉店させていただくことがございます

ポート・モラント 1975 30年 キングスバリー

開封いたしました

ポートモラント 1975 30年 キングスバリー

Single Cask Demerara Rum 1975 30yo PortMorant 46% Kingsbury’s



初夏の心地良い気候になりました。

昼は日差しも強くもう暑いほどですが

夜涼しい分、こういった濃厚なラムも

まだまだ美味しくいただけますね。

開けたばかりでまだ香味が安定しませんが

求められる濃密な味わいは十分に感じられます。

他にはこういったものも開けております

左から

Domaine de Courcelles 1972  47%

Rhum Vieux Agricole de Marie Galante Brut de Futs Hors D’age  Chantal Comte 58%

Damoiseau 1980  Velier 60.3%



仏領の島々より長期熟成の三本です。

どれも優しい口当たりながら香味の奥行きが深く

フランスのエスプリを感じさせます。

先週の日曜日は葵祭でした。

京都に来て早14年になりますが

毎年早起きして見物しようと思いながら

生来の怠惰さから未だ一度も間に合ったことがなく

来年こそはと今から思っています。

Rum and Whisky   (ラム・アンド・ウイスキー)

604-8017 京都市中京区木屋町三条下る材木町188-3 光ビル4階東 (木屋町交番より北に7軒目)

20時から翌4時 火曜休     チャージ500円

3時以降でノーゲストの場合は閉店させていただくことがございます。

ゴールデンウィークの営業日のお知らせ

ゴールデン・ウィークの営業日のお知らせです

5月3日(火)は営業いたします

GW中は無休でございます

次回休業日は5月10日(火)です

時節柄団体様よりのお問い合わせも頂戴しておりますが

当店はカウンター主体の小さな店でございますので

僭越ながら御一組三名様までにて御承りさせていただいております。

誠に心苦しいのですが何卒ご理解いただけますよう宜しくお願い申し上げます。



写真はマルティニークを代表する飲み物、ティ・ポンシュです。

手前はティ・ポンシュをかき混ぜるための木の枝、“Lele”です。

現地よりたくさん持ち帰って使っていたのですが

どんどん折れてしまってこれが最後の一本です。

Rum and Whisky   (ラム・アンド・ウイスキー)

604-8017 京都市中京区木屋町三条下る材木町188-3 光ビル4階東 (木屋町交番より北に7軒目)

20時から翌4時 火曜休     チャージ500円

3時以降でノーゲストの場合は閉店させていただくことがございます。

セント・ジェームス アンブレ オールドボトル

 

 

少し前に開封いたしました

セント・ジェームス アンブレ オールドボトル

SAINT-JAMES  Rhum Anbre    old bottle (early 70’s?)   47%

 



 

カリブ海の仏領マルティニーク島より

名門セント・ジェームスの古酒です。

70年代初頭の流通品でしょうか。もう少し古いかもしれません。

 

側面のラベルにアンブレとの記載があります。

アンブレとは琥珀色の意で、現行では18-24ヶ月の短期熟成品のことです。

 

当時も同じ規格かどうかはわかりませんが

だとしたら随分濃い色です。

 

花の島のラムだけあって

蜜を秘めた花のような良い香りがいたします。

 

短期熟成品とはとても思えない味わいの濃厚さと奥行きがありますが

あまり長く後を引かず、すっと切れ上がります。

素晴らしい品質と状態の古酒です。是非お試し下さい。

 

 

 

 

とくに渡航の予定もございませんが

パスポートの更新に行って参りました。

少しでも旅の虫の慰めになれば良いのですが。

急に寒くなりましたので

南洋の強い日差しが恋しくなります・・・

 

 

 

 

Rum and Whisky   (ラム・アンド・ウイスキー)

604-8017 京都市中京区木屋町三条下る材木町188-3 光ビル4階東 (木屋町交番より北に7軒目)

20時から翌4時 火曜休     チャージ500円

トロワ・リヴィエール 1977

 

 

開栓いたしました

トロワ・リヴィエール 1977

Trois Rivieres 1977  43%

 



 

カリブ海の仏領マルティニーク島より

久々となります王道のアグリコール・ラムです。

 

トロワ・リヴィエールといえば

長期熟成の仏領ラムの代名詞のような感覚が以前あったのですが

1999年に熟成庫が火災に遭い

惜しいことにその古酒の大半が失われてしまいました。

ですので現存する古酒のほとんどは

当時すでにボトリングされていたものに限られ、希少です。

 

火災以降に造られた新しいボトルも

特にシングル・カスクのいくつかは素晴らしい出来で今後に期待がもてますが

やはり古酒には、その長い熟成のみが生み出せる香味の深みがあり

別格の凄みがございます。

 

 

 

 

Rum and Whisky   (ラム・アンド・ウイスキー)

604-8017 京都市中京区木屋町三条下る材木町188-3 光ビル4階東 (木屋町交番より北に7軒目)

20時から翌4時 火曜休     チャージ500円

ラ・モニー フランス革命200周年記念ボトル

 

 

開栓いたしました

ラ・モニー フランス革命200周年記念ボトル

La Mauny RHUM VIEUX Hors D’age  Cuvee Bicentenaire de la Revolution

Bellonnie-Bourdillon  43%

 



 

仏領マルティニーク島のラモニー蒸留所より

1789年のフランス革命から200周年を記念して1989年に発売されたボトルです。

 

裏面に over ten years の表記があります。

それほど長期熟成というわけではありませんが

原酒の良さが素直に出た、バランスの良い佳酒です。

 

もちろんマルティニークにもフランス革命の影響は大きく

人権宣言、サンドマングの動乱とハイチ独立、そして仏植民地での黒人奴隷制の廃止宣言とその撤回・・・

マルティニークの人々にとって、フランス革命という歴史的事件に対する想いはどのようなものでしょう。

それを考えますと、華やかなトリコロールのラベルを覆いつくす漆黒のボトルの意味を深読みしてしまいます。

 

 

 

 

Rum and Whisky   (ラム・アンド・ウイスキー)

604-8017 京都市中京区木屋町三条下る材木町188-3 光ビル4階東 (木屋町交番より北に7軒目)

20時から翌4時 火曜休     チャージ500円

ラ・ファボリット 1983 for 信濃屋

 

新入荷です

ラ・ファボリット 1983 for 信濃屋

La Favorite  V.O. RHUM 1983 Cuvee Exclusive for Shinanoya-Japan  40% 90bts

 



 

新入荷というには少し遅くなりましたが、ご紹介いたします。

仏領マルティニーク島の家族経営の蒸留所、ラ・ファボリットより

東京の信濃屋さん向けのシングル・ビンテージ・ラムです。

 

ラ・ファボリットという蒸留所名ですが、

その所在地があのナポレオンのお気に入り、ジョセフィーヌの生誕地だという説があり、

それに因んで名づけられました。

 

マルティニーク・ラムらしい干し草やオレンジの皮様の暖かさのある香りに

花の蜜のような上品な甘みが乗って、 なんとも楽しい一杯です。

 

2005年にマルティニークを訪れた際、ディロン蒸留所で

「ラ・ファボリットまでは頑張れば歩いて行ける距離です」と教わって

その気になって少し歩いたのですが

あまりの暑さにすぐ断念して引き返した情けない思い出があります。

 

首府フォール・ド・フランスから最も近いディロンへは

港からカルフール行きの乗合いバスに乗れば

カルフールの隣が蒸留所ですので簡単に行くことができて便利です。

 

 

 

 

Rum and Whisky   (ラム・アンド・ウイスキー)

604-8017 京都市中京区木屋町三条下る材木町188-3 光ビル4階東 (木屋町交番より北に7軒目)

20時から翌4時 火曜休     チャージ500円

ラ・モニー Cuvee Reservee T&G Bellonnie

 

 

在庫のリストを作成していたのですがなかなか進まず

まずはブログ休止中の新入荷品や、新たに開封したお酒からご紹介いたします

 

開封いたしました

ラ・モニー Cuvee Reservee  T&G Bellonnie  (オールドボトル)

La mauny  Cuvee Reservee  T&G Bellonnie

 



 

仏領マルティニーク島の名門、ラ・モニーの古酒です。

入手時には詳細不明でしたが

良く見るとラベル下部に小さく La Mauny と記載されていました。拡大してご覧下さい。

 

蒸留所名の表記も小さく、見たことのないラベルでしたので

プライベート・ボトリングのものかと思っていましたが

少ないヒントから徐々に詳細が明らかになってきました。

以下がラベルの全文です。

 

RHUM de la Martinique

Cuvee Reservee  (特別な良品)

mise en bouteilles par les proprietaires (所有者の元詰め)

T&G Bellonnie

habitation La Mauny

RIVIERE PILOTE (蒸留所の所在地)

 

はじめはT&G Bellonnie がボトラー名かと思いましたが

調べてみるとそれは1920-69年の間、ラモニーを所有していた兄弟の名前でした。

三行目と併せて推測いたしますと

1920-69年に販売された

ラモニーのオフィシャルの古酒ではないかと思われますがいかがでしょうか。

 

(69年以降は経営にBourdillon家が参加し、Bellonnie&Bourdillonの表記になるようです)

ボトルのガラスも気泡の多い素朴なもので

イタリアのタックス・メタル時代(一般に~1959)のものよりも古いように見えますが

今のところそれ以上のことはわかりませんでした。

 

また極小さくマルセイユとの記載もありますので、仏本土に運ばれて死蔵されていたものかと思われます。

 

液体はとても健全な状態で、現行のAOCマルティニークのものより力強く感じられます。

香りも瑞々しくて素晴らしく、度数表記もありませんが少し高めの度数でしょうか。

熟成年数はそう長くはなさそうですが、昔日のマルティニークに想いを馳せる、興味深い一本です。

 

 

 

Rum and Whisky   (ラム・アンド・ウイスキー)

604-8017 京都市中京区木屋町三条下る材木町188-3 光ビル4階東 (木屋町交番より北に7軒目)

20時から翌4時 火曜休     チャージ500円

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